『マッドマウスコミック』本田さんが乗る、アメリカでカスタマイズされたカワサキのマッハ。|1972 KAWASAKI 500SS MACH III

西海岸のアメリカンカルチャーを絶妙にミックスさせた人気ショップ『MAD MOUSE COMIC』のオーナーである本田さん。その愛車は、アメリカ仕様にカスタマイズされたカワサキの2ストだ。

米国製ボディキットを装着したマッハ。

「マッドマウスコミック」本田篤志さん|1985年生まれ。岐阜県出身。26歳から2年間ロサンジェルスに滞在。2013年にヴィンテージショップで独立。2017年よりおもちゃとオリジナルをメインとしたMAD MOUSE COMICをスタート

アメリカ西海岸のオモチャやモーターサイクル、キャラクターなど、様々なカルチャーをミックスさせた独自のプロダクトを展開する『マッドマウスコミック』の本田さん。彼の愛車は、アメリカでカスタマイズされたカワサキのマッハだ。

近年、価格が高騰している旧車のカワサキだが、こちらは1969年より北米に輸出をスタートした2ストローク3気筒のマッハⅢ。500SSが大ヒットし、1972年には250㏄、350㏄、750㏄をラインナップに加えた。この個体の素晴らしい点は、当時にトレーシーボディでカスタムされていること。このトレーシーボディのキットは、各バイクメーカーの車種別に展開されていた

「このバイクは、アリゾナで見つかったワンオーナー車なんです。だから日本に着いた時に掃除をしたら、中からたくさんのサソリの抜け殻が出てきて焦りましたね。前オーナーが新車で購入して、その当時に人気を集めていたトレーシーボディでカスタマイズされていました。このトレーシーボディというのは、もともとサーフボードを手掛けたサンタクルーズのファイバーグラスワークスという会社のカスタムキット。サーフボードで培った技術を使ったFRP製のボディキットで、ガスタンク、サイドカバー、キットカウルをボルトオンのみでカスタマイズできたんです。ハーレーなどに車種別でキットを販売していて、実はカワサキのマッハ向けのモデルも展開されていたんですよ。僕はもともとアメリカも好きだし、日本の旧車も好きだから、ちょうどいい塩梅だと。ただ日本ではあまり知られてないので、他からはちょっと微妙な反応ですね(笑)」

なんともレアでユニークなフォルムとなったヘルメットは、ヴィンテージでILC JET STREAM501。頭部のエアダクトが特徴
本田さん店は、オリジナルブランド『MAD MOUSE COMIC』とアメリカントイがメイン。Tシャツは常に完売する人気。5500円

1972 KAWASAKI 500SS MACH IIIのディテールを拝見!

ビキニカウルもトレーシーからリリースされていたが、バランスを取ってクリアスモークのタイプに変更している。今にはない個性的なフォルムをもつ。

メーター類もすべて当時のオリジナルコンディションをキープしている。前オーナーが大事にしていたことがわかり、その意志を尊重しているのだとか。

タンクのガソリンキャップにはなんとAMCの珍車であるグレムリンのものを流用している。アメリカのキャラクター好きな本田さんらしい発想だ。

リアには日本の改造車でお馴染みのホタルライト。オイルタンクのキャップをアルミ製に交換するなど、細かなパーツを本田さんがセレクト。

【DATA】
MAD MOUSE COMIC
愛知県名古屋市中区大須2-7-46
TEL090-4083-3864
営業/12:00〜20:00
Instagram:@mad_mouse_comic

(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...