スタイリッシュで、とにかくスポーティ。
ファンの多いカフェレーサースタイル。ここで紹介するトライアンフのスラクストンRSは、ぱっと見ではスタイル重視のモデルに感じるが、クラッチをつないだ瞬間、その考えが見当違いだったことに気づくだろう。
従来のエンジンを改良し、ハイコンプピストンの採用やポート形状&カム形状を見直した新エンジンは、より低速域で最大トルクを発揮し、馬力は8馬力アップの105馬力というハイパフォーマンスな仕様に進化。低速から高速まで、鼓動とともに加速してく乗り味は実に刺激的だ。
足周りもそれに合わせ、フロントにショーワ製のサスペンション、リアはオーリンズを装着。走り出しからしなやかな接地感が伝わってくる。またブレーキはブレンボ製で電子制御と相まって効きは非常にコントローラブル。
スペックだけではなく、その美しいスタイルにも注目したい。普通なら樹脂パーツを使ってコストダウンを図る部分も、アルミやステンレスなどの金属製パーツが惜しみなく使われており、その質感とデザインはいやがうえにも所有感を高めてくれる。
一生物と言っても大げさではなく、物を知る大人のライダーを満足させてくれる上質なモーターサイクルだ。
TRIUMPH THRUXTON RS
全幅:745 ㎜
ホイールベース:1415 ㎜
シート高:810 ㎜
エンジン: 水冷SOHC 並列2気筒
排気量:1200 ㏄
車両重量:217kg
最高出力:105ps
最大トルク:112Nm
価格:197 万9000 円
【問い合わせ】
トライアンフモーターサイクルズジャパン https://www.triumphmotorcycles.jp
(出典/「Lightning 2022年8月号 Vol.340」)
Text/M.Sasaki 佐々木雅啓 Photo/D.Katsumura 勝村大輔
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