フリースの質感に似た、特殊なウールの風合いが魅力的な「gold」のパーカに注目!

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、トレンドはそれほど気にしていないけど、やっぱりトップスやアウターは大きめが気分な編集部随一の古着通・ランボルギーニ三浦(デカすぎると手放してきたヴィンテージ古着が悔やまれる……と哀しみ中)がお届け。

見た目も機能性も今すぐ着たい1着!

東洋エンタープライズは、シュガーケーンやバズリクソンズ、サンサーフにテーラー東洋、ホワイツヴィル、インディアン、チェスウィック……などなど、手掛けているブランドは実に多い。その特徴は、それぞれが1つのジャンルに特化したブランドだということ。すべてヴィンテージをもとに、細部まで再現しているのも共通点だ。

そういう意味では、今回紹介する「gold(ゴールド)」というブランドは、他とは一線を画す存在だろう。私の印象では、goldはジャンルに関係なく“今の気分をカタチにしたプロダクツ”を展開している。つまり、トレンド感=ファッション性が強い。

しかしながら、縫製や部材、生地など細部までヴィンテージをもとに、とことん突き詰めているのが、一般的なファッションブランドと異なるところだ。だからこそ、一見“ぶっ飛んだ”プロダクツであっても、王道のヴィンテージジーンズとだって違和感なく合わせられるというわけ。

以前、私はgoldのカタログ制作を担当していた。個人的にはその時からすごく好きなブランドで、今でも様々なプロダクツを愛用している。goldのプロダクツは、冬物が一番面白いと私は思う。特にウールやカシミヤなどの冬素材は、高級感と機能性を担保しながら、遊び心とトレンド感のあるプロダクツが多く、毎シーズンすごく楽しみな存在。

gold「Boucle Wool Knit Parka」

品名のBoucle(ブークレ)は仏語で「輪」のこと。その輪(ループ)状の生地感、ざっくりしたサイズ感、ウールニットらしい暖かさが魅力だ。私はグレーを選んだが、他にブラックとベージュも展開。各2万9480円(東洋エンタープライズ TEL03-3632-2321)

今年は、このパーカをオーダーした。「冬なのに色落ちジーンズを主役にしたい」という今季の私のテーマどお(!?)、色落ちジーンズによく似合う! フリースが流行中だが、その質感に似た特殊なウールの風合いもすごくイイ! もっと寒くなったら、タートルネックと重ねるつもりだ。

生地裏はこんな感じ。パタゴニアのウールパ イルのような風合いといえば分かりやすいだろうか。とにかく暖かく肉厚なのに軽量だ
ウール89%・ポリエステル11%の混紡素材で、フリースのような起毛感もいまの気分的にぴったりな嬉しいポイント!
いつもどんなウエアでもLサイズを着用しているが、このパーカはかなりざっくりした大きめの作りなので、久々のMサイズ!

【問い合わせ】
東洋エンタープライズ
TEL03-3632-2321

(出典/「Lightning 2021年2月号 Vol.322」)

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
この記事を書いた人

ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Pick Up おすすめ記事

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...