玄人の皆さん、国産アメリカンの面白さを教えて!

編集部:今日はお集まりいただき、ありがとうございます! 「ヘルス エンジェルス」は国産アメリカンだけのクラブと聞いたのですが、それは本当ですか⁉
松本さん:結成当初はそうでした。「俺たちはイエロー(黄色人種)のクラブなんだから国産車だけだぜ!」なんて言ってましたが、当時のハーレーって本当に高価だったから、心の底じゃほしいと思っていても、みんな若かったから買えなかったんですよ(笑)。
鈴木さん:当時は各メーカーからアメリカンタイプのバイクがたくさん出ていたんです。ハーレーが高くて買えなかったというのもあるけど、俺たちはそっち(国産)を皆で工夫しながら改造する方が幸せだったんですよね。
編集部:皆さんかなりカスタムされていたんですか?
山下さん:自分は20歳ぐらいの時にホンダの「NV400」に乗っていて、やっぱりカスタムしていました。正直「いつかはハーレー」って思っていたし、絶対この歳(現在の年齢)になったら乗っているだろう…と思ってましたけど、いまだ乗れてないです(苦笑)。
鈴木さん:今だって新車はすごい高いし、結局はタイミングなんだよね。いろいろなことが噛み合わないと買えないじゃないですか。
山下さん:そうですねぇ。中古でぜんぜん構わないんですが…。
編集部:とは言いながらも、皆さん国産に相当なこだわりがあるんじゃないですか?
松本さん:そうですね、アナタなんて(山下さん)随分ピカピカにしているもんね。
山下さん:そういうアナタだってアレ(シャドウ1100)2台目でしょう⁉
松本さん:3台目です(笑)。
編集部:‼ ひぇ~シャドウ1100なんてリアルで乗っている人見たことないのに3台目⁉ 鈴木さんもLTD歴は長いんですか?
鈴木さん:42年になります。現在ので3台目です。
編集部:スゴ‼ 42年⁉ 皆さんの愛車、結構お旧いですが、維持するのは大変じゃないんですか?
松本さん:意外と何とかなりますよ。今はSNSで世界中のオーナーと情報共有できますから。それにシャドウはアメリカにファンが多くて、部品をストックしているお店もあったりしますし。
山下さん:エクスクルーシブも近年の旧車ブームのおかげで「CB750F」が盛り上がっているので、専門店もできたりして昔より楽にはなっていますね。Fのパーツが流用できるんですよ。
鈴木さん:LTDも「ゼファー750」と「ZR7」の部品が使えます。自分のはエンジンにZR7の部品をかなり使ったので、当時のLTDを知っている人に試乗してもらうと「ぜんぜん違う!」なんて言われてしまいますが…。
松本さん:国産は信頼性が高いんですよ。実は昔、79年式のハーレー、いわゆる「ショベルヘッド」に乗っていたのですが、これがやたら壊れる。旅に出て帰ってこれないのはイヤだなと思って。以来トラウマになってしまったんです。
【KAWASAKI Z750LTDに乗る鈴木トオルさんの場合】何だかんだで42年ぐらい乗ってます



一見すると通称「ザッパー」と呼ばれた「Z650」に見える鈴木さんの愛車だが、これはカワサキZ750LTDにザッパー外装を取り付けたもの。LTDのフレームは若干尻下がりになっているため、バランスよく取り付けるには微調整が必要だという。エンジンはPOSH製のピストンを使って820㏄化。スリーブがペラペラになってしまうのでWPC加工を施しているが、そのおかげで12年経っても問題ないという。スイングアームは「ゼファー1100」から流用した。




鈴木さんのジャメ遍歴|実は42年もLTDに乗っているという鈴木さん。知人から1万円で譲り受けた2台目は東名高速でエンジンを焼き付かせて終了。今のLTDは3台目で、ザッパー外装の状態で購入した。上の写真を見れば、さまざまなスタイルを経て現在の仕様に至っていることがわかる。
【HONDA 750CUSTOM EXCLUSIVEに乗る山下恵一さんの場合】16年ぐらい前に3万円で購入して、自分でここまで仕上げました



「ものすごくエクスクルーシブに乗りたかった!! という感じではなく(笑)、縁があって」16年ぐらい前に、ボロボロの状態の個体を3万円で購入したという山下さん。コンディションはよくなかったものの、欠品もなくフェアリングやパニアケースなどもフル装備の状態だったという。それをDIYでコツコツとレストアして現在の状態まで復活させた。コムスターホイールや4本出しのマフラーに曇りひとつなく、まさに新車以上の輝きを放っている。


山下さんのジャメ遍歴|さまざまなバイクを乗り継いできたが、やはり国産アメリカンが好きだというオーナー。一番上の写真は20歳のころに乗っていたホンダ「NV400カスタム」。その下は「V-MAX」と同型のエンジンを搭載したクラシック調のヤマハ「ロイヤルスター1300」。チョイスのクセがスゴい!!
【HONDA SHADOW1100に乗る松本一成さんの場合】カスタムもひと通りやったけど、今はこれぐらいに落ち着いています



以前は派手なロー&ロングカスタムを楽しんでいたが、「今はいい歳なので…(笑)」遠くまで楽に行けるよう、メンフィスシェード製のフェアリングとパニアケースを取り付けた他、フロントフォークは「テクニクス」にてチューニングを施し、リヤサスはナイトロン製に交換、さらにサドルマン製のシートに変更して快適に走れるツアラー仕様に仕上げた。また、左手が不自由なので、右手でクラッチ操作とブレーキ操作をできるようにしている。

松本さんのジャメ遍歴|SHADOW1100に通算20年乗っているという松本さん。現在のツアラー仕様は3台目のSHADOW。2台目の愛車は写真のようにロー&ロングなスタイルにフルカスタムして、さらにオールペイントも施してノーマルとはぜんぜん別モノにして乗っていたという。
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「ジャパニーズ アメリカン」、略して「ジャメリカン」…、言葉を真正面から捉えれば何のこと!? と、戸惑ってしまう方も多いかもしれませんが、これは現在でいうところの「クルーザー」のこと。アメリカンスタイルを起源とし、ゆったりとクルーズを楽しむことに特化したモデルを指します。それだけに、乗れば低いシート高ゆえに足つきもベッタリ、しかもポジションも快適でラクチンと、初心者からベテランはもとより、女性にもオススメで、現在はホンダ「レブル」やカワサキ「エリミネーター」が人気を博しているのはご存じの通り。しかもジャメリカン人気は今に始まったことではありません。1990年代から2000年代にかけて空前の大ブームとなり、各メーカーからは魅力的なモデルが数多く発売されました。そのため中古市場も潤沢で価格もリーズナブル。“遊び倒す”ならまさにもってこいというワケです!! そこで、いま最注目株と本誌が睨むジャパニーズ アメリカンの魅力を、さまざまな切り口で紹介しました。購入はこちら!
文:雨宮 武 写真:増井貴光
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