バイクもウエアも、それぞれに個性があるから欲しくなる。
普通は自分の持っている一台のバイクにすべてを求めたくなる。でもそれは間違いだ、とジョンさんのガレージを見ると思い知る。
それぞれのスタイルをつきつめているからこそバイクはカッコいいんだね。
で、それぞれの良さに見惚れているとこんなガレージが出来上がる。
実業家のジョンさんは、自宅には幼い子供がいるし、自分の時間を持てないから……と、このウエアハウスを借りてガレージを作った。
アメリカではこんな男の隠れ家をマン・ケイブ(男の洞窟)と呼ぶ。
洞窟と呼ぶには広すぎるかもしれないけれど、ここで10台ものバイクとあふれんばかりのヴィンテージギアに囲まれているのがジョンさんにとっての至福の時間だ。
ヴィンテージウエアのセレクトも、ガレージにおかれる小物やアートも、すべてバイクカルチャーに由来するもの。好きだから集めたくなる。ファッション好きではなく、なんせバイク好きなもんで……ね。
まだまだあります、ジョンさんの愛車。
1941 Indian Chief
現在は’41年のチーフがフェイバリット。ジョンさんはスカーフを巻く紳士なスタイルで跨る。全部のご機嫌を上手くとらないと動かなくなるのが旧車。モテる、いや持てる男はつらい。
1951 PANHEAD
ふり返ればパンヘッド。四角いガレージだけど死角なし。エボリジッドとの乗り味の違いを語れるのはジョンさんぐらいだ。
BratStyle SR/Noise Cycles Shovel
様々な雑誌を飾ったノイズサイクルのショベルに、アメリカに渡ったブラットのアーバンオフローダーも。それぞれに個性があるから欲しくなるのだとか。
まるでショップのような、ウエアコレクションもスゴイ。
ヴィンテージショップが開けるほどのクローゼット。よく見るとミリタリーとレザーアイテムで構成されるバイカーセレクトであるのがわかる。
ウエスコのボスが何足も並ぶ。ダブルストラップ等々、日本のバイクファッションシーンが作り出したトレンドもしっかりと取り入れているのに驚く。
本棚の前にホンダを置く。オッホン。ちなみにならんでいる雑誌は多くが日本のもの。ライダースジャケットで魅せる演出が本気だ。
いくつ持ってるの? なヘルメットにパーツなどなど。自分でイジることはしていないそうだが演出が上手いネ。
自宅では幼い子供がいたりで自分の時間が持てないためにこのマン・ケイブをつくったというジョンさん。本当に隠れ家なのであった。
(出典:「Lightning Vol.283」)
Text/Lightning 編集部 photo/M.Naito 内藤真衣子(7Bros.)
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