常時在庫は1万枚! 上野アメ横のスケートTシャツ専門店に潜入。【おすすめ9選】

カリフォルニアのスケートカルチャーの中心であるベニスビーチなどを震源地とし、’80年代半ばから’90年代初頭にかけて隆盛期を迎えた「オールドスクールスケートカルチャー」。そんな黄金期のレプリカTeeを中心に展開する店が上野アメ横にある。

世界的に再評価されるオールドスクールスケートカルチャー。

『JONNY BEE』店長 岩田光生さん かつて中野にあったスニーカー専門店『ドゥーリーフットウエアーズ』から派生した『ジョニービー』のショップマネージャーにして、自身もスケーター。

上野のランドマークでもあるセンタービルの3階。2003年にアメ横の一角でスタートし、2005年頃にいまの場所に移転したスケートTee専門店『ジョニービー』。ひとたび足を踏み入れると、圧倒的な物量に誰もが驚愕するだろう。うず高く積まれた、パウエル・ペラルタ、スラッシャー、サンタクルーズ、ドッグタウンといったオールドスクールスケートアパレルの山は、まさに旧きよきアメ横の様相を思わせる。実はこう見えて商品のほぼ全てが近年復刻されたモデル。2000年代に入ってから急速に進んだオールドスクールスケートカルチャーへの再評価によるところだと店長の岩田さんは言う。

「パウエル・ペラルタ、サンタクルーズといった名門を筆頭に、2000年以降に各ブランドから復刻アパレルが続々とリリースされるようになりました。30~40代といった当時をタイムリーに通過している世代はもちろん、近年は10代、20代のスケーターや、マレーシアや香港といった海外のお客様からも注目されているようですね」

 ’80年代ストリート発! アートピースとしてのTシャツ

70年代よりサンタクルーズのアートディレクターとして活躍し、名作「スクリーミングハンド」を生み出したジム・フィリップス、パウエル・ペラルタのシンボルでもある「ザ・リッパー」など初期のアートワークを手がけたヴァーノン・コートランド・ジョンソンといったグラフィティアーティストたちの作品は、今やスケートシーンのみならず一般的にも広く認知され、各国でエキシビションが催されるまでに成長している。そんな言わば’80年代ストリート発の傑作アートピースをTシャツという手頃なデイリーウエアで楽しみたいなら、『ジョニービー』を訪れてみるといいだろう。

『ジョニービー』店長・岩田さんがおすすめするスケートTee 9選。

いかにスケートTeeがカルチャーであり、アートであることがわかったところで、岩田さんにおすすめTeeを伺った。復刻版だからこそ手軽に、普段使いできるスケートTee。自力で掘ってみても面白いだろう。

1.アンチヒーローのロゴプリント

写真家としても活躍するジュリアン・ストレンジャーの生き様をコンセプトに、1995年にサンフランシスコで設立されたアンチヒーローのロゴプリント。4,320円

2.〈スクリーミングハンド〉レプリカモデル

スケートアートシーンの第一人者ジム・フィリップスの代表作として広く知られる〈スクリーミングハンド〉を背面に描いたサンタクルーズのレプリカモデル。4,104円

3.クリスチャン・ホソイのシグネチャーT

サンタクルーズに在籍し、盟友トニー・ホークらとともにランプ全盛の’80sシーンを席巻したレジェンドスケーター、クリスチャン・ホソイのシグネチャー。4,212円

4.ドッグタウンとのコラボT

USハードコアバンド、スイサイダル・テンデンシーズにしてのVo.マイク・ミュアの実兄にして元Zボーイズのジム・ミュアが設立したドッグタウンとのコラボ作。4,212円

5.スカルスケーツのロゴプリント

’70年代後半にカナダでスタートし、当時のスラッシュブームの追い風を受け、一躍名門の仲間入りを果たしたハードコアブランド、スカルスケーツのロゴプリント。5,076円

6.ジェイ・アダムスの肖像プリント

Zボーイズのオリジナルメンバーにして’70sハードコアスケートシーンのアイコン的存在でもある故ジェイ・アダムスの肖像は彼の名を冠したブランドから。4,320円

7.ブロンズエイジの完全復刻 

同じくZボーイズのオリジナルメンバーにしてドッグタウン所属ライダーとしても知られるレイ・フローレスが’80年代に設立したブロンズエイジの完全復刻。4,644円

8.スティーブ・キャバレロのシグネチャーT

伝説的スケートチーム、ボーンズ・ブリゲードのメンバーでもあり、イラストレーターやミュージシャンとしても活躍するスティーブ・キャバレロのシグネチャー。4,536円

9.マーク・ゴンザレスのグラフィックT 

スケーター兼アーティストとしても活躍するリビングレジェンドのひとり、マーク・ゴンザレスのグラフィティをプリントしたドッグタウンからのポップな1枚。4,320円

【DATA】
JONNY BEE
東京都台東区上野4-7-8 アメ横センタービル3F
TEL03-3834-7877
営業/12:00~20:00
休み/水曜
http://www.jonnybee.com

※掲載情報は取材当時のものです。
※現在取り扱っていない場合もありますので、ご了承ください。

▼こちらの記事もおすすめ

プリントの意味を知らずに着ていない? 正しいプリントTシャツの選び方。

プリントの意味を知らずに着ていない? 正しいプリントTシャツの選び方。

2021年10月24日

(出典/「Lightning 2019年8月号」)

この記事を書いた人
ADちゃん
この記事を書いた人

ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

進化と伝統、どちらもここに。「L.L.Bean」のアウトドアと日常の垣根を超える名品たち。

  • 2025.10.17

100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。 愛される理由は機能美とその誠実さ 100年...

いつものトラッドがこんなにも新鮮に!ジャパンデニムの雄エドウインが提案する、クラシックな黒

  • 2025.10.18

“黒”という色はモードファッションとの結びつきが強い。故にトラッドスタイルとの親和性は低いように思われる。しかし、エドウインの提案する“黒”は実にクラシックである。 クラシックなトラウザーズが黒とトラッドを身近にする ブレザー、ボタンダウンシャツ、スラックス……。アメリカントラッドを象徴するアイテム...

2nd

良質な素材感とシルエットが美しい、東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。

  • 2025.10.17

東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。白黒の世界で際立つ良質な素材感とシルエットをご堪能あれ。 質感、シルエット、美しいミリタリー&ワークウエア 米軍同様のへビーナイロンツイルを使ったMA-1。軽量性・保温性・防寒性を備えたクライマシールドの中綿でスペックは現代的だが、エイジング加工によってヴ...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

Pick Up おすすめ記事

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

2nd

良質な素材感とシルエットが美しい、東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。

  • 2025.10.17

東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。白黒の世界で際立つ良質な素材感とシルエットをご堪能あれ。 質感、シルエット、美しいミリタリー&ワークウエア 米軍同様のへビーナイロンツイルを使ったMA-1。軽量性・保温性・防寒性を備えたクライマシールドの中綿でスペックは現代的だが、エイジング加工によってヴ...

進化と伝統、どちらもここに。「L.L.Bean」のアウトドアと日常の垣根を超える名品たち。

  • 2025.10.17

100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。 愛される理由は機能美とその誠実さ 100年...

いつものトラッドがこんなにも新鮮に!ジャパンデニムの雄エドウインが提案する、クラシックな黒

  • 2025.10.18

“黒”という色はモードファッションとの結びつきが強い。故にトラッドスタイルとの親和性は低いように思われる。しかし、エドウインの提案する“黒”は実にクラシックである。 クラシックなトラウザーズが黒とトラッドを身近にする ブレザー、ボタンダウンシャツ、スラックス……。アメリカントラッドを象徴するアイテム...