革靴の染め替えはプロの技で! シューズケア専門店「ブリフトアッシュ」のマル秘テクを伝授!

東京・南青山シューズケア専門店「ブリフトアッシュ」でレザーシューズの染め替えができるという。どうせ染め替えるのであれば、いっそのこと別色に一新しちゃってもいいんじゃない? ということで、実際に「ブリフトアッシュ」で染め替えをお願いするとともに、プロによる別色への染め替えテクニックを細かく見せてもらった。背フルで染め替えるときの参考になること間違いなし!

バーカウンターで酒を酌み交わすように、お気に入りの1足をカスタム。

「ブリフトアッシュ」北見健浩さん|もともとレザーシューズが好きだったこともあり、IT関連の仕事から華麗な転職。靴磨き職人として9年目の大ベテラン。シューズの染め替えは、 現在2カ月ほどの予約待ちなのだとか

ショップ創業時からシューズの染め替えサービスを行なっているという「ブリフトアッシュ」。買ったはいいが、あまり履いていないシューズを気分転換のつもりで、さらにヘビーに履き過ぎて、色が抜けたり変色してしまったものなど染め替えし、再び一軍として活躍できるのであれば嬉しい。

「ボディの色や染色する色によっては、何度も染料を入れるので、時間をいただいています。染料を調合して、なるべくお客様のイメージに近いカタチに仕上げます」と北見さん。

今回、生まれ変わらせていただくのはこちら!

「RED WING(レッドウィング)」のBECKMAN(ベックマン)を染め替える!

レッド・ウイングのベックマンは約4カ月前に購入。一週間で半分以上は履くというヘビロテ中の一足。クラシカルなフェイスと堅牢な作りから人気のモデルだ。今回は退色したわけではなく、より自分好みにチェンジするために染め替えることに。ブラウン×ブラックのツートンなんてカッコいいんじゃない?

これで自分でもできる?! シューケアのプロ直伝! 革靴の染め替えの方法。

用意するもの

上から染料、筆、溶剤、ブラシ(馬毛、豚毛、山羊毛)、マスキングテープ、へら。染め替えする際にコバやミッドソールなど染料が付着しないように注意が必要となる。そのため、マスキングテープを使用し、染める部分以外の箇所を保護しなければならない。

1.シューズレースを解く。

染色に限らず、シューケアの最初の作業は左右のシューレースを外すところから。

2.軽くブラッシング。

埃や汚れが付着していると染めの仕上がりに大きく影響するためブラッシングが必要。

3.マスキングテープを貼る。

ミッドソールがあるコバ部分、染色以外の箇所にマスキングテープを丁寧に貼っていく。

4.ヘラで細かな箇所を保護。

ヘラを使いシューズのインサイド部分など細かな箇所に染料が侵入しないように貼る。

5.マスキング処理完成。

今回はボディ色を活かしたツートーンへの染色のためヒールカップ部分を残した処理。

6.革を荒らす。

革へ染料が浸透しやすいように革を溶剤で拭き取り、表面の色を抜き、乾燥させる。

7.染料を入れる。

染色用の筆を使用し、染料を浸透させていく。特に履き込んだシワなどあれば入念に。

8.乳化クリームを入れる。

色付け後、革がある程度、乾燥したら乳化クリームを入れ、革に充分に染み込ませる。

9.充分に乾燥させる。

染料を入れたのち半日以上、染料のしみ込んだ革を乾燥させ色を定着させる。

10.仕上げのブラッシング。

色を整え、革にしなやかさを戻すため乳化クリームを入れ、仕上げのブラッシング。

完成! 生まれ変わったポストマンがここに! 料金は?

アッパーの羽根部分のみをブラックに染め、ツートーンを希望したブーツ。ブラウンとブラックの相性もよくサドルシューズのようなデザインへと生まれ変わった。靴の磨きも込みで1万8700円~※顔料除去+5500円。

印象ガラリ!? シューレースにひと手間。

シューレースのエンド部分にシューズの色やスタイルに合わせた金具を装備することで靴の印象は大きく変わる。いつもの靴を少し上品に、さらに高級感を演出したいのであれば手軽にできるカスタムのひとつだ。

いかがだったでしょうか。これぞプロの技! 高級な靴や思い出の一足はぜひお店でリペアしてもらってみてほしい。店で過ごす時間もまた、格別な空間です。

【DATA】
ブリフトアッシュ
東京都港区南青山6-3-11 PAN南青山204
TEL03-3797-0373
営業/12:00~20:00、土日11:00~19:00
休み/火曜
https://brift-h.com/

▼ブーツについて詳しく知りたい方はこちらをチェック!

メンズブーツの種類、人気ブランドからコーデのポイントを解説!【完全保存版】

メンズブーツの種類、人気ブランドからコーデのポイントを解説!【完全保存版】

2023年02月10日

(出典/「Lightning 2017年3月号 Vol.275」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

Pick Up おすすめ記事

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...