米国製ボディキットを装着したマッハ。
アメリカ西海岸のオモチャやモーターサイクル、キャラクターなど、様々なカルチャーをミックスさせた独自のプロダクトを展開する『マッドマウスコミック』の本田さん。彼の愛車は、アメリカでカスタマイズされたカワサキのマッハだ。
「このバイクは、アリゾナで見つかったワンオーナー車なんです。だから日本に着いた時に掃除をしたら、中からたくさんのサソリの抜け殻が出てきて焦りましたね。前オーナーが新車で購入して、その当時に人気を集めていたトレーシーボディでカスタマイズされていました。このトレーシーボディというのは、もともとサーフボードを手掛けたサンタクルーズのファイバーグラスワークスという会社のカスタムキット。サーフボードで培った技術を使ったFRP製のボディキットで、ガスタンク、サイドカバー、キットカウルをボルトオンのみでカスタマイズできたんです。ハーレーなどに車種別でキットを販売していて、実はカワサキのマッハ向けのモデルも展開されていたんですよ。僕はもともとアメリカも好きだし、日本の旧車も好きだから、ちょうどいい塩梅だと。ただ日本ではあまり知られてないので、他からはちょっと微妙な反応ですね(笑)」
1972 KAWASAKI 500SS MACH IIIのディテールを拝見!
ビキニカウルもトレーシーからリリースされていたが、バランスを取ってクリアスモークのタイプに変更している。今にはない個性的なフォルムをもつ。
メーター類もすべて当時のオリジナルコンディションをキープしている。前オーナーが大事にしていたことがわかり、その意志を尊重しているのだとか。
タンクのガソリンキャップにはなんとAMCの珍車であるグレムリンのものを流用している。アメリカのキャラクター好きな本田さんらしい発想だ。
リアには日本の改造車でお馴染みのホタルライト。オイルタンクのキャップをアルミ製に交換するなど、細かなパーツを本田さんがセレクト。
【DATA】
MAD MOUSE COMIC
愛知県名古屋市中区大須2-7-46
TEL090-4083-3864
営業/12:00〜20:00
Instagram:@mad_mouse_comic
(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/A.Shimosaka 下坂明弘
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