1.[BJ21101]BUCO J-24 JACKET
クラシカルなDポケットや背面にジッパーで開閉できるマップポケットなどを装備したJ-24はBUCOのダブルライダースのなかでも名作と謳われる。1953年に登場したとは思えない完成度。
モヒカン小川の教えてやる!!
「俺にとってBUCOのイメージって「男らしさ」なんだよね。硬派な感じというか。そんなBUCOならではのハードさを存分に味わえるのがこのJ-24。漆黒のレザー+かまぼこスタッズがクールだし、野暮ったさを省いたシルエットなので、身体に吸い付く感覚が味わえる。JH-1に比べて襟も小さくなっているので、襟を立てた時にもカッコいいんだよ。Dポケ仕様も、俺的には嬉しいポイント。着込むうちにDポケ周辺の縫い合わせ部分にパッカリングが出現するので、身頃がダイナミックに見えるわけ。個人的にすごく嬉しいのは、別売りのデタッチャブルムートンカラー(BA21101)。これを付ければ、真冬でも着られるぜ」
J-24のバリエーションもチェック!
[BJ22001]BUCO J-24/BLACK x WHITE
J-24の2トーンモデル。素材にはオイルを多く含んだアニリン仕上げのホースハイドを採用することで、ディアスキンのような柔らかさを持っているのが特徴。ストレスフリーな着心地。
[BJ18102]BUCO J-24L
J-24をアップデートし、着丈を長くすることでファッション性も高めたモデル。襟に装着されるムートンボアは着脱が可能で、2つのスタイルが楽しめる仕様になっている。ホースハイド製。
[BJ17102]BUCO J-22
J-24に似ているがライニングにウールフランネルを採用しているモデル。J-21の後継モデルとして1951年に登場。肉厚なウエストベルトが付属する。
2.[BJ18001]BUCO JH-1 JACKET/BLACK
BUCOが初めて世に送り出したライダースジャケット。1947年に登場したJH-1は、エポレットの無い肩のデザインやスナップ式のウエストベルトなど、アビエイタージャケットのスタイルが色濃く残っている。
モヒカン小川の教えてやる!!
「俺がいま狙ってるモデルがコレ。BUCOのファーストモデルとして知られるJH-1だけど、いま見ても全く古くない。Dポケもなくエポレットやプリーツもないので、すごくシンプルに着こなせる。特にスナップボタンのベルトね。いろいろヴィンテージを見てきたけど、こんなデザインはJH-1だけじゃね? 茶と黒が選べるけど、俺のおすすめは断然ブラウン。ブラックはピグメント仕上げだけど、ブラウンはアニリン仕上げで革のナマの質感も味わえるし、「茶ダブル」って、いかつくなり過ぎずにファッションに取り入れやすいから、ダブル初心者の方にも着やすいはず。若干襟の大きいクラシカルなパターンも泣かせるよね」
JH-1のバリエーションもチェック!
[BJ21001]BUCO JH-1 JACKET/BROWN
JH-1のブラウンモデル。ウールライニングや無駄をそぎ落としたデザインなどはブラックと共通。しなやかなアニリン仕上げのホースハイドを採用する。
3.[BJ21102]BUCO J-31 JACKET
フロントに輝く8つの装飾ボタンが特徴になる変形のダブルライダース。クラシカルながらデザイン性と高い機能を両立させたデザインながら、ファッションとしてもインパクトがある。
モヒカン小川の教えてやる!!
「数あるBUCOのライダースのラインナップの中でも、最もインパクトが強烈なのがこのモデル。装飾用のフロントの8つボタンが、圧倒的な男らしさを演出してる。そのデザインは、航空黎明期のアビエイターコートのようでもあるし、南北戦争時の軍服のようでもある。1947年にすっきりしたJH-1をリリースし、その2年後の1949年にこいつをリリースしたBUCO って、本当にすごいと思う。ぶっ飛んでるというか(笑)。フロントジップを上まで閉めれば、かなりの遮風性が得られるので、リアルバイカーの人にもおすすめ。それも、旧車乗りの方に着てもらいたいな。ダックのジョッパーズパンツに合わせるのもいいかも」
こちらのライダースも注目!
[BJ19101]J-82 PADDED
モーターサイクルの性能が向上し、レースなどが盛んに開催されるようになると、安全性を考慮したライダースジャケットの需要も生まれた。これはパッドを肩や肘に配したレーシーなモデルになる。
4.[BJ19110]BUCO J-100 JACKET
BUCOを代表するシングルライダース。低めのスタンドカラーと胸ポケットのみといういっさいの無駄をそぎ落としたデザインはバイカーだけでなくファッショニスタからも支持されている。
モヒカン小川の教えてやる!!
「俺もいろいろBUCOのライダースを持ってるけど、いちばん着用頻度が多いのがこのJ-100。まさにシングルライダースの完成形だよね。俺、こんなにシンプルな革ジャン、見たことないもん(笑)。真冬にはこの上にダウンベストを合わせるんだけど、スタンドカラーだから襟元もベストと干渉しないし、着丈もほかのモデルと比べて長めなので、すごく合わせやすい。昔のBUCOのカタログを見てみるとJ-100は「シャツ」と表記されてるんだけど、まさにその通りで、春秋はアウターとして、冬はインナーとして着られるので、実は俺のレザーワードローブの中でも、最も「1年を通じて長く着られる」モデルかも」
J-100のバリエーションもチェック!
[BJ13001]BUCO J-100/CYCLE PHYCHO
’60年代になると多くのエンデューロレースなどが開催され、ライダーたちは思い思いのカスタムをオーダーしてレースに臨んでいた。そんなシーンを思い出させるJ-100ベースのカスタムモデル。
[BJ19002]BUCO J-100/PADDED
J-100をベースに肩や肘にキルティングパッドをあしらったコンペティションモデル。当時のBUCOはライダーの要望に合わせるように様々な派生モデルやカスタムモデルを生み出していた。
[BJ21002]BUCO STYLE KING
’60〜’70年代には、様々なカスタムオーダーによるライダースジャケットが登場する。これは上質な馬革に型押しでリザード柄を表現し、機能服がベースにありながら、ファッション性を高めたモデルとして存在する。
【問い合わせ】
ザ・リアルマッコイズ
https://therealmccoys.jp
https://therealmccoys.com
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)
Text/S.Koike 小池彰吾 T.Ogawa 小川高寛 Photo/A.Kuwayama 桑山章
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