「昭和の理髪店」が令和のストリートに登場!【タケシズバーバー】

今回は、アメリカンクラシックバーバーを追うようにして、ここ数年で全国的に増えつつある「昭和スタイルの理髪店」についてのお話。アメリカンクラシックバーバーの人気の高まりを受けて、日本の従来の理髪店の魅力を再認識する動きが、業界内外で生まれたのはほんの1,2年ほど前。

少し前までは、理髪店ってダサいよね……という声が残念なことに大半の認識だったなか、その男の社交場としての存在感、技術力の高さなど、「理髪店カッコよくない?」と再注目されるようになった。だが、決して従来の理髪店が話題なわけではなく、「ストリート」のエッセンスが加えられ、絶妙な新旧ミックスがなされている新しいバーバーが注目を集めている。

今回はそんな流れを組む、最新バーバーショップをご紹介。

人気ブランド「テンボックス」のPiguさんがプロデュース!

原宿の遊歩道より少し入り組んだエリアの3階にある。周りは美容室ばかりという立地。

今年3月28日に原宿でオープンしたばかりの注目店が「タケシズバーバー」だ。プロデュースを務めたのは東京のストリートシーンで一際強い存在感を放つ「テンボックス」のPiguさん。そのテーマは昭和の理髪店。どこか懐かしくも、随所に今っぽいストリートの要素が入っており、オンリーワンなバーバーになっている。

テンボックス ディレクター/Piguさん セレクトショップを経て、2017年1月6日にテンボックスをスタート。日本を拠点にしながらも、3週間に1度は旅に出るため、1年の半分以上は海外で過ごすというライフスタイルを送る

オープン後、すでに各所で話題となっている「タケシズバーバー」。人気ブランドである「テンボックス」のPiguさんがプロデュースしたバーバーショップであり、美容室の激戦区という原宿にオープンしたこともあり、ストリートで異彩を放っている。某有名店を経営するオーナーがPiguさんにプロデュースを依頼して、タケシズバーバーが実現。この店を一言で表すなら、昭和だ。

コラボ相手は某有名バーバーのオーナー。

バーバーチェアはタカラベルモントのオーバーホールしたものをセレクト。床のカラーリングに合わせて、シートを張り替えている。

「この店舗は、名前を伏せていますが、某有名店のオーナーとタッグを組んで作ったんです。その方とは、3〜4年前にロングビーチにある「シンジケートバーバーショップ」でたまたま出会ったんですよ。このプロデュースの話を聞いて、思い浮かんだのが、自分たちが小さい頃に行っていた昭和の理髪店。イメージ的にはタケシというじいちゃんがやっている昭和の理髪店です。もちろん海外のクラシックなバーバーがかっこいいのは当たり前ですが、あえて自分がすることではないかと思ったんです」

東京のストリートのエッセンスを理髪店にプラス。

これはメインフロアの天井。このアートワークは、Piguさんの友人で新進気鋭のアーティス トであるテイト氏によるもの。様々な横顔を組み合わせたア ートワークになっている

「ただの懐古主義で終わらせないために、友人の新進アーティストであるテイトくんにアートワークをお願いして、東京のストリートのエッセンスを差し込んで、今までにないショップに仕上がったと思います。店舗には、オーナーのお父さんがやっていた理髪店の什器もあえて使っているんです。日本がずっと培ってきた独自の理髪文化の良さを、若い世代の方たちにも知ってもらいたいと思います」

タケシズバーバーのオリジナルTも、店内のアートワークを担当したテイト 氏が手掛けた。こちらも横顔を組み合わせたアートワークだが、金魚のようにも見える。Tシャツ7560 円
タグ4320円

店内に隠された、昭和の香をチェック。

入り口には縦書きでタケシズBARBERの文字。昭和のクラシックさが今のセンスと融合

店内は、昭和レトロな什器が絶妙なバランスで配置されており、昭和生まれには懐かしく、平成生まれには新しく感じられる。またやり過ぎないレトロ感なので、敷居の高さも感じさせない、誰もが居心地のいい空間になっている。アメリカンクラシックバーバーと双璧をなす、新しい「昭和な理髪店」の今後に注目したい。

ガラスケースは、オーナーの実家で使われていたもの。サイドにはオ ーナー兄弟が貼ったステッカーをあえて残している。中途半端に旧い電話も逆にリアリティがあっていい感じ
ここで働く理容師の免許を飾っているのも昭和らしい 風景。23年前に小学校で作った版画などもディスプレイされており、Piguさんのセンスが光る
ペイントの入った消毒器。バーバーなので、もちろん顔剃りも行っている。カ ットで6480円、顔剃りも セットで7560円という料金である
昔のカレンダーかと思いきや、よく見るとタケシズバーバーの文字が。わざわざオリジナルで作っているのがおもしろい
メインフロアに続く通路には、日本らしい鯉のペイントが。これはアメリカのストリートで描かれていたものをイメ ージソースにしたそう
このポスターは、オーナーが国内で手に入れたもの。詳細はまったくわからないが、海外に向けたアドバタイジングであろうか? 随所にPiguさんのセンスが垣間見えるのも魅力

【DATA】
タケシズ BARBER
東京都渋谷区神宮前6-13-6KAMOSU BLDG3階
TEL03-5962-7239
営業/11:00〜21:00、土日祝日10:00〜20:00
休み/月曜

※掲載情報は取材当時のものです。

▼もっと東京のバーバーが知りたい人はこちらの記事がおすすめ!

男なら床屋! 東京でおすすめのオシャレでカッコいいバーバーショップ8選。

男なら床屋! 東京でおすすめのオシャレでカッコいいバーバーショップ8選。

2021年11月01日

(出典/「Lightning 2019年5月号」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニム界の異端児・ラングラー、製造期間は約1年のみの“幻の名作”がついに復刻

  • 2025.12.27

ロデオ・ベンをデザイナーに迎えてカジュアルウエアに参入したという歴史やカウボーイカルチャーとの結びつきなど、独自の発展を遂げてきたラングラー。膨大なアーカイブの中から、王道から希少な隠れ名作まで全6型が復刻を果たした。 幻の名作が華麗なる復刻を遂げた。 アメリカ三大デニムブランドのなかでも特異な歴史...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...

日本屈指のインディアンジュエリーブランドが放つ、美しき馬蹄のシルバージュエリー。

  • 2025.12.24

日本屈指のインディアンジュエリーブランド・ファーストアローズがこの冬新たにリリースした「馬蹄」を象った「ホースシュー」シリーズ。奇しくも2026年は午(うま)年。ファッション面だけでなく、来年こそは飛躍を願う人にとって最高の開運アイテムとなるはずだ。 新作「ホースシュー」シリーズを一挙紹介! 1. ...

【KEATON CHASE U.S.A.×2nd別注】大人のための、ちょうどいいシャンブレーシャツ登場!

  • 2026.01.25

ライトオンスのシャンブレーを使用した、米国のシャツファクトリー「キートンチェイスUSA」の定番プルオーバーシャツ。カジュアルな要素を備えながらシャツ本来のきちんと感も残したこのアイテムを、2nd仕様に別注。胸ポケットの作りや前立てのボタンの数などを微調整し、すっきりと大人な印象にまとまっている。 >...

Pick Up おすすめ記事

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

前代未聞! “自立する”ジーンズ。「EIGHT’G」から職人泣かせならぬトラウマな超極厚ジーンズ登場。

  • 2026.02.04

前代未聞。エイトジーがまたしてもやってくれた! 超ヘビーな27.5オンスのジーンズの登場。生地の厚みと重量感はデニム史上でも圧倒的で、まるで穿く甲冑のような迫力。縫製は熟練職人の手作業のみで行われ、普通のジーンズでは味わえないタフさと存在感を誇る。穿くだけで男の背筋が伸びる、気合十分の究極仕様、“自...

日本屈指のインディアンジュエリーブランドが放つ、美しき馬蹄のシルバージュエリー。

  • 2025.12.24

日本屈指のインディアンジュエリーブランド・ファーストアローズがこの冬新たにリリースした「馬蹄」を象った「ホースシュー」シリーズ。奇しくも2026年は午(うま)年。ファッション面だけでなく、来年こそは飛躍を願う人にとって最高の開運アイテムとなるはずだ。 新作「ホースシュー」シリーズを一挙紹介! 1. ...

デニム界の異端児・ラングラー、製造期間は約1年のみの“幻の名作”がついに復刻

  • 2025.12.27

ロデオ・ベンをデザイナーに迎えてカジュアルウエアに参入したという歴史やカウボーイカルチャーとの結びつきなど、独自の発展を遂げてきたラングラー。膨大なアーカイブの中から、王道から希少な隠れ名作まで全6型が復刻を果たした。 幻の名作が華麗なる復刻を遂げた。 アメリカ三大デニムブランドのなかでも特異な歴史...