WILD TURKEYディスプレイ什器を作る!①|“ラック”開発のミッションがスタート!

「カッコいいモノがないなら作ってしまえ!」そんなスローガンのもと、アメリカ西海岸のセンスを建築業界へ吹き込むクリエイター集団《カリフォルニア工務店》。クリエイティブ・ディレクターの“ROCK 岩切”を中心に、新しく自由なライフスタイルを提案。そんな彼らの仕事に密着!

ROCK 岩切とは?

一級建築士かつ、カリフォルニアスタイルを体現するクリエイティブ・ディレクター。「カリフォルニア工務店」を取り仕切り、住宅設計からカフェの内装、ガレージ作りまで全国津々浦々を駆け巡る仕事人。「カッコいいモノがないなら作ってしまえ!」という、ナチュラルボーンなロック思考の持ち主なのだ。

まずはディスプレイラックのプロダクトイメージを考えてみた。

「無いものは作ってしまえ」の精神で数々のコラ ボアイテムを製作してきたカリフォルニア工務店。その精鋭メンバーが今回のWILD TURKEY プロジェクトのために集結! 左からウッドアーティスト・村山じゅんさん、「メタル・エングレービング」デザイナー・谷口五郎さん、カリフォルニア工務店・ROCK岩切

WILD TURKEYの“ディスプレイラック”を開発する上で最初に始めたことは、WILD
TURKEYを知り、それにまつわるストーリーに想いを馳せることから。

WILD TURKEYはバーボンウイスキーと呼ばれる、アメリカ合衆国ケンタッキー州を中心に生産されるアメリカン・ウイスキーの人気銘柄のひとつ。

そのブランド名の通り七面鳥のロゴで知られているが、その由来は蒸溜所オーナーであるトーマス・マッカーシーが、七面鳥のハンティングに1本のバーボンを持参したことがきっかけ。そのバーボンが仲間から大好評を得て、狩り仲間のひとりがそれを“ワイルドターキー”と呼んだことから始まる。

そんなブランドの歴史は1855年、蒸留酒の販売から始まっている。ちょうどその時代はアメリカ西海岸で金が発見され、ゴールドラッシュに世間が沸いた西部開拓時代真っ只中。おそらく多くの金鉱脈発掘者たちが、ケンタッキーバーボンを片手にアメリカンドリームを語り合ったであろう──。

なんてことを考えていたらワクワクしてきた。このワクワク感をディスプレイラックのプロダクトイメージに落とし込めたら素敵だよね!

ジャストアイデアで思わず盛り上がるメンバー。

思いつきのアイデアでも、 一度カタチにしてみると、 さらなるアイデアが生まれてくる

プロダクトイメージのストーリーを話していたら、思わずワイルドウエストスタイルな什器イメージが脳内に沸いてしまったメンバーたち。

「バーボンウイスキーといえば、西部開拓時代な感じでさ」「ウインチェスターライフルとかカウボーイハットとか飾っちゃう?」「やっぱりウイスキー樽のオーク材とかを素材に使いたいよね」「メタルエングレービングの装飾も似合いそう」「やばい妄想が広がる(笑)」という具合にプロダクトイメージのベクトルが、あらぬ方向へ。

「あっ、そうそう大事なことがひとつあった! 商品の落下防止対策はマストです」「やばい、ウインチェスターライフルがめっちゃ出っ張ってる」「でかいカバンとか持ってたら引っかかって倒しそう(焦)」。……さてどうしたもんか(笑)。

それじゃあこんなイメージはどうよ?

WILD TURKEYの 世界観をディスプレイラックで表現したい!

とはいえ、ワクワクが止まらないメンバー一同。さっきのジャストアイデアの中にも使えるアイデアはある。

「でもさ、バーボンウイスキーの樽っぽい、経年変化した雰囲気ってかっこいいよね」「使い込まれて飴色に変化していったオーク材みたいな感じ」「熟成樽の中の焼け焦げた感じもかっこいいよね」「あと樽を留めている鉄の輪の錆びた感じとかもいいよ」「やっぱり味わいのある木材と金属って、WILD TURKEYのテイストにもマッチするし」「じゃあさ、商品の落下防止のためこんな形のケースで囲ってあげてさ」「そのケースをランダムに積み上げたらラフでかっこいいかも」「やっぱりWILDTURKEYの文字は目立たせたいよね」「樽の蓋っぽくしちゃう?」「それありかも」「じゃあこんな感じでさ……」。

と、さらなるアイデアをイラストに起こしてみるメンバーたち。そんな彼らが思い描いたディスプレイラックのイメージは……こうご期待!

WILD TURKEYディスプレイ什器を作る!②|ファーストサンプル製作にトライ!

WILD TURKEYディスプレイ什器を作る!②|ファーストサンプル製作にトライ!

2021年10月21日

こだわりのケンタッキーバーボン“WILD TURKEY”とは?

米国ケンタッキー州生まれのプレミアムバーボンが『ワイルドターキー』。数多く存在するバーボンブランドの中でも、ワイルドターキーは「こだわりのケンタッキーバーボン」と語り継がれている。そこにはバーボン作りに対して一切の妥協をせず、昔から変わることのない製法でバーボンを生み出しているから。ケンタッキー州が誇る大自然溢れる豊かな土地とともに、150年もの間、世界中の人々に愛されている比類なきバーボンなのだ。

(出典/「Lightning 2019年9月号 Vol.305」)

この記事を書いた人
ADちゃん
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ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
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