私もミリタリー好きと公言しているけど、「戦争」には反対だ。でもミリタリーウエアや装備とかを純粋にカッコいいと思う心はどうしようもなく、宮崎監督のような矛盾を持っている。とはいえ好きなモノは好きなのだからしょうがない、と割り切っているが。
そんな私のミリタリー好きの魂に響いたアイテムを紹介したい。
アフガニスタン製のWAR RUG
それは「ウォーラグ」と呼ばれるアフガニスタン製の手織りラグ。モチーフは突撃銃や戦車などの兵器、戦争の事象など。このラグが誕生したきっかけは、ソ連軍によるアフガニスタン侵攻がきっかけだという。でもこれは戦争賛美の織物ではなく、むしろ戦争を批判するために、織られたもの。
手織りならではの耐久性の高いラグに過激なメッセージを織り込むことで、それを製作した人々の、平和を望む願いを永きに残す、という意味が込められている。と、生半可な気持ちでは使えないウォーラグだが、これを手にすることで、政情不安のアフガニスタンに暮らす人々の、少しでも経済的な支援に繋がればいいなと思っている。
ちなみに海外ではウォーラグのコレクターも存在し、旧い年代に織られたラグは、ミリタリーアートとしての価値を持っているという。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning 2019年月6号」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
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