【教えてくれるのは…】木工アーティスト・村山じゅんさん
プロならではのテクニックやアイデアを編集・めぐミルクに伝授する。http://jmsurf.com
オーナメント付きのごっついブックエンドを作る。
ポイントはここ!
① 前にこのコーナーで作った「M」字型のオーナメントを付けてみた。
② 接続部はそれぞれ45度にカットすると、キレイに仕上がる。
③ ペイントはワトコオイルと塗料を併用して古びた印象にしている。
④ サボテンのオーナメントには古材を使用してみた。
準備するものをご紹介。
本体に使う木材
本体に使うのは2×6材。150㎝くらいの長さがあると安心。またサボテンのオーナメントには古材を使用。
オイルと塗料とワックス
ワトコオイルをベースに好みの塗料をペイント。今回はさらにワックスを使って古びた印象に仕上げる。
キズをつける道具
金槌や桐などで板にキズをつけてエイジング加工をする。キズが付きそうなものであれば何でもOK。
糸鋸やドライバーなどの工具
丸鋸の他に、サボテンのオーナメントを作るので糸鋸も使用。あとは各種ドライバーや定規を用意する。
早速やってみよう。
1.サボテンを作る。
まずは古材を使ってサボテンのオーナメントを作る。今回はあらかじめ作ってあったものをトレースしているが、自分で描いたイラストをトレースしてもOKだ。
2.ベースになる板を斜めにカットする。
2枚の板を45度にカットして組み立てると90度になり仕上がりがキレイ! このときに便利なのが丸鋸だ。刃の角度を45度に設定することで正確にカットできるぞ。
ガイドを木材にしっかりと当てて、それに沿ってゆっくりとカットしていく。
設計図を基にそれぞれカットしたのがこの状態。45度にキレイにカットされている!
3.組み立てる。
板を組み立てていく。まずは45度にカットした接続部に木工用ボンドを塗り仮留めをする。
ビスを打つ前に電動ドライバーでビスを打つ箇所に穴を開ける(上)。そして穴を開けたところにインパクトドライバーでビスを打つ(下)。ビスは長めのものを使う。
4.エイジング加工をする。
ここからはお楽しみのエイジング加工。金ヤスリやキリなどを使って自由にキズをつけていく。特に角を削ったりすると、使い古されたような仕上がりになるぞ。
5.ペイントする。
まずはベースにワトコオイルを塗る。キズをつけたところにオイルが入り込み濃淡が出ることで、古材感が増してくる。
塗り終わったらウエスですぐに拭き取る。これだけでも十分雰囲気が出ていい感じ。
好みの色の塗料を塗っていく。今回使用したのはインディアンターコイズとハニーマスタード。乾いたらその上にオールドワックスを所々塗って汚れた雰囲気に。
6.オーナメントを付ける。
まずオーナメントをつける箇所に印をつけて、ビスを打つ場所に2カ所穴を開ける。底面に少し印が付くくらいの深さまで開けるのがポイント。
オーナメントを押さえながら、今度は底面側からビスを打てば作業完了。インテリアにもなるブックエンドの出来上がり!
◆
存在感があってインテリアの決め手になりそうなブックエンド。今回は左右でベースの長さを変えているが、装着するオーナメントの大きさに合わせて長さを決めると全体のバランスがよくなる。好みや立てたい本のサイズなどに合わせてアレンジしてみよう。
(出典「Lightning2022年1月号 Vol.333」)
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/A.Kuwayama 桑山章
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