少し前までは、理髪店ってダサいよね……という声が残念なことに大半の認識だったなか、その男の社交場としての存在感、技術力の高さなど、「理髪店カッコよくない?」と再注目されるようになった。だが、決して従来の理髪店が話題なわけではなく、「ストリート」のエッセンスが加えられ、絶妙な新旧ミックスがなされている新しいバーバーが注目を集めている。
今回はそんな流れを組む、最新バーバーショップをご紹介。
人気ブランド「テンボックス」のPiguさんがプロデュース!
今年3月28日に原宿でオープンしたばかりの注目店が「タケシズバーバー」だ。プロデュースを務めたのは東京のストリートシーンで一際強い存在感を放つ「テンボックス」のPiguさん。そのテーマは昭和の理髪店。どこか懐かしくも、随所に今っぽいストリートの要素が入っており、オンリーワンなバーバーになっている。
オープン後、すでに各所で話題となっている「タケシズバーバー」。人気ブランドである「テンボックス」のPiguさんがプロデュースしたバーバーショップであり、美容室の激戦区という原宿にオープンしたこともあり、ストリートで異彩を放っている。某有名店を経営するオーナーがPiguさんにプロデュースを依頼して、タケシズバーバーが実現。この店を一言で表すなら、昭和だ。
コラボ相手は某有名バーバーのオーナー。
「この店舗は、名前を伏せていますが、某有名店のオーナーとタッグを組んで作ったんです。その方とは、3〜4年前にロングビーチにある「シンジケートバーバーショップ」でたまたま出会ったんですよ。このプロデュースの話を聞いて、思い浮かんだのが、自分たちが小さい頃に行っていた昭和の理髪店。イメージ的にはタケシというじいちゃんがやっている昭和の理髪店です。もちろん海外のクラシックなバーバーがかっこいいのは当たり前ですが、あえて自分がすることではないかと思ったんです」
東京のストリートのエッセンスを理髪店にプラス。
「ただの懐古主義で終わらせないために、友人の新進アーティストであるテイトくんにアートワークをお願いして、東京のストリートのエッセンスを差し込んで、今までにないショップに仕上がったと思います。店舗には、オーナーのお父さんがやっていた理髪店の什器もあえて使っているんです。日本がずっと培ってきた独自の理髪文化の良さを、若い世代の方たちにも知ってもらいたいと思います」
店内に隠された、昭和の香をチェック。
店内は、昭和レトロな什器が絶妙なバランスで配置されており、昭和生まれには懐かしく、平成生まれには新しく感じられる。またやり過ぎないレトロ感なので、敷居の高さも感じさせない、誰もが居心地のいい空間になっている。アメリカンクラシックバーバーと双璧をなす、新しい「昭和な理髪店」の今後に注目したい。
【DATA】
タケシズ BARBER
東京都渋谷区神宮前6-13-6KAMOSU BLDG3階
TEL03-5962-7239
営業/11:00〜21:00、土日祝日10:00〜20:00
休み/月曜
※掲載情報は取材当時のものです。
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(出典/「Lightning 2019年5月号」)
撮影/渡辺昌彦 取材/佐藤周平
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