キャップ、ハット……おしゃれ達人の愛用“ヘッドウエア”拝見! 大人の帽子選び。

男のアクセサリーとして比較的、簡単に取り入れやすい帽子。お気に入りをひとつ持っているだけでキャラ立ちするし、コーディネイトも激変する。そこで、オシャレ達人たちの普段から愛用する帽子を拝見!

ついに流行の兆し!? 大人の「マリンキャップ」。

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ユーロヴィンテージのマリンキャップ

これまでに数々のヘッドウエアを所有し、愛用してきた「THE.H.W.DOG&CO」デザイナーの弦巻さん。なかでも貴重なヴィンテージはアメリカ、ヨーロッパに限らず、さまざまなデザインのものをコレクションする。「タグなどが残されていないので、詳細は分かりませんが、素材、作りから1930年代以前のヨーロッパのものだと思います。細かく見るととても手の込んだ作りをしています」

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「THE.H.W.DOG&CO」デザイナーの弦巻さん

3つの愛用ポイント。

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1:モール刺しゅうが施された『C.P.D.E』の文字が、ワッペンなど介さずに生地に直接縫製される。

2:ヨーロッパのワークウエアに多く使用されていたブラックシャンブレーを使用している。

3:マリンキャップの特徴的なデザインでもあるフロントのリボン留める飾りも年代を感じさせる。

デニムをベースとしたカジュアルコーデに合わせたい!「ジャングルハット」

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フェローズのジャングルハット

ヴィンテージのデニムハットをデザインベースに製作されたジャングルハット。インディゴブルーとホワイトステッチのコントラストがデザインの特徴となっている。「ジーンズやデニムシャツ、ジャケットなどと色合わせ同様にコーディネイトし、インディゴで統一させたシンプルなスタイルを心掛けています」と話すのは、「SMART CLOTHING STORE HARAJUKU」店長の姫野賢次さん。

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「SMART CLOTHING STORE HARAJUKU」店長の姫野賢次さん

3つの愛用ポイント

061:ブリムの端部分に付けられたネームタグ。サイドに配置するように着用する。

2:サイズ調整のためのアゴ紐にはレザーの留め具が使用され、デニム同様エイジングが楽しめる。

3:ブリム周りには補強のためのステッチが施され、縫製部分のパッカリングも表現される。

カジュアルになり過ぎないための引き締めアイテム「中折れハット」。

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ボルサリーノの中折れハット

「JELADO」プレス森俊範さんの愛用ハットは、1857年にイタリアで創業した老舗ハットメーカー「ボルサリーノ」の中折れハット。いまや高級ハットの代名詞としても知られ、代表作でもあるパナマハットはウン十万円もの価格が付けられることも。「これは、おそらく1950年代以前に作られたと思われるヴィンテージのボルサリーノですが、クラシックな見た目と上品なシルエットが好き。カジュアルになり過ぎないよう帽子でバランスを取っています」

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「JELADO」プレス森俊範さん

3つの愛用ポイント

091:ボディと同色系のジャカード織りのリボンにカスタムが施されていて上品。

2:内側に巻かれたレザーのスベリ部分にブランドの刻印がゴールドでプリントされている。

3:オーダーも受け付けていたボルサリーノ。当時のショップからの別注品も作っていたのだろう。

 

貴重なヴィンテージものからデニム生地のカジュアルハットまで、その時の気分やTPOに合わせて楽しめるヘッドウエア。そしてそのこだわりは、細かなステッチやブランドの刻印などさまざまだ。帽子をあまりかぶらないというそこのあなた! 普段の服装にさらっとハットを合わせて、オシャレコーディネイトを目指してみては? まんねりコーディネイトにきっと華を添えてくれるはず。

(出典/「Lightning 2017年4月号 Vol.276」)

この記事を書いた人
ADちゃん
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ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
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