お話を伺ったのはこの方・・・「モクアミ」代表・野方克己さん
’71年生まれ。10代の時よりヴィンテージクロージングに興味を持ち、蒐集をスタート。ワークウエアに強く、多くのアーカイブを所有する。Instagram:@prometheo.k
当時の生地を使ったアドバタイジングドール。
ヴィンテージワークウエアのコレクターでもあり、ディーラーとしても活躍している野方さん。スペシャルなワークウエアを数多く所有しているが、アドバタイジングアイテムも守備範囲。ただし立体物の人形となると、その数はだいぶ限られる。
「代表的なところで言えばバディ・リーですね。これは当時のワークウエア最大手メーカーのひとつだったリーが、1919年に販売促進ツールとして考案した人形です。アメカジ好きなら説明不要ですが、年代によって作りが異なります。ヘインズのアドバタイジングドールも店頭用のディスプレイなので、現存している数は極少量です。一番の魅力は、バディ・リーもヘインズも当時の生地を使った服を着ていることです。これが実際の大人用サイズの服なら、とんでもない値段です(笑)」
1930’s ヘインズ・アドバタイジングドール
ヘインズが展開していた子供用のスリーピングウエアのアドバタイジング。そのため眠たそうな顔で目をこすっている造形に。20年くらい前に購入した。
1920’s バディ・リー・ドール
頬やお腹などにピンク色でペイントされているのがこの年代のバディ・リーの特徴。この個体はなんと言っても希少なシャドーストライプが使われている点に尽きる。
1920’s バディ・リー・ドール
かなりのスペシャルである最初期顔のウォバッシュストライプ。ハウスマークもしっかりと残っており、そのデザインから20年代に生産されたものだと推測できる。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning2022年9月号 Vol.341」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/N.Suzuki 鈴木規仁
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