カヌーを積んだバリアント。クルマの達人が選ぶ趣味用クルマを紹介!

  • 2023.07.09

地元立川で「BASE CAMP VWs」を営んでいる並木博行さん。そんなクルマのプロである並木さんは、フロントフードの中はもちろん、リアエンジンの上にもラゲッジスペースを持ち、大量の荷物を積載可能なタイプ3バリアントをアクティビティの相棒として活用。真っ赤なカヌーをルーフに積んで行きつけの湖で最高の休日を過ごしている。

カヌーやキャンプに最適な、お気に入りのプライベートカー。

並木博行さん|若い頃から空冷VW好きで、現在でも複数台のVWを所有。長年の空冷VWショップ勤務を経て、15年ほど前に独立。地元立川に自身のショップ。BASE CAMP VWsをオープンした。愛犬FIOもこのバリアントが大好きで、一緒に出掛けることも多いそう

タイプ3は、いわゆるビートルの派生モデルとして’71年に登場。セダン型のノッチバック、スラントバック型のファストバック、そしてこのステーションワゴン型のスクエアバック(バリアント)が用意された。

ここに紹介するイエローの’71年式のタイプ3バリアントは、東京都立川市で空冷VWの専門ショップ「ベースキャンプVWs」を営む並木さんが、オープン当初から売り物にはせず、自身のプライベートカーとして13年以上所有し続けている「お気に入りの一台」だ。

若干の手直しはされているものの、新車当時のインテリアをそのままキープしている。ダッシュ下中央にはクーラーを設置しており、夏でも快適だ

状態の良いボディのバリアントは、フルオートマチックトランスミッションの北米仕様という珍しい個体で、1.6リッターのエンジンとの組み合わせは決してパワフルではないが、イージードライブが可能。さらにクーラーも装着し、シーズンを問わず快適な移動ができるよう工夫されている。

ステーションワゴン型のボディを持つバリアントは、ルーフに大きなキャリアを装着すれば、ラゲッジスペースとルーフ上に大量の荷物を積むことができ、キャンプの相棒としても最適な一台なのだ。そんなタイプ3バリアントのルーフキャリアに、並木さんはカヌーを搭載し、カヌー遊びに使っているという。ちなみにルーフに乗せているのはカナダ製のカヌー。

ルーフには当時もののアクセサリーであるウッド張りのルーフラックを装着。カヌーを搭載する際はこのラックに固定する
美しい真っ赤なカヌーはカナダのNavarro社製で全長は13フィ ート(約4m)。ファイバーの船体にウッド細工の内装を持つハイブリッドだ

「昨今のカヌーは畳めるものをありますが、やっぱりウッディなカヌーが旧いクルマにはよく似合いますよね」

バリアントのラゲッジスペースは、かなり広く、カヌー関連の道具や簡単なキャンプグッズなどを搭載している
若い頃に購入し長年愛用しているという時計はROLEXのエクスプローラーI。並木さんと同い歳の’59年モデルで、もはやヴィンテージ。エイジングも進み、いい表情になっている
カヌーをする際は水際で作業をすることが多いため、シューズはコロンビアの Hazy Lazyをチョイス。防水なので、アウトドア全般で愛用している

【DATA】
BASE CAMP VWs
東京都立川市柏町3丁目
TEL042-534-1103
営業/10:00〜19:00
休み/月曜
http://basecamp-vws.com/

(出典/「Lightning2023年6月号 Vol.350」)

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