機能性とワイルドさを併せ持つ、米国ミリタリースポーツに注目せよ!

スポーツウエアを着たいけど、現行のものはどこか水が合わない。アナログなコットン100%を愛好するアメカジ好きなら、そう思うのもわかる。そこで提案したいのが、ミリタリーで使われているトレーニングウエアである。

「ハレル」加瀬喜隆さん

1978年生まれ。千葉県出身。バイヤーなどを経て、2013年に中目黒でハレルをオープン。ミリタリーとストリートをうまくミックスしたセレクトに定評あり。

意外にもスポーツMIXスタイルに取り入れやすい、ミリタリーのトレーニングウエア。

加瀬さんがコーディネイトしていたブラックのナイロンパンツは、’90年代のUSアーミーのトレーニングパンツ。シンプルなデザインが◎。1万4080円

スポーツミックスと聞くと最先端のハイテクスニーカーやトレーニングウエア的なものを連想する人も多いはず。ただタテ落ちがっつりのデニムパンツやチノパンなんかがスタイルの核となると相性が悪いのもうなずける。そこで提案したいのが、ミリタリーのトレーニングウエア。

時代にもよるが、’90年代からそれなりにハイテク感があるが、直球のスポーツアイテムではないので、アナログとハイテクをその無骨さがいい感じに橋渡ししてくれる。そんなミリタリースポーツの魅力を中目黒の名店ハレルの加瀬さんに聞いた。

「この手のアイテムはミリタリーウエアとして捉えるよりも、キャンバーやロサンゼルスアパレルなどのアメリカのアスレチックウエアの延長としてセレクトしています。例えば米国海兵隊のトレーニングウエアだと実はニューバランスが作っていて、最先端の生地ながらもミリタリーだから無骨さもあります。

実際にコーディネイトにも使いやすいし、なによりも着ていて楽であったり、気張らないかっこよさがあると思います。時折、出てきますが、ニューバランスがマリンコープのために作ったスニーカーもあって、どれもミルスペックだけにメイドインUSAなので、アメカジ好きに響くものがありますね。あと少しベクトルが違いますが、パタゴニアやアークテリクスが手掛けたミルスペックですね。最先端のアウトドアウエアはスポーティな印象もあるので、ここらへんを攻めてみるのもおもしろいと思いますよ」

USMC トレーニングジャケット

2000年代にアメリカの海兵隊に支給されていたトレーニングジャケット。薄手のナイロンを使っており、表面には撥水加工が施されている。ニューバランスが生産を担当。1万780円

USMCトレーニングパンツ

こちらもニューバランスが手掛けたメイドインUSAのトレーニングパンツ。縦にプリントされたUSMCの文字や随所のリフレクターがたまらない。薄手のナイロンを使用した。9790円

US ARMYトレーニングジャケット

近年、ヴィンテージ市場で売れているUSアーミーのトレーニングジャケットは、V字のリフレクターが特徴的。後年になると全体的にリフレクターが入り、デジタルカモのような生地に変更される。1万4080円

US ARMY モックネックT

インナーとしても使われていたトレーニング用のカットソー。コットンポリエステル製なので軽い着心地で乾きやすい。前後にリフレクタープリントが入っている。4840円

アークテリクスアルファLT

パタゴニアのマーズと並んで、人気の高いアークテリクスのリーフ。軍や法執行機関に向けたラインで、最先端のアウトドアの技術とタクティカルな機能美が融合。これは名作アルファLTジャケットのジェネレーション1である。13万2000円

英国軍のトレーニングシューズ

トレーニングウエアを展開しているのはアメリカだけではない。日本で人気が高いのが、イギリス軍に支給されているマグナムのトレーニングシューズ。どことなくダッズシューズを彷彿とさせる。1万4080円

【問い合わせ】
Hallelu
東京都目黒区上目黒1-19-1
TEL03-5734-1946
営業/14:00〜19:00
休み/不定休
http://hallelu.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2022年11月号 Vol.343」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

バガブージャケット、40年目の原点回帰。現代に蘇った名作ジャケットの魅力とは?

  • 2026.10.20

1986年に誕生した〈コロンビア〉の名作「バガブージャケット」が、今年で40周年を迎えた。その機能とデザインは、フィールドだけでなく街へも広がっていった。40周年となる2026年、その原点を振り返りながら、現代に蘇った[バガブージャケット]を見ていこう。 Bugaboo II 1986 Interc...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

今季の「Lee」はブランケット付きジャケットに注目せよ!

  • 2026.10.19

シグニチャーモデル「101」が101周年を迎えるなど、アメカジ好きに多くの話題を提供してくれるLee。そんなアメリカンデニムを代表する同ブランドの注目の新作は、ブランケットを携えたワークジャケットだ。普遍的なデザインと保温性に優れるという機能を備えるこの秋冬の相棒となる逸品を紹介する。 Leeのシグ...

Pick Up おすすめ記事

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

今季の「Lee」はブランケット付きジャケットに注目せよ!

  • 2026.10.19

シグニチャーモデル「101」が101周年を迎えるなど、アメカジ好きに多くの話題を提供してくれるLee。そんなアメリカンデニムを代表する同ブランドの注目の新作は、ブランケットを携えたワークジャケットだ。普遍的なデザインと保温性に優れるという機能を備えるこの秋冬の相棒となる逸品を紹介する。 Leeのシグ...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

世界中で探し求める最上の素材。「THE FAT HATTER」秋冬コレクションをクローズアップ!

  • 2026.10.07

日本が世界に誇るハッターであるTHE FAT HATTERの秋冬コレクションをクローズアップ。今回のシューティングでは、それぞれの正義や美学をぶつけ合う場に向かう男たちを表現。彼らの強い決意と威厳を表現したような力強いハットが、精悍な雰囲気を醸し出している。ハットの良し悪しを大きく左右するフェルトは...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...