※本企画ではコーディネイトのアイテムを下記のように分けています。
- O:アウター
- I:インナー
- P:パンツ(ジーンズ)
- S:シューズ
- A:アクセサリー
1.ミュージアムアーク 竹石直也さん
バギーシルエットのデニムパンツをサスペンダーでクラシックに着こなしたスタイリング。それでオーセンティックすぎないのは、テーパードしたシルエットとロールアップの小技があってこそ。またデニムの他をブラックとホワイトでまとめたのも◎。
愛用ジーンズ「GOLD GL41612」
ゆとりのあるシルエットをより活かすためのテーパードが絶妙。12ozと少し軽めのデニム生地なので、ドレープ感があり、リラックした印象を与えてくれる。サイドには耳があるのも嬉しい。(ミュージアムアーク TEL028-633-5620)
2.アトラクションズ 西崎智成さん
王道のライダースジャケットに5ポケットデニムというスタイル。それでも西崎さんらしさが全面に出ているのは、2トーンのライダースのチョイスとオーバーサイズで穿いたデニムパンツの着こなしがあるから。
愛用ジーンズ「WEARMASTERS Lot.230」
13.5ozレフトハンドツイルデニムを使った定番モデル。ワイドなハイライズで、太ももからテーパードの効いたボトムラインが腰回りの存在感を引き立てている。バイクが乗りやすいように2インチアップで2年着用。(アトラクションズ TEL03-3408-0036)
3.アークネッツ 冨田好晃さん
テアトラのジャケットやスイコックのシューズなど、ヴィンテージ色の強い5ポケットパンツに、あえてスポーティな要素をミックスしたモダンなコーデ。ビッグシルエットのシャツをインナーに合わせることで、さり気ないアクセントになっている。
愛用ジーンズ「FLAG SPORTS FS005」
1960年代のテーパードシルエットを現代的に再構築したモデル。日本人体型でもオリジナルのテーパードパターンを楽しめるようにレングスを29インチに設定している。12.5ozのデニム。(アークスタンダード TEL028-666-7232)
4.リーバイス® ストア原宿 武居剛さん
ほどよいオーバーサイズのトップスに、クロップド丈に裾上げした上品なテーパードデニムでうまくバランスを取ったコーディネイト。BBキャップやコンバースのオールスターなどで、カジュアルな印象にしている。明るいカラーリングの着こなし方も◎。
愛用ジーンズ「LEVI’S® MADE&CRAFTED®×POGGY THE MAN McQueen Pants」
ユナイテッドアローズ&サンズのディレクターである小木“poggy” 基史氏とのカプセルコレクション。スティーブ・マックィーンが愛用した1960年代のパンツをデニムで再構築している。(リーバイ・ストラウス ジャパン TEL0120-099-501)
5.コーナーズアーク 狐塚洸さん
クロップド丈でテーパードが効いたかなりの個性的なデニムパンツをインディゴ染めのジャケットやアースカラーのインナーなどで、大人っぽさもプラス。このようなボリュームのあるパンツには、オーバーサイズのトップスが今っぽく見える。
愛用ジーンズ「marka CROPPED PANTS DENIM」
6ozのかなり軽いライトオンスデニムを使うことで、ドレープ感を出したバルーンシルエット。ウエスト部分はイージーパンツ仕様になっているので、よりリラックスして穿くことができる。(コーナーズアーク TEL028-633-0276)
6.ブルーナボイン大阪 松尾利彦さん
インパクトのある赤いカラーを際立たせたデニムスタイルを見せてくれた松尾さん。ヴィンテージやアーティストモノなどの様々なデザインのインディアンジュエリーや、ハットなど、個性的なともマッチするデニムの懐の深さを感じるコーディネイトだ。
愛用ジーンズ「BRÚ NA BÓINNE CONVERT DENIM」
加工の異なった2本のデニムをひとつに合わせて作られたセルビッジデニム。トーンの近いカラーをコンバートした、ストレートシルエットは個性的ながらもクリーンな印象をもたらす。(ブルーナボイン大阪 TEL06-6213-1188)
7.ハミングバーズヒルショップ 小林直人さん
ヴィンテージリーバイスの“66モデル” をベストサイジングで着こなした小林さん。ボリュームあるブーツと絶妙なバランスを生み出す、裾の折り返し幅も参考にしたい。他のアイテムをナチュラルカラーで統一し、落ち着いた印象を醸している。
愛用ジーンズ「LEVI’S® 501-66MODEL [Vintage]」
ヴィンテージデニムパンツのなかでも、永遠の憧れと言えるリーバイスの“66モデル”。年々枯渇し価格も高騰するが、ひと目でそれとわかるこの風格は何物にも代えがたい。(ハミングバーズヒルショップ TEL03-6721-0189)
8.ノアズアーク 町山弘樹さん
全身をオーバーサイズのアイテムでストリート感のある服装に身を包んだ町山さん。パンチの効いたデザインのフォセッタズムのマオカラーチャイナジャケットを主役にコーディネイト。随所に散りばめられたカラフルな小物がアクセントに。
愛用ジーンズ「Levi’s SILVER TAB SILVER TAB BAGGY COREY」
1990年代にヨーロッパ企画で誕生したシルバータブ。HIP HOPアーティストがメディア等で着用して以来。瞬く間に、若者の間で大流行した注目の一本。(アークステイツ TEL028-688-8895)
9.アメリカンワナビー 北出真己さん
バイカーやワーカースタイルに象徴される、ダブルニー仕様のデニムパンツをチョイス。全体のカラートーンを統一し、サイジングに気を配ることで野暮ったさはなく、スタイリッシュにまとめているのは見事だ。クラシカルな跳ね上げ式メガネとも相性良し。
愛用ジーンズ「TROPHY CLOTHING 1606SW」
膝の生地が二重になるダブルニー仕様のクロスステッチが最大の特徴。“ダートデニム” と言われる凹凸感のあるヘビーウエイトな生地を使用しながら綺麗なテーパードシルエット。(アメリカンワナビー TEL06-6211-8221)
10.グラッドハンド コア 橋本佑さん
ギャングスタービルのスカジャンに、5年ほど穿いているアイアンクロスデニムをプラス。ほどよくジャストフィットのトップスに、太めのストレートシルエットという組み合わせがバランスよし。小物使いも秀逸だ。
愛用ジーンズ「GANGSTERVILLE THUG-DENIM “IRON CROSS”」
13.5ozのインディゴデニムを使った定番モデルで、常に細かなアップデートを図っている。太めのストレートシルエットで、バックポケットにはアイアンクロスの刺繍。フロントのヨークの切り替えもアイコン的なデザインだ。(グラッドハンド コア TEL03-6438-9499)
11.ルイスレザーズ ジャパン 後藤恒明さん
コーディネイトが難しい和柄のハワイアンシャツをタイトフィットデニムとルイスレザーズのライディングブーツで、バイク乗りの後藤さんらしい印象に。インナーにクルーネックTを着て、シャツを開けているのも、こなれて見える理由のひとつ。
愛用ジーンズ「LEWIS LEATHERS LLJ002」
穿き応えのある厚手な15ozインディゴデニムを使ったタイトフィットストレート。後藤さんは、最初の2〜3カ月は未洗いで穿き込み、癖をつけてから、1カ月に1回は洗濯し、2年ほど着用。(ルイスレザーズ ジャパン TEL03-3468-9215)
12.デウスエクスマキナ原宿 西川大貴さん
浅い色味のデニムとコーチジャケット、スニーカーという、西海岸のスケート&サーフカルチャーを感じるデウスらしいスタイル。流行にとらわれず自分が好きな着慣れたウエアを選んでいるような、力を入れすぎないスタイルが好印象。
愛用ジーンズ「Deus Ex Machina Alma Tapered」
モダンなテーパードシルエットと爽やかな色落ち感が人気のWORN INDIGO タイプ。スニーカーとの相性は言わずもがなだ。西海岸スタイルが好きな人にはぜひ試してほしい1本。(デウスエクスマキナ原宿 TEL03-5413-3949)
13.ANN DE ARK 稲川友樹さん
ジーンズにシャツという王道のスタイルを貫く稲川さんだが、いまや男女ともに人気のシャツインすることで優等生なコーディネイトを演出。大きくロールアップした裾や首まわりのバンダナ使いなど小技を効かせたている。
愛用ジーンズ「RRL SLIM FIT-5-POCKET-DENIM」
13.5オンスのライトハンドツイルで仕立てたジーンズ。赤い色調の藍染めにハンドディストレスト加工とホワイトのハイライトを施した特製デニム。(アークヴィンテージ TEL028-688-8895)
14.アディクトクローズ 石嶋聡さん
使い込まれた風合いのワックスドコットンジャケットを軸に、スリムシルエットのデニムパンツをコーディネイト。ブリティッシュモーターサイクルを彷彿させる着こなしはさすがの一言。ジャストサイズが重要とわかる、着こなしの好例を披露してくれた。
愛用ジーンズ「ADDICT CLOTHES AD-P-01 BLACK」
スキニーほど細くなく、腿から裾にかけて美しいテーパードをみせるタイトシルエットのブラックジーンズ。高級原綿であるジンバブエコットンを使用し、13.5オンスに仕立てた生地を使用。コシはありながらも、しなやかで柔らかい穿き心地が特徴となっている。(アディクトクローズ TEL03-5341-4767)
15.ラフ アンド ラゲッド ENOSHIさん
サーファーであり、東京のバイクシーンでアイコンのひとりでもあるエノシさんは、大好きなブラックデニムにロンTという力の抜けたスタイルがよく似合う。それでもどこか無骨な雰囲気を醸し出しているのは、ブラックを基調としているから。
愛用ジーンズ「ROUGH AND RUGGED SLIDE」
あえてストレッチの効いたブラックデニムを使うことで、スケートシーンでも使えるように配慮したスリムモデル。また下にベンチレーションを配することで、よりアクティブに使えるのも魅力。
16.リーバイス® ストア渋谷 高間洋平さん
リリースされるやいなや全世界で話題となったユナイテッドアローズ&サンズのディレクターである小木“poggy” 基史氏とのカプセルコレクションのサックコートを着用。ボトムも、90sの匂いがするシルバータブをチョイス。
愛用ジーンズ「LEVI’S® SILVER TAB 39290」
’90年代のテイストを色濃く出したリーバイス®シルバータブは、当時ならではのオーバーサイズで展開。ヴィンテージの色落ちとは違う生地感も、一周回って新鮮に見えるのがおもしろい。(リーバイ・ストラウス ジャパン
TEL0120-099-501)
17.ベルベルジン 藤原裕さん
ヴィンテージ業界のアイコンのひとりである藤原さんのデニムスタイルをピックアップ。この日は爽やかなに66シングルと珍しい長袖のキューバシャツでコーディネート。足元はアーミーコンバースで爽やかに!
愛用ジーンズ「LEVI’S® 501e」
いわゆる66モデルと呼ばれる501eシングル。これは昨年に40歳の記念としてデッドストックから穿き込んでいるというもので、早くもいい雰囲気に。洗ってからまた糊付けすることで穿き込んだ際のシワが強く出る。(ベルベルジン TEL03-3401-4666)
18.ブルーナボイン東京 佐藤史隆さん
レザー×デニムという男らしい着こなしながらも、ノーカラーのジャケットや、切り替えしのあるジーンズなど、デザイン性の高いアイテムセレクトが秀逸。フットザコーチャーの白いシューズでより都会的な印象を打ち出した。
愛用ジーンズ「BRÚ NA BÓINNE Convert Denim」
二本のデニムを膝下で接合したユニークな加工モデル。いまブルーナボインが最も旬なモデルとして打ち出している。(ブルーナボイン東京 TEL03-5728-3766)
19.CAL O LINE 金子敏治さん
ワークウエアを思わせるようなバレル型のバギーデニムパンツをUSネイビーのシャツとタイダイのTシャツでうまくまとめたスタリング力がお見事。大きめのサイジングやカラーリング、古着の取り入れ方など、大人が参考にしたい要素が多数。
愛用ジーンズ「CAL O LINE BARREL PAINTER PANTS」
樽型のシルエットをイメージして作ったペインターパンツ。かなり股上が深いので、ハイウエストで穿くとそのテーパードの美しさが強調されてなんとも洒落た雰囲気に。10ozライトデニム。(ユナイトナイン TEL03-5464-9976)
20.ジェラード ハイドアウト ストア 原田浩嗣さん
ネイティブアメリカンを彷彿させる柄シャツにワイドなジーンズを合わせたクラシカルなアメリカンスタイル。フェルトハットやスウェードエンジニアなど素材感のあるアイテムで秋らしい雰囲気を醸し出しているのも◎。
愛用ジーンズ「JELADO 55DENIM」
’50年代のヴィンテージジーンズをモチーフとしているため、股上が深くワイドなシルエットが特徴となっているジェラードの人気モデル。14オンスのデニムを採用している。(ジェラード TEL03-3464-0557)
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お洒落上級者と言えばコレ! デニム・オン・デニムの着こなしチェック!
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愛用ジーンズ「ONE-PIECE OF ROCK/S409XXX M-WW2 SANJOSE」
ヴィンテージを糸のレベルから研究し、1900年代〜30年代の戦前のミシンを使って製作する「Conners Sewing Factory」謹製。再現ではなく、当時のものづくりの本質に迫る特別な一本だ。4万5360円(フォーティナイナーズ TEL0748-23-4762)
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愛用ジーンズ「LEVI’S® MADE&CRAFTED®/TAPER TROUSER」
シルクを混紡することで、独特なネップ感を表現したデニムトラウザーズ。ヒップから足首にかけてテーパードしたスリムフィット。バックポケットにはフラップ付き、上品なバックスタイル。2万520円(リーバイ・ストラウス ジャパン TEL0120-099-501)
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大人こそ! おすすめダメージジーンズコーデ。
ダメージジーンズやクラッシュデニムは若者でしょう? なんて思っていたら大間違い。大人こそルーズに見えずに、カッコよく履きこなせるおしゃれ上級者アイテムなのだ。大人になった今だからこそ楽しめる、ダメージジーンズのコーディネイトに注目だ。
大人なストリートを体現したデニムスタイル。
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ネイビーのワントーンでルーズに見せない。
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ブッシュパンツもリペアでアクセントを。
もはや定番ともいえるフルカウントのブッシュパンツ。かなり穿きこまれた雰囲気をもつ「フルカウント東京店」店長・手塚秀博さんの一本。激しくリペアした生地はフルカウントが手掛ける13.7オンスでリアルな表情。めくれ上がったフラップポケットも穿きこんだ表情を生み出している。
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デイリーウエアであるからこそ、どんなアイテムと合わせるかでいろいろ楽しみが広がるジーンズコーデ。街のファッショニスタ、ジーニストの着こなしサンプルを参考に、新しいコーデに挑戦してみてはいかがだろうか?
※取材当時の情報になります。
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