リアルマッコイズの本当の凄さはここにある。
ここ栗原市にあるリアルマッコイズの工場では、20名ほどの職人の方が働いているという。元はデニムの縫製工場であったというが、現在ではナイロンフライトやワークウエアなど、レザー以外のアイテムを中心に作っている。
縫製工場というと、その労働力を外国人労働者に頼っている工場が多いが、このコロナ禍で皆帰国してしまい、事実上の閉鎖に追い込まれた工場も少なくない。しかしここで働いているのは、みなさん地元で生まれた方ばかり。そのため、コロナ禍という未曽有の事態に陥っても、普段と何ら変わることなく、生産を続けられているという。食事時になると、笑い声がそこかしこから聞こえるほど、工場内はアットホームな雰囲気。
取材当日は、N-1デッキジャケットを中心に作っていたが、そのハードなアイテムとのギャップに、少しばかり驚いてしまう。しかし、ここで働く職人の方々は、長きにわたり技術に磨きをかけてきた猛者ばかり。だからこそ、パーツ数の多い、手のかかるフライトジャケットを、精緻に作り上げることができるのだ。
リアルマッコイズを支える匠たち。彼らの凄さの片鱗を見た。
(出典/「Lightning2022年9月号 Vol.341」)
Text/T.Ogawa 小川高寛 Photo/H.Yoda 依田裕章
関連する記事
-
- 2024.11.19
1足持っていたい、揺るがない人気を誇る白スニーカー8選
-
- 2024.11.19
押さえておきたい流行に流されない定番スニーカー5選
-
- 2024.07.31
この夏のミリタリーTシャツ9選。