機能性とワイルドさを併せ持つ、米国ミリタリースポーツに注目せよ!

  • 2022.12.04

スポーツウエアを着たいけど、現行のものはどこか水が合わない。アナログなコットン100%を愛好するアメカジ好きなら、そう思うのもわかる。そこで提案したいのが、ミリタリーで使われているトレーニングウエアである。

「ハレル」加瀬喜隆さん

1978年生まれ。千葉県出身。バイヤーなどを経て、2013年に中目黒でハレルをオープン。ミリタリーとストリートをうまくミックスしたセレクトに定評あり。

意外にもスポーツMIXスタイルに取り入れやすい、ミリタリーのトレーニングウエア。

加瀬さんがコーディネイトしていたブラックのナイロンパンツは、’90年代のUSアーミーのトレーニングパンツ。シンプルなデザインが◎。1万4080円

スポーツミックスと聞くと最先端のハイテクスニーカーやトレーニングウエア的なものを連想する人も多いはず。ただタテ落ちがっつりのデニムパンツやチノパンなんかがスタイルの核となると相性が悪いのもうなずける。そこで提案したいのが、ミリタリーのトレーニングウエア。

時代にもよるが、’90年代からそれなりにハイテク感があるが、直球のスポーツアイテムではないので、アナログとハイテクをその無骨さがいい感じに橋渡ししてくれる。そんなミリタリースポーツの魅力を中目黒の名店ハレルの加瀬さんに聞いた。

「この手のアイテムはミリタリーウエアとして捉えるよりも、キャンバーやロサンゼルスアパレルなどのアメリカのアスレチックウエアの延長としてセレクトしています。例えば米国海兵隊のトレーニングウエアだと実はニューバランスが作っていて、最先端の生地ながらもミリタリーだから無骨さもあります。

実際にコーディネイトにも使いやすいし、なによりも着ていて楽であったり、気張らないかっこよさがあると思います。時折、出てきますが、ニューバランスがマリンコープのために作ったスニーカーもあって、どれもミルスペックだけにメイドインUSAなので、アメカジ好きに響くものがありますね。あと少しベクトルが違いますが、パタゴニアやアークテリクスが手掛けたミルスペックですね。最先端のアウトドアウエアはスポーティな印象もあるので、ここらへんを攻めてみるのもおもしろいと思いますよ」

USMC トレーニングジャケット

2000年代にアメリカの海兵隊に支給されていたトレーニングジャケット。薄手のナイロンを使っており、表面には撥水加工が施されている。ニューバランスが生産を担当。1万780円

USMCトレーニングパンツ

こちらもニューバランスが手掛けたメイドインUSAのトレーニングパンツ。縦にプリントされたUSMCの文字や随所のリフレクターがたまらない。薄手のナイロンを使用した。9790円

US ARMYトレーニングジャケット

近年、ヴィンテージ市場で売れているUSアーミーのトレーニングジャケットは、V字のリフレクターが特徴的。後年になると全体的にリフレクターが入り、デジタルカモのような生地に変更される。1万4080円

US ARMY モックネックT

インナーとしても使われていたトレーニング用のカットソー。コットンポリエステル製なので軽い着心地で乾きやすい。前後にリフレクタープリントが入っている。4840円

アークテリクスアルファLT

パタゴニアのマーズと並んで、人気の高いアークテリクスのリーフ。軍や法執行機関に向けたラインで、最先端のアウトドアの技術とタクティカルな機能美が融合。これは名作アルファLTジャケットのジェネレーション1である。13万2000円

英国軍のトレーニングシューズ

トレーニングウエアを展開しているのはアメリカだけではない。日本で人気が高いのが、イギリス軍に支給されているマグナムのトレーニングシューズ。どことなくダッズシューズを彷彿とさせる。1万4080円

【問い合わせ】
Hallelu
東京都目黒区上目黒1-19-1
TEL03-5734-1946
営業/14:00〜19:00
休み/不定休
http://hallelu.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2022年11月号 Vol.343」)

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