厳選されたセレクトアイテムとオリジナルアイテムの数々。
海外アンティークの建材と家具、そして雑貨を輸入し、旧くて新しいライフスタイルを提案している北海道札幌市のロッキーマウンテン。店舗にはペンドルトンやディアホーンシャンデリアで有名なディアホーンスミスのプロダクツ、その他、ヴィンテージのアメリカを感じさせるアイテムが所せましと並べられている。
このロッキーマウンテンが現在力を入れているのがオーダーメイドによるオリジナルTシャツの製作。シルクスクリーンプリントとインクジェットによるガーメントプリントの2つに対応しており、シルクスクリーンプリントではラメや発泡、ひび割れ、フロッキーといった特殊なプリントも可能だ。
「オーダーTシャツなんてどこでも同じでしょ?」と思うかもしれないが、ロッキーマウンテンがそれらと異なるのは、製作に携わる職人たちのセンスである。ヴィンテージアメリカンの世界観や、音楽や古着、映画といったカルチャ
ーのバックボーンがデザインやインクの色、そして仕上がりにフィードバックされているのである。
そんな“わかっている”職人だからこそ、アメカジ好きの琴線に触れるTシャツが作れるのだろう。
特殊印刷もROCKY MOUNTAINにお任せを。プリントのバリエーション。
オリジナルのTシャツをオーダーする際に、知っておきたいのがプリントのバリエーション。主にシルクスクリーンプリントとガーメントプリントのふたつがあり、単色ロゴやマークならシルクスクリーンプリント、写真や複雑なデザインのものならガーメントプリントとなる。それぞれに個性があるので、わからないことはロッキーマウンテンに問い合わせを。プリントのエキスパートならではのアドバイスがもらえるはずだ。
型を使ってスプレーなどで塗装するステンシル。ミリタリー好きに人気の技法だが、こちらはシルクスクリーンによるプリントのため、ラメや発泡、フロッキーといった特殊インクでもプリントできるのポイントだ。
まるでフェルトのような毛羽立ちが特徴のフロッキープリント。独特な手触りも魅力のひとつだ。スウェットにキャラクターをあしらう時などにお勧めのプリントだ。
フルカラーの写真などはインクジェットで生地に直接インクを吹き付けるガーメントプリントで行う。製版は使わずにPC上で作業をするので、このTシャツのようなアーティスティックなデザインもお手の物。
Adobeのイラストレーターやフォトショップなどで製作したデータをフルカラーでプリントすることができるガーメントプリント。jpgなどの画像データでも入稿可能だ。
プリント部分にひび割れを起こし、ヴィンテージTシャツのような風合いになるクラックプリント。特に写真ようなカレッジ系のロゴTシャツにマッチするプリント技法。
シルクスクリーンプリントとガーメントプリントが1枚から製作できる。
シルクスクリーンで使用するカラーは網羅しているが、ここにはないカラーのオーダーの場合は調色を行い、求めるカラーを追求していくことも。
シルクスクリーンは一枚一枚手作業で行われる。店長の石津さんによる作業は、ていねいで正確、そしてスピーディ。まさに職人技といったところだ。
ヒーターで乾かしながらインクを重ねる。最後は大型の乾燥機を使って仕上げればフィニッシュ。1枚製作するのも手間と時間がかかるのがわかる。
カレッジテイストのTシャツの完成! 今回は文字にクラックを入れることで、まるでヴィンテージTシャツのような雰囲気に仕上げた。
刺繍はデザインデータを製作し、機械で行う。サガラ刺繍も素早く縫えるハイスペックマシンを使用。
5分もかからず稲妻ワッペンが完成! デザインもお任せでオーダーが可能だ。
Tシャツへ直接インクジェットプリントをするガーメントプリントも行える。写真やフルカラーのデザインをするならコレ。布地への馴染みもよいのが特徴だ。
店舗1Fはレストラン。北海道の味が楽しめる。
ビルの2階に店舗を構えるロッキーマウンテン。その1階は旧き良きアメリカンカルチャーの匂いを感じさせるダイナー風のレストラン。
北海道の旬の野菜を使った料理が特徴で、経営している青果店ならではの旬な野菜を使った料理が人気。自社農園で栽培した野菜や、市場や契約農園で仕入れた旬な野菜はどれも鮮度抜群で甘味がある。
人気メニューのひとつが「こだわりチキンスープカレー」。スパイシーで美味!
【問い合わせ】
ROCKY MOUNTAIN
北海道札幌市手稲区前田9 条11-3-66 2F
TEL011-688-9873
休み/月曜
https://rocky-mountain.jp/
Instagram:@rockymountain_sapporo
(出典/「Lightning2023年3月号 Vol.347」)
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