「WARRIORS」代表・サトウ ノリカズさん
タクティカルギアブームを巻き起こした中野のミリタリーショップ、WARRIORSを運営。他とは一線を画すリアルかつセンスある店構えは、こういった私的空間にも現れている。
シンプルが故に際立つ雰囲気が魅力。ミリタリーギアのストックルーム!
東京・中野のミリタリーショップ、ウォーリアーズの代表を務めるサトウさん。当然所持する関連ギアは膨大な数に上る。
「ミリタリーギアは手放すと2度と手に入らないものばかりで、自分がコレクションしたいもの以外にも仕事柄どうしても資料として取っておきたい物もあり、必然的に物が多くなってしまうんですよね。この家を建てる段階ですでにコレクションをディスプレイできるキャパは超えていました」
そこで選んだのが、あえてドアも収納スペースも何もない空間を作ることだった。
「今後物量が増えていくことも考えられますし、自由度は高い方が良いなと。眺めていたいギアも多いのですが、その数は抑えめにして、全てのギアを飾ることはせずに、ギアラックで魅せる空間にしたいなと考えました。だからサイズ調整が可能なアイアンのフレームを用意して、ギアに合わせたサイズに設計し、衣装ボックスはオーバースペックでもペリカンケースを使用しています。小物ケースもサイズにこだわってアメリカから取り寄せ、タクティカルギア以外は自分の好きな黒で揃えることでミリタリー過ぎない統一感のある空間が作れたかなと。後から創りあげる空間は、必要に応じていくらでも姿を変えられるのでとても気に入っています」
タクティカルギア以外は黒で統一。よりミリタリーが引き立つ個性派空間に。
プレートキャリアなどの装備類も常に進化し続けているので、年代ごとのマスターピースは資料としてキープ。似てるように見えるても、20年以上の幅がある代物。
私服は好きな色の黒で統一。色味を揃えることで魅せる収納にもなり、ハンガーの数を決めて服を増やさないことで、統一感が生まれる。
最近組み上げたばかりというカラビンカのピストバイク。ビルダーに直接ブレーキ穴を開けてもらって完成した逸品。もちろんこれも色は黒で統一。
ベースもカラーは当然黒。しかもこれは五弦なので、余計に好みの色が選べず、これ一択だったそう。
最近買い換えたダンベル。前はもう少し派手だったが、今はこうして他にも黒いものを集めているそう。
エアガンを並べる際、通常なら横向きで飾るところをあえてギアラックを使い省スペースで魅せている。
本物の56式のパーツを流用して造られたと思われることから、風格が漂うエアガン。飾り用の一丁だ。
スコープやダットサイト、小さいツールナイフ、アクセサリー類といった小物を陳列。ブレスレットはWARRIORSで売っているオリジナル。
サングラスと時計も他の装備と同じで、年代に合わせて本物を集めていったら、ここまで増えてしまった。
今や二度と手に入らない逸品がズラリ! 資料価値も十分なお宝の宝庫!
どこの特殊部隊でも使ってるといって差し支えないほどの人気を誇るCRYE PRECISIONのJPC2.0。現代プレートキャリアの代表格をさらに進化させた最新モデル。
サバゲーでLE装備ブームの火付け役となったEAGLE INDUSTRIESのUAV-LE。アメリカ警察や連邦保安官が着ている私服の上にベストだけを着るようなスタイル。
デルタフォースしか持っていないと言われるParacleteのプレートキャリア。写真でしか見たことがなかったが、ある日偶然手に入れることのできた宝物のようなギア。
リアルな質感のお気に入りヘルメット。実物は相当レアだがかさばるので増やさないようにしているそう。
他と同じく年代ごとに集めているため捨てられない貴重なグローブ。使用頻度も少ないコレクションギア。
極一時期の製造で、ほとんど民間流通のなかったAKUのブーツ。デルタフォースが使っていたモデル。
日本ではなかなか手に入らないクアンタムのBINは、ラックに合うサイズをアメリカから取り寄せたもの。
登山ギアや金具を作るPETZLのヘッドランプ。実際に兵士が使っていた、10年以上前のレアな逸品だ。
中古ながら程よいヤレ感がお気に入りのセーフティーランヤード。珍しい小物も少しずつ集めているそう。
撮影に使うアメリカ軍や政府機関の資料書類。撮影やイベントなどで使えばリアリティはグッと高まる。
資料用も含め、プレートキャリアだけでもおよそ20セットは所有しているというサトウさん。それだけの数があると、反映されるショップのギアもリアルなものだとわかる。
(出典/「Lightning2022年10月号 Vol.342」)
Text&Photo/Y.Yoshida 吉田佳央
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