「ファーストアローズ」とは?シルバー950を使い、匠の技で生まれるシルバーアクセサリー。

普遍的でありながら、独創性を併せ持つデザインが魅力の「FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)」。顧客には芸能人など著名人や、男性だけでなく女性も多くおり、幅広い層から愛されているシルバーアクセサリーブランドである。

卓越した技術とこだわりの素材選びにより生まれる、長年の使用に耐えうる堅牢性と、単なる見てくれだけではない真の“一生モノ”としての価値。「ファーストアローズ」が長く愛される理由、そして“匠の手仕事”に迫る。

「ファーストアローズ」とは? その歩みは高円寺から始まった。

1996年、22歳だった伊藤一也氏が立ち上げた「ファーストアローズ」。当初は高円寺の小さな工房からのスタートだった。

それから約25年経った2021年現在、原宿に本店と工房を構えるほか、高円寺、京都、福岡に直営店、そして、取り扱いディーラーとなると国内外合わせて約80店舗にまで拡大。

日本を代表するシルバーアクセサリーブランドのひとつとして知られる。

▼直営店と取扱店についてはこちらをチェック!

「FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)」の直営店はどこにある? 店内を大公開!

「FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)」の直営店はどこにある? 店内を大公開!

2021年10月24日

創業当時使用していた看板。手作り感がその歴史を感じさせる

ブランドのロゴに描かれている、すべての起源である太陽のトレードマークには「それを身につけた人の力になる」との思いが込められており、「FIRST ARROW’s」の“ARROW(矢)”は「まっすぐに放たれた矢が身につける人により良い道を示し、幸運へ導かれるように」という意味合いがあるのだそうだ。

細部に至るまでの作り込みの細かさと美しさは刮目に値する。P-CUS-025 K18付 カラ草彫りボウ&ファーストアロー(L)75,570円 (税込)

こちらは、その思いがカタチにも表現された「ファーストアローズ」のオリジナルモチーフ、ボウ&ファーストアロー。ネイティブ系にも見られるが、独自にデザインしたファーストアローズを代表するモチーフだ。

もちろんフェザーやイーグル、アラベスクなどネイティブの意匠を継承したデザインは「ファーストアローズ」においても人気のラインナップだが、それに囚われない自由さも「ファーストアローズ」の魅力となっている。

ブランドを象徴するボウ&ファーストアローのモチーフをアレンジした髪飾り。自由な発想で生まれたアイテムは、髪飾りだけでなくスカーフリングとして使うなど枠に枠に囚われず楽しみたい。O-207 K18付バレッタ&ファーストアロー 66,440円 (税込)

ハンドメイドで生まれる「ファーストアローズ」のシルバーアクセサリー。

工房では職人たちが手仕事で製作にあたる

「ファーストアローズ」のシルバーアクセサリーは、創業から25年を経て規模が大きくなったにもかかわらず、現在でもすべてのアイテムが原宿の工房で、代表の伊藤さん含めて5人の少数精鋭の職人の手によって生み出されている。

しかも、デザインによっては鋳型でベースの形を作るサンドキャスト製法も採用するが、バングルやフェザー、リングなど多くのアイテムはシルバーの板を切って、叩いて、削って、曲げて、ロウづけして、磨いて……という複雑な作業を要するハンドメイドだ。

人気ブランドがゆえに、日々大量の作品を手掛ける必要があっても、ハンドメイドにこだわるのには理由がある。

限られた時間の中でハンドメイドで一つひとつの作品を仕上げていくプレッシャーと豊富な経験が、職人の腕を磨く結果にも繋がるとの伊藤さんの想いがある。

工房を覗いてみれば、その鍛錬とも言える、卓越した匠の技の数々を目の当たりにすることになる。

唐草の流れるようなライン、コンマ数ミリの間隔で彫られるフェザーの毛並み、ライジングサンの力強い直線。どれも、フリーハンドでテンポよく彫られていく。その動きに迷いは一切ない。

下書きをしたり、考えたりすると、かえって失敗することが多いという。何百何千と繰り返すうちに、考えなくてもできるようになってくる。まさに身に沁みついた匠の技だ。

その地道な努力を支えるのが創業当初より変わらない“クラフトマンシップ(職人魂)”なのである。

▼動画で工房の様子を拝見!

FIRST ARROW’sが使う素材、「シルバー950」とは何か?

そんな匠の技で生まれる、シルバーアクセサリーの材料にもこだわりが。「シルバーアクセサリーの限界への挑戦」を掲げ、徹底的に素材から製法まで研究する伊藤さんは、シルバー950、シルバー925など用途によって素材を使い分けることで、輝く仕上がり、繊細なラインなどを生み出すことに成功した。

それにより、これまで「タフでゴツい」というイメージの強かったシルバージュエリーに「繊細でエレガント」という独自の世界観を構築して話題を呼んだ。

シルバー950とは、銀の含有率が95%の銀合金のこと。純銀に5%ほど主に銅を混ぜたもので、ブリタニアンシルバーとも呼ばれる。

純度100%の銀は、軟らかすぎてアクセサリーの加工には向かないため、通常、銅など他の金属を混ぜたものを使う。だが、その割合を増やせば硬くはなるが、シルバー本来の輝きが落ちてしまうのが難点。

一般的に、シルバーアクセサリーには、強度のあるシルバー925(スターリングシルバー/銀の含有率が92.5
%)が使われることが多いが、「ファーストアローズ」では、アクセサリーとしてより美しい色や艶を持つシルバー950をメインの素材として使用している。

シルバー925に比べ純度が高く、軟らかいが、「ファーストアローズ」では特殊な熱処理加工を施すことによってシルバー950の“分子整列”を整え、硬くすることに成功している。

これにより、シルバー950ならではの美しい色を持ちながらも強度のあるアクセサリーを生み出すことが出来るのだ。なお、金具部分などより強度を要する部分にはシルバー925を使用している。

◆

今や作品は世界へ飛び立っているが、すべては創業時と変わらず原宿の工房にいる職人たちの手仕事から生まれる「ファーストアローズ」。匠の技とこだわりの素材使いは、多くの男性を虜にしている。

代表の伊藤さんは、海外でのイベントやショーへの出展にも積極的で、次世代シルバーアクセサリー界の旗手としても注目されている。Lightning本誌でもたびたび海外でのイベントの様子や、日本国内でのユーザーとの交流の様子などを誌面で特集してきたが、シルバーアクセサリーを語る上で欠かせない存在だ。

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2023年02月21日

(出典/「別冊Lightning Vol.193 TOKYOシルバー」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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