大人な雰囲気漂う路地裏の手作りバー「Trench(トレンチ)」|東京・恵比寿

バーの世界では、ウイスキーをベースにしたカクテルの王道「オールドファッションド」で、そのバーの格式が決まるとされている。つまり、オールドファッションドが美味しいバーは、レシピにこだわりそして心地のいいサービスも提供してくれるのだ。恵比寿にある「トレンチ」は、プロフェッショナルなオーセンティックさと街酒場のアットホームさを感じ取ることができるバーだ。

洗練された大人が集う都会的なバー。

恵比寿近郊の静かな路地裏に佇むトレンチ。オレンジにライトアップされた店内がムーディーな空間を作り出す。

恵比寿駅からほど近い静かな路地裏に2010年オープンしたバー「トレンチ」。塹壕を意味する店名には、先に進むためにしばし敵の攻撃から身を潜め、英気を養うための場所であるという意味が込められている。

細部にこだわったお酒の調整や提供の仕方だけでなく、遊び心も感じられるそのスタイルからは、フォーマルさとカジュアルさ、さらにプロフェッショナルなオーセンティックさと街酒場のアットホームさを感じ取ることができる。

わずか13席の小さな手作りバーながら、高さのある天井が開放的な印象をあたえてくれる店内。レンガ調の壁が作り出す雰囲気も◎

ビターズやフルーツ、ハーブを使ったひねりの効いたユニークなクラフトカクテルは、ぜひ体験していただきたい味だ。またアブサンを含め世界の薬草酒、ハーブリキュールだけで200種以上の品揃えを誇り、世界中のネットワークを通じて入手する、日本未入荷のお酒が随時入荷するのも大きな魅力。

ビターズのコレクションも約80種にのぼり、日本では最大級の品揃え。日々忙しく働く大人のために、今までの固定概念をくつがえすようなお酒との出会いを提案してくれる、トレンチはそんな刺激的なバーと言える。

ボトルを陳列した棚の上は洋書やボトル、グラスなどを雑多にレイアウト。適当なように見えて説妙なバランス感

あえて雑多に配置したオブスタクルがこなれ感を演出。

ギターやドラムセットも店のインテリアの一部。置かれた場所とON THE SHELFの文字によるユーモアあふれるギミックも面白い。

また’30年代のフランスリキュールのPER SAN EXPORTのポスターやジャックダニエルのオブジェ、MONKEY 47のビンも無造作にレイアウトされている。

このようなアートとバーの相性は抜群。色合いやライティングも完璧でウイスキーを味わいながら目でも楽しむことができる。

昔ながらのビターテイストオールドファッションド。

並外れてなめらかな味わいが特徴の高級バーボン、Woodford Reserveをベースにした昔ながらのオールドファッションド。ビターテイストが特徴。

1.氷が入ったミキシンググラスにWoodford Reserve45ml入れる。

2.アボッツビターズを3ドロップ、アンゴスチュラ・ビ ターズを3ダッシュ加える。

3.シンプルシロップを5ml加える。

4.ミキシンググラスでステアする。

5.ステアして十分に冷えたら氷の入った材料をロックグラスに注ぐ。

6.オレンジピールを振りかけて、グラスの淵にかかるように上にのせたら完成。

【レシピ】
Woodford Reserve 45ml
アンゴスチュラ・ビターズ 3dashes
シンプルシロップ 5ml
アボッツビターズ 3drops
オレンジピール

ロジェリオ五十嵐ヴァズさん|ブラジルと日本の血を引き、振れ幅の広い文化体験を通して日本と西洋のバーテンディングスタイルを融合。トレンチを東京のベストバーのひとつへと導く

幅広いセレクションで多くの出会いを提供。

現行品、ボトラーズ、新商品やオールドボトル等、幅広いセレクションに定評がある。そこにはお客の嗜好性に沿った上で、なるべく多くの新たな出逢いを提供したいという熱い想いが込められており、大定番のボトル以外はどんどん入れ換えを行うという柔軟な姿勢を見せている。新しい味に出会いたければ定期的に足を運んでみよう。

GLEN DRONACH

厳選されたシェリー樽による、甘く果実味のある風味とドライでナッツのような香りによる、芳醇なフレーバーが特徴。長い余韻が残る逸品。

PORT CHARLOTTE PC 12

ブルイックラディ蒸溜所のヘヴィ・ピーテッド仕様のシングルモルト。シェリーカスク原酒を効かせた、ドライフルーツ&スモーキーな香り。

TEELING

ハンドクラフト&スモールバッチのアイリッシュウイスキーを作るべく設立したインディペンデントボトラー、ティーリングのシングルモルト。

ニッカウヰスキー 宮城峡

竹鶴政孝が異なる個性を生み出す風土を求めて選んだ杜の都、仙台。華やかでフルーティー、なめらかな味わいのシングルモルトウイスキー。

Glen Spey 12

蒸溜所にちなむ花と動物をラベルに冠したディアジオ社「花と動物」シリーズを構成する1つ。草やハーヴをおもわせ、軽くドライな香味。

トレンチのグラス考。

うすはりタンブラー

口当たり部分が非常に薄いグラス。繊細な味わいを強調したい時に最適で、飲み物を手で持っているような感覚に。

リーデルフィズグラス

高さを生かしてフォームを強調したい時や、適度にカジュアルな印象を与えたいハイボールタイプのカクテルに使用。

クリスタル オールドファッションドグラス

素材は高品質のリードクリスタル。マスキュリンなノンアイスカクテルなどにも使用。

ハンドカット オールドファッションドグラス

テーパードシェープのため適度に香りを楽しむドリンクに使用。現在は廃盤に。

DATA
TRENCH(トレンチ)
東京都渋谷区恵比寿西1-5-8 DISビル102
営業/18時~26
休み/無休
http://small-axe.net/bar-trench

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.214「ウイスキーブック」

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

Pick Up おすすめ記事

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...