「grindland SUNZUI」オーナー・本間一功さん
東京から生まれ故郷である南房総へ戻ってきたことを機に、自宅敷地を改装したプライベートパーク「grindland 氵SUNZUI」を昨年11月にオープン。ここを拠点に南房総の街づくりに取り組んでいる。
好き放題遊べるサーフタウンのパラダイス。
サーフタウンとして名高い千葉県南房総市に、昨秋誕生した完全プライベートパークの「氵(サンズイ)」。オーナーの本間一功さんは建設の経緯をこう話す。
「以前このエリアには、駅前にバスケットコートとスケートスポットがあったんですが、大人の事情によって撤去されてしまったんです。そこは自分にとっても青春時代の思い出が詰まった大切な場所。そんな遊び場をどうにかして復活させたかったんです。もともと自分がイベントを開いたりして人を集めるのが好きだったのもあり、それなら自らの手で造ってしまうおうと全国各地のスケートパークを巡り、パーク造りを手伝う修業も積んだ末にやっとの想いで完成させました。今はスケートショップと民泊施設のオープンに向けて、ここを拠点に地域一丸で街づくりを進めています」
そんな一功さんの愛用ギアには自身のスタイルが滲み出ている。
「やはりルーツは大事にしたいですし、土地柄サーフィンもする自分にとってドッグタウンの影響は大きくて。パークをご覧いただければわかりますが、トランジション寄りのヘッシュなギアを愛用しつつも、そこにローカル色で味付けしてる感じですね。中でも一番影響を受けたのはジョン・カーディエル。常に全力で危なっかしいラディカルな感じがまたカッコよくて。彼が使っているアイテムはついついチェックしちゃいます」
遊び心とローカル愛溢れるスタイル際立つ本間さんのギアセレクト【厳選5】
1.オリジナルシェイプのコンプリートデッキ
南房総のローカルスケーターによるオリジナルシェイプのデッキ。上はANTIHEROのレニー・べレスモデルのノーズとテールを入れ替えアウトラインに沿って削り出したもの。それに対して下はDOGTOWNのアーロン・マーレーモデルをベースにしつつも、ホイールベースを長めにすることで、大きな弧を描きやすいシェイプに仕上げている。どちらも幅は太めで安定感を重視したセッティング。
2.マイシェイプのハンマーヘッドデッキ
お遊びで自らシェイプしたハンマーヘッドデッキ。ウィールバイトしないようにテール側の両サイドを削ってウェルを作り、取っ手もつけてジャイアンツカラーに塗装、さらにINDEPENDENTのステッカーを貼って仕上げた一枚。
3.VANSとCONVERSEのスケートシューズ
本間さんがライディング時に実際に使用していたシューズがこちら。CONVERSEのスリッポンはカカト周りの縁がラバーになっているため脱げにくく、そこがお気に入りで愛用。対してVANSのオーセンティックはUS企画の一足でソールがクリアになっているコラボモデル。どちらもグリップ力重視したローテクモデルになっており、SUNZUIの刻印を入れたオリジナルカスタムを施している。
4.ローカル愛が詰まったヘッドギア
“Build a town” というメッセージが入った麦わら帽は、これからパークを中心に街づくりを進めていくSUNZUIストリートへの想いを表現したもの。対してTOMIURA BEER CLUBのキャップは、以前このエリアのスケートスポットだったとみうら枇杷倶楽部の枇杷とBEERをかけたもの。滑った後に皆でよくビールを飲んでいたことから、同世代の大人が愛用しているシャレの効いたプロダクト。
5.SEISMICとSUNZUIのコラボウィール
適度なグリップ力を保ちつつも、パワースライドができるギリギリの硬さを研究して行き着いたウレタンを使用したウィール。大きさは63mmで硬さは78Aというスペック。
【DATA】
grindland 氵 SUNZUI
千葉県南房総市富浦町青木23-2
zerokaranokibou@gmail.com
https://www.instagram.com/grindland_sunzui/
(出典/「Ligthning2021年9月号 Vol.329」)
Text&Photo/ Y.Yoshida 吉田佳央 取材協力/ https://www.instagram.com/grindland_sunzui/
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