ここはアメリカ? ミリタリーショップオーナーの自宅収納スペースがスゴイ。

自宅を新築する際、収納スペースは通常ウォークインクローゼットや造作家具などで対応する人が多いだろう。しかし、そこをドアも何もない空間にするとどうなるのだろうか!? 家主のサトウさんの出した答えは、カスタム自在の“魅せる”ための空間だった。

「WARRIORS」代表・サトウ ノリカズさん

タクティカルギアブームを巻き起こした中野のミリタリーショップ、WARRIORSを運営。他とは一線を画すリアルかつセンスある店構えは、こういった私的空間にも現れている。

シンプルが故に際立つ雰囲気が魅力。ミリタリーギアのストックルーム!

書斎と隣り合っているストックルームは、独立していながらも繋がった設計で、生活の動線上にあるため目に入りやすい。見やすいことはもちろん、使いやすさや手に取りやすいことも考えた上で行き着いた組み合わせというのも納得

東京・中野のミリタリーショップ、ウォーリアーズの代表を務めるサトウさん。当然所持する関連ギアは膨大な数に上る。

「ミリタリーギアは手放すと2度と手に入らないものばかりで、自分がコレクションしたいもの以外にも仕事柄どうしても資料として取っておきたい物もあり、必然的に物が多くなってしまうんですよね。この家を建てる段階ですでにコレクションをディスプレイできるキャパは超えていました」

そこで選んだのが、あえてドアも収納スペースも何もない空間を作ることだった。

ストックルームがある2階から見た庭は、目の前が多くの緑に覆われている。外からの目隠しも考えて、広々とした庭と相対する景観にしたところに、デザイン性の高さを感じる

「今後物量が増えていくことも考えられますし、自由度は高い方が良いなと。眺めていたいギアも多いのですが、その数は抑えめにして、全てのギアを飾ることはせずに、ギアラックで魅せる空間にしたいなと考えました。だからサイズ調整が可能なアイアンのフレームを用意して、ギアに合わせたサイズに設計し、衣装ボックスはオーバースペックでもペリカンケースを使用しています。小物ケースもサイズにこだわってアメリカから取り寄せ、タクティカルギア以外は自分の好きな黒で揃えることでミリタリー過ぎない統一感のある空間が作れたかなと。後から創りあげる空間は、必要に応じていくらでも姿を変えられるのでとても気に入っています」

ロサンジェルスのケーススタディハウスをベースに造成したというサトウさん宅のお庭。全てが計算し尽くされた美しい配置の植栽は、思わず目を奪われてしまうほど高い完成度だ

タクティカルギア以外は黒で統一。よりミリタリーが引き立つ個性派空間に。

プレートキャリアなどの装備類も常に進化し続けているので、年代ごとのマスターピースは資料としてキープ。似てるように見えるても、20年以上の幅がある代物。

私服は好きな色の黒で統一。色味を揃えることで魅せる収納にもなり、ハンガーの数を決めて服を増やさないことで、統一感が生まれる。

最近組み上げたばかりというカラビンカのピストバイク。ビルダーに直接ブレーキ穴を開けてもらって完成した逸品。もちろんこれも色は黒で統一。

ベースもカラーは当然黒。しかもこれは五弦なので、余計に好みの色が選べず、これ一択だったそう。

最近買い換えたダンベル。前はもう少し派手だったが、今はこうして他にも黒いものを集めているそう。

エアガンを並べる際、通常なら横向きで飾るところをあえてギアラックを使い省スペースで魅せている。

本物の56式のパーツを流用して造られたと思われることから、風格が漂うエアガン。飾り用の一丁だ。

スコープやダットサイト、小さいツールナイフ、アクセサリー類といった小物を陳列。ブレスレットはWARRIORSで売っているオリジナル。

サングラスと時計も他の装備と同じで、年代に合わせて本物を集めていったら、ここまで増えてしまった。

今や二度と手に入らない逸品がズラリ! 資料価値も十分なお宝の宝庫!

どこの特殊部隊でも使ってるといって差し支えないほどの人気を誇るCRYE PRECISIONのJPC2.0。現代プレートキャリアの代表格をさらに進化させた最新モデル。

サバゲーでLE装備ブームの火付け役となったEAGLE INDUSTRIESのUAV-LE。アメリカ警察や連邦保安官が着ている私服の上にベストだけを着るようなスタイル。

デルタフォースしか持っていないと言われるParacleteのプレートキャリア。写真でしか見たことがなかったが、ある日偶然手に入れることのできた宝物のようなギア。

リアルな質感のお気に入りヘルメット。実物は相当レアだがかさばるので増やさないようにしているそう。

他と同じく年代ごとに集めているため捨てられない貴重なグローブ。使用頻度も少ないコレクションギア。

極一時期の製造で、ほとんど民間流通のなかったAKUのブーツ。デルタフォースが使っていたモデル。

日本ではなかなか手に入らないクアンタムのBINは、ラックに合うサイズをアメリカから取り寄せたもの。

登山ギアや金具を作るPETZLのヘッドランプ。実際に兵士が使っていた、10年以上前のレアな逸品だ。

中古ながら程よいヤレ感がお気に入りのセーフティーランヤード。珍しい小物も少しずつ集めているそう。

撮影に使うアメリカ軍や政府機関の資料書類。撮影やイベントなどで使えばリアリティはグッと高まる。

資料用も含め、プレートキャリアだけでもおよそ20セットは所有しているというサトウさん。それだけの数があると、反映されるショップのギアもリアルなものだとわかる。

(出典/「Lightning2022年10月号 Vol.342」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

Pick Up おすすめ記事

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...