すべてが一点モノのリメイクスニーカー。

東京の下北沢の小さなお店『ライプリーズシュガー』。そこで作られるリメイクスニーカーはどれもが個性的であり、二つとして同じ物はない。それらはまるでアートピースのようで、履くのをためらうほどだ。

下北沢発! アートピースなスニーカー。

ファッションの街としても知られる東京の下北沢。華やかな通りから、一つ路地に入ったところにあるのがライプリーズシュガーだ。

店内にはハンドメイドで作られたリメイクスニーカーが所狭しと展示されており、どれも個性的&カラフルで圧倒されてしまう。そして、それらは基本的にどれも一点モノ。つまり、どのスニーカーも一期一会の出会いなのである。ちなみに今まで製作した数は4000足を超えるとのこと。

公式WEBでも購入できるが、ショップなら実際に手に取って、細かいディティールまで確認することができる。見ているとどれも欲しくなる!

ベースとして使用するスニーカーはヴィジョンストリートウェア、RFW、BAKESOLEのいずれかを使用。ワッペンやボタンは基本的にヴィンテージの物を中心にセレクトされている。

またスニーカーにはそれぞれ名前が付けられている。どれもスニーカーの特徴を捉えら秀逸なネーミングだが、これはその時に見ていた映画、音楽、文学などからインスピレーションを得ているそうだ。

まるでアートピースのようなリメイクスニーカー。履くか、それとも飾るか? そこを悩むのも楽しみのひとつだろう。

自らミシンを踏むデザイナーの橋口明宜さんとMANAさん。今では世界的な規模でファンが存在するお二人だ
作業はショップの奥にあるアトリエで行われる。工程はすべてハンドメイドだ。使用するミシンは日本製のヴィンテージ。重くて頑丈な旧きよき工業製品が相棒となる
店舗には販売用の靴の他、アートとして制作された物も飾られている。このスニーカーは木をマテリアルで使用している
ライプリーズシュガーではスニーカー以外にも、こんなに個性的なリメイクバッグも製作している。こちらもスニーカ同様、どれもが異なる表情をもつ

Nine-ball

ヴィンテージのワッペンを使用した、まるでカートゥーンのようなポップで賑やかなハイカットスニーカー。見ているだけでピースフルな気持ちになる。ベースで使用したスニーカーはVISION STREET WEAR のSUEDE HI YELLOW。27.0cm。2万9700円

James Smith

濃淡の異なるデニム生地をパッチワークであしらい、アメリカの警察などの法執行機関のワッペンを合わせている。でも左足の踵には『LOVE YOU』の愛らしい文字が! ベーススニーカーはVISION STREET WEAR のCANVAS GATOR。27.0㎝。3万3000円

BOTTONE ANTICO

作品名はアンティークボタンのイタリア語。ヨーロッパのアンティークボタンをランダムに配置。ベーススニーカーはRFWのSANDWICH-LO。26.5㎝。2万8600円

真夜中のプラネタリウム

レザー、合成皮革、エナメル、ハラコ生地などの素材で構成。ベロ部分は柔らかい玉虫色のピッグレザーだ。べ―スはVISION STREET WEARのCANVAS HI。25.5㎝。2万9150円

HERO COMICS

アッパーのスマイルでハッピーな気分に。でも可愛いだけではなく、グリーンアーミーメンやスパイクスタッズで少しワイルドに。ベースはVISION STREET WEARのFLUTON LE NAVY DENIM。27.0㎝。2万5300円

橙色の向日葵

使用した生地は着物の帯。複数の帯を丁寧に合わせて仕上げた職人技が光る一足。ベーススニーカーはVISION STREET WEARのCANVAS HI。28.0㎝。3万3000円

【DATA】
Ripery’s Sugar
東京都世田谷区北沢3-21-1 コーポサンライズ101
TEL03-6407-8436
営業/12:00〜19:00
http://riperys-sugar.com/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2022年12月号 Vol.344」)

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