- 【仕様】
■サイズ/使用する布サイズによる
■所要時間/約1時間
■材料費目安/約2000円(購入先によって金額は変わります)
■難易度/★☆☆☆☆
無地のキャンバスを好きな色に染めてみる。
スーパーやコンビニでビニール袋が有料になったのをきっかけに、エコバッグを持つようになった人も多いはず。エコバッグにさえオリジナリティを出したいと思ってしまうのが我々Lightning編集部。
今回は、キャンバスの無地のエコバッグの染色に挑戦してみたい。格子型や斑などユニークな模様をつけて、より“俺”感を出していこう。
ポイントは3つ。まず染料を作るときの温度は、少々高めなので火傷しないように注意しよう。
2つめは染色時にソーダ灰といった固着剤を使用する点。比較的に手軽に手に入るのが、掃除にも使われているセスキ炭酸ソーダだが、染色されやすく仕上がりにも影響するので、忘れずに用意しよう。
最後は、どんな模様にしたいか。折り畳み方や丸め方、巻き付け方によって変わるので、いろいろ試してみるのも面白い。
今回はエコバッグで染色をしたが、Tシャツの他、テーブルクロスやベッドカバーなどの大物にも挑戦してみるのもいいだろう。
【今回教えてくれた先生は……】
DIYer(s) http://diyers.co.jp
DIYに特化したWEBサービス「DIYer (s)」。ショップの紹介やオリジナルDIYレシピを世界に発信&アーカイブしている。またDIYを通して暮らしを豊かにし、モノの価値を見直すことを提案。
まずは、準備するものをご紹介。
無地のエコバッグ
ナチュラルまたはホワイトの無地のエコバッグを必要な枚数を用意。キャンバス以外でもざっくりした布が◎。1枚約400円
丸棒
染めるときに布を巻き付けるための丸棒。所々流線的な模様ができる。今回使用したのは直径5㎝の少し太めのもの。約100円
輪ゴム
染める前に折り畳んだり、丸棒に巻き付けたエコバッグを留めるために使用。1つのエコバッグにつき、2〜3個使う。1箱約100円
染料
今回使用したのは「みやこ染」のコールダイオールタイプ。普通の布のほかにもウールやナイロン、絹などを染めることもできる。約550円(20g)
セスキ炭酸ソーダ
ナチュラルクリーニング素材として知られるセスキ炭酸ソーダは染色の固着剤として使用。中程度の強さのアルカリ性で、今回は約30g使う。約700円
その他、染料を入れるバケツと手が染まらないように手袋を準備しておこう。
早速やってみよう! 適当さが面白い模様を生み出す!
1.もみ洗いする。
まず染料に付ける前に、トートバッグをもみ洗いする。こうすることで、染料が全体に染み込み、色ムラになりにくい。洗ったらよく絞っておこう。
2.染料を作る。
次に染料を作る。バケツや桶に染料をエコバッグ3枚に対して10g(容器の半分)入れ、500㎖の熱湯、さらに3.5ℓのぬるま湯を加えてよく混ぜ合わせる。
3.セスキ炭酸ソーダを加える。
そして染色の固定剤として、約30gのセスキ炭酸ソーダを加えよく混ぜ合わせる。これで染料は出来上がり。
4.エコバッグを折り畳む。
よく絞ったエコバッグを横から山折り谷折りの順番に折り畳み、さらに縦から山折り谷折りと折り畳む。
5.輪ゴムで留める。
だいたい正方形になるくらいに畳んだら、輪ゴムで写真のようになるようしっかりと固定する。
6.別バージョンも用意してみよう。
別のエコバッグは丸棒にグルグルと巻き付ける。ちなみに布が表になっている部分だけが染まるというしくみだ。
7.染料に入れる。
四角く折り畳んだエコバッグと丸棒に巻き付けたものを染料の中に入れ、20分ほど待つ。
8.水洗いする。
染料から出したら、ゴムをほどいてよく水洗いする。染料が手に付かないようにビニール手袋をした方がよい。
9.乾かす。
よく絞って乾かせば完成! 染色のときに布が重なりあった部分は染まらないので、2つとない模様が出来上がる。
完成!
◆
応用すれば、さまざまなものを染めることができる。簡単にできるので、布に絞りをつける作業はお子さんに手伝ってもらうのもいいだろう。お遣いも楽しくなるかも?
(出典/「Lightning 2021年3月号 Vol.323」)
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/A.Ochiai 落合明人
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