2ページ目 - ターコイズの色・産地・模様から価値を評価! 正しいターコイズの選び方。

聖地・ネバダの3大ターコイズを例にグレードを見てみよう。

世界中にあるターコイズの産の地の中で、アメリカにおける聖地といえばネバダ州であるが、中でも3大ターコイズと呼ぶにふさわしいのが、「Number 8(ナンバーエイト)」「Lone Mountain(ローンマウンテン)」「Lander Blue(ランダーブルー)」。

先に述べたように、ターコイズは鉱山によって色の濃さが変わるため、他の鉱山と比べることのできない。そこで3大ターコイズのそれぞれの鉱山で産出されたターコイズのグレードを見比べてみよう。左上から右下へとグレード順に並んでいるので、鉱山ごとに持つ色や柄の傾向も一目瞭然。同じものはひとつとない個性豊かな表情を堪能していただきたい。

Number 8(ナンバーエイト)

最も希少性の高いジェム・グレードから、ロー・グレードまでを、左 上から順にZ字方向で掲載している。ただし採掘量が極めて少ない天然のターコイズだけに、すべてが希少と言っても過言ではないため、 ロー・グレードとはいえ十分に価値が高いことを知っておきたい

1925年に発見されたが、当時の地権者2人の意向により、1929年より採掘が始められた。1930年にテッド・ジョンソンが地権者の1人であるアール・バフィントンから採掘権を買ったことを機に、その権利が何人もの手に渡った鉱山でもある。最終的には、1976年にドウェル・ウォードが採掘したのを最後に閉山されてしまった。グレードが上がるほどに深いブルーになり、黒のマトリックスが入るが、市場にあるもののほとんどは淡い青で茶系のマトリックスだ。

Lone Mountain(ローンマウンテン)

「CLASSIC」のアイコンは、ターコイズにおけるクラシックとはグレードに関係なく、採掘された 鉱山の特徴が現れている典型的な石を差す。ちなみに鉱石は何万年も かけて生成されるという性質上、石における新旧の概念は存在しない

3大ターコイズに数えられるローンマウンテンは、1920年にリー・ハンドが採掘権を取得し、ブルージェイ鉱脈と名付けた鉱山がルーツになっている。そしてドク・ウィルソンに売却し、数世代にわたりターコイズの採掘が行われ、1970年代に最盛期を迎えた。危険な採掘作業を繰り返した結果、鉱床が破壊されたと言われ、現在は採掘エンジニアと密接な連携を取り、採掘が行われている。最上級グレードのものは、真っ青な石にブラックや茶、黄茶のマトリックスが入る。

Lander Blue(ランダーブルー)

3大ターコイズとして名を馳せ、多くのコレクターが存在するランダーブルーは、1973年に発見されたので、そこまで歴史はない。それだけ石に個性があり、マーケティング的にも成功したと言える。リタ・ハップグッドが姉妹と息子を連れて、ターコイズを探しにピクニックしていたところ、小さな青い鉱石が付いた石を見つけた。そのほとんどに黒いマトリックスがあることが特徴で、その採掘量は極めて少ない。ジェムグレードに近くなるほど、美しいスパイダーウェブに。現在は閉山している。

▼ターコイズが宝石に変わる工程はこちら!

ターコイズ製造現場に潜入! ただの石ころが宝石に変わる瞬間を徹底レポ!

ターコイズ製造現場に潜入! ただの石ころが宝石に変わる瞬間を徹底レポ!

2021年10月24日

模様の少ないターコイズなら「スリーピングビューティー」を選べ。

この露天掘り鉱山地区のある山脈が、遠くから見ると寝ている女性に見えることから、スリーピングビューティとネーミングされた。ここから産出されるターコイズは、白亜色から透明感のあるスカイブルーまで幅広く、他の鉱山のように黒いマトリックスやスパイダーウェブが掛かるようなものは見掛けない。世界的に人気の高い鉱山のひとつであり、アメリカの先住民であるズニ族のアーティストからも昔から支持されている。ヨーロッパでも有名な石である。単色の美しい石を探すなら、スリーピングビューティがおすすめだ。

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

上海発・気鋭のアメカジブランド「REAL SIMONS」を知っているか?

  • 2026.08.30

近年アメカジが流行し、大きな発展を遂げている中国。同国で1984年に創業したレザーウエア工場の生産背景を元に2017年に始動したのが「リアル シモンズ」だ。ヴィンテージピースを現代的に再構築した高品質なプロダクトを手がける気鋭のブランドである。 元々は皆さんと同じ『Lightning』の読者だったん...

記念すべき第1弾の革をモヒカン小川がプロデュース! AJLP活動報告。

  • 2026.09.01

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトの活動報告。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく動き出した革のプロたちのリアルドキュメンタリーである。同プ...

「VINTAGE PEANUTS」が約10年ぶりに復刻! 「ウエアハウス」の新作Tシャツ一挙見せ!

  • 2026.09.08

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 装いのアクセントにユニークなTシャツを! ウエアハウ...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

記念すべき第1弾の革をモヒカン小川がプロデュース! AJLP活動報告。

  • 2026.09.01

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトの活動報告。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく動き出した革のプロたちのリアルドキュメンタリーである。同プ...

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

上海発・気鋭のアメカジブランド「REAL SIMONS」を知っているか?

  • 2026.08.30

近年アメカジが流行し、大きな発展を遂げている中国。同国で1984年に創業したレザーウエア工場の生産背景を元に2017年に始動したのが「リアル シモンズ」だ。ヴィンテージピースを現代的に再構築した高品質なプロダクトを手がける気鋭のブランドである。 元々は皆さんと同じ『Lightning』の読者だったん...