アメリカ古着らしさ No.1!色の薄いヴィンテージリーバイスを2万円台で見つけたい!

90年代のヴィンテージブームを体感した世代にとって、デニムは特別な思い入れがあり、少し恐れ多いもの。ただ昔のようにどんなモデルでも高いわけでなく、今が気分の淡色ヴィンテージリーバイスは、2万円台で色々と探せるので狙い目なのだ!

相場を知るなら「ベルベルジン」。ヴィンテージデニムの最近の動向とは?

現在のヴィンテージデニム相場を調べるために向かったのは、原宿の名店ベルベルジン。ディレクターであり、ヴィンテージデニムアドバイザーとして活躍する藤原さんに、その動向を聞いた。

名物スタッフである藤原裕さん。近年は古着の枠を超えて、様々なジャンルで活躍。日本を代表するデニムのスペシャリスト

「デッドストックやミントコンディションのものだと’90年代よりも高くなっているのが現状です。ただかなり色落ちしたデニムはお手頃な価格もあるので、狙い目ですね。破れていたり、リペアが多かったりすると値段は安いですが、ヴィンテージ特有のいい雰囲気も多いので、一石二鳥。

また人気のゴールデンサイズを外せば、より価格が落ちます。ただ2万円台だと501Eはかなり厳しめ。66でいい色落ちや雰囲気のものを探すことをオススメします。またビッグEでも505や517、502などを狙えば、2万円台でありますね。逆に薄いものを探すのであれば、66後期や赤耳を狙うのも一興ですので、探してみてください!」

今ほしいこの色落ちが2万円台で買える!

ベルベルジンで見つけた、2万円台のヴィンテージリーバイスを紹介! もちろん一点モノなので取材時にはあったが、すでに売れ切れている場合も。ヴィンテージデニムは一期一会。気に入ったら、この価格帯なら買いでしょう。では早速見ていこう!

501 “66” SINGLE [2万8380円]

薄くなっているが、濃淡があるいいエイジング。汚れやリペアがあるため、かなりお買い得なプライスに。古着らしい1本だ。29×32

505 “66” SINGLE [2万8380円]

1970年代中期の505は、メリハリがなく、全体的に色落ちしたブルーの具合が◎。テーパードした細身のシルエットが魅力。30×31

505 “66” SINGLE [2万8380円]

内側のタグを見ると右の505と同年に生産されているが、色落ちがまったく異なるのが面白い。これが古着の醍醐味だ。30×33

501 “66” SINGLE [1万7380円]

66らしい淡いタテ落ちのエイジングに、ナチュラルな汚れが加わり、なんともアメリカらしい表情に。サイズもグッドだ。34×33

501 “66” SINGLE [2万8380円]

ナチュラルなダメージや当時のリペアなど、自分ではここまで穿き込めないので買う価値あり。今っぽく穿けるレングスだ。33×29

【トピック①】“66”モデルにまつわる豆知識。

製造年月が内側のタグから読み取れる。

66モデルから内側に付いた品質表示タグに生産年月、生産工場番号が印字される。この「465」がそれ。5番の工場で’76年4月製造のものとわかる

バックポケット裏がシングルステッチなら前期モデル。

バックポケット裏のステッチに注目。ここがシングルだと’77年頃までの前期モデル、チェーンだと’78年頃からの後期モデルと判別可能だ。

501以外ならビッグEも2万円台で見つかる!

501以外で薄ければ2万円台で見つかるのが、ビッグEだ。いずれも税抜きで2万円台、税込で3万円オーバーという価格帯。こちらも狙い目だ。

505 Big-E [3万2780円]

赤タブは欠損しているが、股のステッチなどから505Eと判断できる。ウエストが大きいので、この価格でも買えるのだ。37×32

517 Big-E [3万2780円]

近年トレンドになっているブーツカットモデルである517はビッグEを狙いたい。本格的なブームになれば高騰するかも!? 33×29

502 Big-E [3万2780円]

随所にリペアやダメージがあるので、かなりお買い得となった502E。普通に穿いてもこうならない。これが古着の風合い。29×30

【トピック②】ビッグEモデルは濃色なら高騰!

’90年代のヴィンテージブームから30年近く経っているため、濃色やデッドストックは高騰する一方。一桁違ってくるぞ。

小さいサイズでも [21万2780円]

インディゴがしっかりと残ったミントコンディション。30×30と少し小さめのサイズではあるが、これくらいの価格が相場である。

いかがでしたでしょうか? 古着が再び脚光を浴びる中、狙えるヴィンテージデニムもまだまだあるので、的を絞って探してみると面白い一品に出会えるかも。

【問い合わせ】
ベルベルジン
TEL03-3401-4666
http://webstore.berberjin.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2021年6月号 Vol.326」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

Pick Up おすすめ記事

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...