【フェアレディZ図鑑】ついに完成! S30/31専用エアロキット。

フェアレディZ。日本だけでなく、世界中にファンが存在する、誇るべき日の丸スポーツカー。そんなZを扱う日本でも有名な専門店のひとつ、スターロードの代表である井上正嗣さんが、「自分がカッコいいと思う物を作りたい」という思いから手掛けたファイター2の、迫力あるデザインをご覧あれ。

明確なコンセプトなんてないけど、自分の中でカッコいいものを作りたい。

「STAR ROAD」井上正嗣さん|板金から修理といった整備系 からチューニングまでお任せできる旧車レストアショップ「スターロード」代表。ここ数年は所有するZでサーキット走行も楽しんでいる

東京江戸川区北小岩、荒川沿いの住宅街にその店はある。スターロード。日本を代表するZ専門店のひとつ。今のような旧車がブームになる前から主にL型エンジンを搭載したZやスカイランのレストア業務を行い、その確かな技術が話題に。チューニングはもちろん、今では車高調や後付けクーラーといったパーツも評価が高く、多くの旧車専門店がスターロードのパーツを扱っていることからもその性能の高さがうかがえる。

スターロードの代表が井上正嗣さん。最近ではYoutubeにもたびたび登場し、ある意味で旧車界隈のインフルエンサー的な存在にもなっている。

ここで紹介する1977年式のZはスターロードが手がけた1台で、L2.8改3.1Lのエンジンはヘッドから腰下まで、すべてに手を入れたフルチューン。それでいてパワーステアリングやクーラーキットも装着しているのがスターロード流。

スターロード製エアロの特徴である大きな開口部のフロントバンパー。そして徹底的にこだわり、また苦労したのがチンスポイラーの端とFフェンダー先端の形状だ

モンスターのようなエンジンを積むZでも、ちょっとそこのコンビニまでコーヒーを買いに……といった、言葉は悪いが下駄のような使い方もできるのだ。

そして最大のポイントがスターロードのオリジナルフルエアロ「ファイター2」だ。前身となる「ファイター」はワイドなシルエットだったため実用的ではなかった。そこでファイター2では迫力はあるが実用的でもあるよう幅を狭くデザインしている。このデザインのアイディアやコンセプトはどのようなものかを問うと、井上さんは困ったようにこう答えた。

「ファイター2」の初お披露目は、2023年1月に開催された東京オートサロン。そこからさらに改良を加え、ついに完成にこぎつけた

「こういう物をつくりたいっていう考えはあるけど、コンセプトを考えるってことはしないかな。あくまで自分がカッコいいと思う物を作りたいだけで。すでにある物を作っても面白くないでしょ。みんなが同じじゃつまらないじゃん」

技術よりセンス。今までずっとZを見てきたからこそ生まれてきたデザイン。イベントなどで機会があれば一度見てみるといい。論より証拠。どの角度から見ても破綻なく仕上げられた迫力のデザインに圧倒されるはずだ。

迫力のリアビュー。前後のオーバーフェンダーの形状と角度にこだわってデザインされている。リアバンパーはスムージングされ、すっきりとした見た目に

どこから見ても完璧に仕上げられた圧倒のデザイン。

メッキパーツの美しい見た目に負けない、N42ブロックをベースにフルチューンしたL2.8改3.1Lのエンジン。吸気系はソレックス44φ

ステアリングはMOMOのゴッサム。メーターはDefiなど社外のメーターを違和感なくインストールする。電動パワステ付きなのでハンドルの取り回しは非常に楽。

ホイールはスターロードのオリジナルである「GLOW STAR(グロースター)」を履く。車高調もスターロードのZ専用品となる。

【DATA】
SATR ROAD
東京都江戸川区北小岩8-23-1
TEL03-5668-5675
営業/10:00〜20:00
https://starroad.jp/

(出典/「Lightning2023年5月号 Vol.349」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

Pick Up おすすめ記事

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。