メイド・イン・USAのプラモデル、1968年発売のUFOのキットを制作!

キャラクターモデルからスケールモデルまで、多種多彩なキットが販売されているプラモデル。その中でも一風変わったラインナップをみせるのが海外製のキットだ。今回はUFOのキットをセレクトし、組み立て& 塗装にチャレンジ。完成するとどんな形になるのか? そしてその難易度は? 気になる中身をチェック!

UFOはアメリカン・カルチャーのひとつ !?

以前アメリカ製のプラモデルも紹介したが、その中で気になったのがUFOのプラモデル。「模型の歴史も長いアメリカだから、UFOくらいあるよね……」とその時は軽くとらえていたが、調べてみると驚くほどたくさんのキットが存在していたのである。

しかも復刻モデルだけでなく、ナント新規金型による新作も登場するほどの人気ぶり。 そこで、今回はアメリカのキットメーカーのひとつ、アトランティスモデルからリリースされている『1/72インベーダ ー空飛ぶ円盤』を入手し、組み立ててみることにした。

このキットはもともと1968年にアメリカのオーロ社から発売されたもの。つまり復刻版となる。ちなみにオーロラ社はTVや映画に登場するモンスターなどをプラモデル化して人気を博していたメーカー。

このUFOTV番組『インベーダー』に登場した円盤をキット化したもの。もちろん中身は当時のまま。箱のブ厚い紙の質感や独特の匂いなど、もしかしたらこれも当時のままかも!?

アトランティス 1/72 インベーダー 空飛ぶ円盤

1968年にオーロラ社から発売された、テレビドラマ『インベーダー』に登場した “空 飛ぶ円盤”の復刻盤キット。完成後の直径は約165mm。7480円

編集・AD ちゃんが組み立てに挑戦!

編集のADちゃん。当時のままのデザインやイラスト、フォントがたまらない! 古いアメリカン・カルチャーが好きな人には貴重な資料にもなる

今回は軽く塗装をして組み立てみた。塗料はボークスが日本総代理店を務めるスペインの水性アクリル塗料「ファレホ」のメタルカラー・ダークアルミニウムを使用。ファレホは有機溶剤の臭いがしないので、自宅でも気軽に塗装が楽しめる。


また機体下面のドーム状のクリアパーツはタミヤのエナメルオレンジで塗装している。左の写真の飛行状態のほか、5脚のランディングギアを広げて着陸している状態にすることもできる。

シュリンク包装をやぶって箱をオープン! 今どきのキットとは違い、内容物は驚くほど少ない。組み立てには15分もかからないのでは?
説明書も見開きで終わり! 組み立てはナント2工程で終了というシンプルさ。この手書きの図面がいい味を出しているでしょ?
見よ! このわかりやすいパーツ構成を。腕に覚えのある人はLEDの搭載やスジボリを入れるなどしてディティールアップを楽しもう

まだまだある! UFOの海外キット

アトランティスモデル 1/60 アダムスキー型 UFO 空飛ぶ円盤

円盤型や葉巻型など、様々な形状のUFOが存在するが、世界的に有名なUFOといえば1952年にジョージ・アダムスキーが撮影した「アダムスキー型UFO」だろう。このボックスアートを描いたのは故・小松崎茂画伯。それだけでも買いのキットといえるだろう。限定生産品なので、気になる人は見つけ次第捕獲しておくこと。7480

ポーラライツ 1/48 エリア 51 UFO

UFO好きの聖地といっても過言ではないネバダ州のエリア51。これはエリア51の元職員であるボブ・ラザー氏が暴露した極秘情報を元にモデリングされたUFOのキットであり、機体内部の重力増幅器なども再現されている。7480

アトランティスモデル ヴィック・トリーと空飛ぶ円盤ライトキット付き

このキットは1950年代のアメコミ『ヴィック・トリーと空飛ぶ円盤』の作中に登場し、主人公のヴィックが搭乗した機体をモデル化したもの。完成後はコミックのワンシーンを背景にした付属のディスプレイスタンドに飾ることができる。またLEDライトユニットも付属し、UFOを発光させることができる。3300

ペガサスホビー 1/32 アルファ・ケンタウリ星系 U.F.O(短距離偵察型)(2機セット)

地球から約4光年離れた場所にあるアルファ・ケンタウリ。そこには地球程度の質量の惑星があるといわれている。その星系から地球に侵攻してくるUFOとグレイ・タイプのエイリアンをモデル化したのがこのキットだ。UFOは短距離偵察型の小型タイプ。なおグレイは2体付属してくる。4950

アトランティスモデル 世紀の謎 空飛ぶ 円盤地球を襲撃す

1956年に公開された映画『世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す』に登場したUFOをモデル化。ディスプレイ用の専用スタンドと背景ボード付きなのもうれしい点。LEDライトも付属する。4290

スコードロン 1/72 WW.II ドイツ軍 円盤型秘密兵器 ハウニブII

諸説あるUFOの正体だが、有力なのがナチス・ドイツの兵器説だ。このキットは第二次世界大戦中にドイツが開発していたといわれている架空兵器「ハウニブ」のII型をモデル化したもの。復刻版の多いUFOキットだが、こちらは2017年に新規金型で登場した比較的新しい製品。完成後の直径は約350mmで、作りごたえのあるビッグスケールキットだ。14080

【問い合わせ】
プラッツ
TEL054-345-2047
http://www.platz-hobby.com/

情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 20217月号Vol.327」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...