【1971 シボレー コルベット】純血アメリカンスポーツカーを普段使いする!

編集部イチのアメリカ車好きであり、自身も数々の旧車を乗り継いできた編集部の最古参・ラーメン小池。最近ではLightning、2nd、CLUTCH magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」でも“ライトニングガレージ”という、アメリカ車好き全開の動画連載を開始した。今回は、セレクトショップJamsのオーナー福岡さんの愛車「1971年式シボレー・コルベット」を紹介。このアメリカンなクルマを普段使いにする付き合い方、参考にしたくなるはず。

セレクトショップ「Jams」のオーナーが愛する、ザ・アメリカンなクルマ。

伊勢崎市でアメリカンカジュアルをベースにしたセレクトショップJamsのオーナー福岡さんが通勤からプライベートまで毎日のように乗っているのが1971年式シボレー・コルベット。

コルベットといえばアメリカ車に詳しくなくても、クルマ好きであればその名前を聞いたことがある名車。アメリカの自動車文化のなかでもデビュー(1954年)から現行モデル(現在は第8世代目)まで2シーターの純血スポーツカーというスタイルを貫いているのが特徴。

福岡さんの所有する1971年式は第3世代(C3と呼ばれる)になり、その流れるようなボディはコークボトルラインと呼ばれるグラマラスな形状。さらに前後に装備されるアイアンバンパーがこの世代の特徴になっている。

ボディバリエーションはクーペとコンバーチブルのみで、クーペにはルーフが取り外せるTバールーフと、コンバーチブルには脱着式のハードトップも用意されていた。現代のクルマしか見慣れていない人には、かなり刺激的なデザインで、本人も普段乗っていると多くの人の目線を感じるけれど、もうそれも慣れましたと気にならない様子。まさにザ・アメリカンな車種である。

それよりも、福岡さんはアパレルの世界に入った(古着店でのアルバイトがスタート)昔からこの世代のコルベットに憧れていて、長年の思いが叶って手に入れた愛車だという。5700ccと大排気量で、2人乗り、さらにはトランクも存在しないストイックなスタイルも気にならない。事実、このモデルを特別なクルマとは思わず、あくまで普段使いしているところに、肩の力が抜けた付き合い方が好感を持てる。

アメリカ以外の国ではきっと生まれなかったデザインや、トルクのあるV8エンジンの力強さは格別。初めてV8エンジン搭載車を所有したにもかかわらず、その独特な乗り味は、一生手放すつもりはないと言わせるほど、本人の心を刺激している。

クルマを単なる移動手段として捉えるのではなく、心も刺激して、さらにはライフスタイルを充実させてくれる相棒として選ぶ。それは洋服やブーツを選ぶことと同じ。洋服もクルマもファッションであり、そこに自身のこだわりは外せないという一貫した思いを感じることができる。事実、このコルベットがショップのトレードマークにもなっていて、もはや福岡さんの人生の一部になっている。

▼コルベットの魅力を動画でもチェック!

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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