「ガオッチ」店長に話を聞きました。
ガオッチの店長にして日本一のバットマングッズコレクター。映画『東京ToyGuy2』で主演し、各雑誌やNHK『探検バクモン』に出演するなど各方面で活躍中。
昭和のレトロ玩具が所狭しと並ぶ個性派ショップ。
新旧問わずサブカル系のアイテムを扱う専門店が軒を連ねる中野ブロードウェイ。言わずとしれた東京の面白スポットのひとつだ。その中でも際立った個性をもつお店が、今回紹介する『ガオッチ』。写真のように、小さな店舗ながらショーケースや棚にギッシリと商品が陳列されているのが特徴。しかもこれ、すべて昭和のレトロ玩具なのである。
「月光仮面からビックリマンシールまで」と店長が語るように、’60 年代のヴィンテージから、平成初期のアイテムまでが中心。メインはソフビだが、ブリキや超合金はもちろん、カード類やプロマイド、そしてビックリマンの『悪魔VS天使』シリーズも得意ジャンルのひとつ。その他、アイドルのプロマイドやキーホルダー、缶バッジなども。
適正な値段設定はコレクターにはうれしいところ。古いから高いではなく、物のコンディションや流通状態などを見極めた価格設定がなされている。またプレミア品も大手ショップよりも少し安いというのもポイント。買取もコレクター視点による、愛のある値段提示をしてくれるので、買取ショップを探している人はガオッチに相談してみては?
ガオッチ店長イチオシの昭和玩具。
ウルトラセブンに登場した主人公モロボシ・ダンの可愛いソフビ。放送当時にタカトクトイスから発売された。サイズは約10㎝でデフォルメされた造形が特徴だ。価格16万5000円
ブルマークのツインテールシリーズ。右からミドル(2万7500円)ジャイアント(33万円)、スタンダード(3万3000円)。一番左はバンダイ製のものでレアな一品(1万6500円)
タカトクトイスの『少年忍者部隊 月光』のブリキ製オートバイ。1960年代の商品で、大変貴重な箱付き。価格は33万円。下は月光のメンコで各1000~1500円
P子のソフビは昭和40年代の無版権物で、なんと袋入りのデッドストック。価格は5万5000円。ドロンパは組み立て済みプラモデルとなり1万1000円だ。
’60年代にタカトクから発売されたブリキ製のオバQセスナ。走行時にプロペラが連動して動くギミック付き。現在でも価格上昇中のプレミアムアイテムのひとつ。28万5000円
ビックリマンのアルバムはコロコロコミックの愛読者プレゼント品(1万1000円)。ゲームソフト同梱特典のヘッドロココは5500円。「お助けシール」を3枚集めて送るともらえたブラックゼウスのホログラムは1万6500円
ガオッチ秘蔵のアイテムを公開! 店長&ワイフのバットマン・グッズ。
ガオッチ店長とワイフ所有の秘蔵のバットマン・グッズも取材の際に見せていただいた。世界中のコレクターが探すレアアイテムをご覧あれ! 販売と買取も行っているので気になる人は問い合わせを。
’70年代前半にバンダイから発売されたブリキ製電動バットマンカー。箱付き&このコンディションで現存しているのは大変貴重。市場価格では150万円を超えるとか。
野村トーイのブリキ銃。バットマン以外にも同形状でスーパージェッターなども発売された。トリガーを引くとサウンドが鳴るギミック付き。
旧イマイのプラモデル『原子力バットマンカー』。こちらは初版となり、ボックスアートがその後にリリースされた物と異なる。当然数も少ない。
ブリキ製バットマンピストル。こちらは無版権物で、紐を解かれていないデッドストック。
駄菓子店で売られていたジグソーパズル。’60 年代のアイテムで未裁断のデッドストック。
【DATA】
ガオッチ
東中野区中野5-52-15
中野ブロードウェイ3F
TEL03-5577-4300
営業/11:00~19:30
休み/水曜
※情報は取材当時のものです。
(出典「Lightning2022年2月号 Vol.334」)
Text/M.Sasaki 佐々木雅啓 Photo/A.Kuwayama 桑山章 取材協力/ 中野ブロードウェイ商店街振興組合