外遊びの達人が選んだ、飽きのこないMY定番アウトドアアイテム6選。

  • 2023.07.24

サーフィンやアウトドアなど、アメリカンカルチャーに多大な影響を受けてきたフリーデザイナーの金子敏治さん。デザインはもちろんそのモノの選ぶ選球眼にも定評の高い金子さんの愛用品は、独特なモノ作りが光る’80〜’90sの一癖も二癖もある隠れた銘品が揃っていた。

フリーデザイナー・金子敏治さん

1973年生まれ。千葉県出身。これまで数々の人気ブランドのディレクターを務め、今年よりフリーのデザイナーとして活動。2024年の春夏からブランドをスタート予定。

アイテム選びの基本はアメリカ西海岸のカルチャー。

サッカーの名門高である市立船橋で全国大会にもスタメンとして出場し、10代のすべてを捧げたという金子さん。そんなサッカー少年が、アメリカンカルチャーに開眼したきっかけが、外遊びのサーフィン。そこから西海岸のカルチャーやファッションにのめりこみ、デザイナーになったというからおもしろい。

そんな金子さんの愛用品は、’80〜’90年代を象徴するカラーリングやデザインを駆使した個性的なものが揃う。

「サーフィンやスケート、アウトドアなど、アメリカ西海岸から発生したカルチャーが基本的に大好きなんです。あとはミッドセンチュリーも西海岸ですし、自分の好きなものが自然と集まっているんです。’50〜’70年代に生まれたオリジナルも好きなのですが、リアルタイムで過ごした’80〜’90年代の独特なデザインやカラーリングについつい惹かれます。

ちょうどハイテク素材も出てきて、いろんなものが進化していった時代。今日履いているエアジョーダン1なんかもいい例ですし、この年代のパタゴニアを筆頭としたアウトドアブランドのカラーリングやデザインなんかは今見ても斬新です。機能面でも現代に通用しますし、外遊びで気兼ねなく使えるのも魅力。なんだかんだで年代のものから逃れられないんです(笑)」

1.1980s GREGORY ロッククリーク

1980年にリリースされたグレゴリーの名作バックパック。これは茶タグの付いたオリジナル。重曹に漬け込んだことで、この年代特有のナイロンの劣化による臭いなどがまったくなく、かなりのグッドコンディション。アウトドアで今でも現役で活躍している。

2.AL MERRICK POD MOD

カリフォルニアのチャンネルアイランズ社が手掛けるメイドインUSAの人気サーフボードメーカー。金子さんが愛用し
ているのは、2015年にリリースされたポッドモッド。人気の高いミニボードで自身のスタイルとマッチ。

3.1990s NIKE GOLFのプルオーバー

1990年代に展開していたナイキゴルフのプルオーバー。この時代のナイキゴルフは、ヴィンテージ市場でも再評価されており、グッドデザインが揃う。最近はフットゴルフも楽しんでいるそうだ。

4.サッカーユニフォームとadidasのプレデター

今年からオーバー40のサッカー社会人リーグに参加したという金子さん。母校である市立船橋高校のOBで結成されたチームに所属。パフォーマンスを考えて、愛用のスパイクはアディダスの最新モデルをチョイス。

5.1990年式 MERCEDES-BENZ 300E

ネオクラシックカーとして地位を確立したメルセデスベンツの名作であるW124。以前は同型ワゴンに乗っていたが、W124はセダンを前提としてデザインされたという話を聞き、その本質を味わいたいとの理由で、当個体を手に入れた。人気の高いビッググリルの中期モデルで、オリジナルペイントである。

6.ノルディックギアのキャップ

’90年代のメイドインUSAのキャップ。この年代のカラーリングが好きで、いいものが見つければ、今も購入している。手前の日除けの付いたキャップは、アウトドアシーンでは欠かせない愛用品。

(出典/「Lightning2023年6月号 Vol.350」)

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