【僕らが“ジャパニーズアメリカン”に乗る理由。】STEEDに乗る澤井慈英さんの場合

「アメリカンバイク」の定番といえば、“ハーレーダビッドソン”であることは間違いないが、高価格であることが災いし、近ごろの若いバイク乗りの間では現実的なものてはなくなってきている。そんな彼らに好んで選ばれているのが“ジャパニーズ アメリカン”と呼ばれる国産メーカー製のモーターサイクルだ。安価に手に入れることができ、その分自分流のカスタマイズも楽しめるというワケだ。ここに紹介する澤井さんもそんな一人。「家に姉が乗っているスティードがあって、乗らないなら…と思って、自分が乗ってました(笑)」

姉から譲ってもらったスティードで自分流スタイルを模索中

17歳の時、バイクに乗る父と姉の影響で二輪免許を取得したと語るのは、“セレクテッドカスタムモーターサイクル”の新人メカニック澤井慈英さん。現在の愛車は姉が所有していた一台だ。

「勝手にカスタムして怒られて、最終的に購入しました(笑)。もともとチョッパーが好きだったので、スタイリッシュなスティードの見た目も気に入りました」

独学でカスタムし始めた時は高校生でお金がなく、カスタムパーツを買うのにも苦労したそう。

「バイクをいじるジャッキすらなかったので、リヤサスペンションを換えた時は苦労しました」

バイクの印象をガラリと変えることができるカスタムに、すっかりハマってしまったという。

「カスタムで自分の個性をそのまま表現ができる気がします。みんなにカッコいいと言われるようなバイクを作りたいですね」

HONDA STEED

最初は姉が乗っていた1997年式のホンダSTEED 400 VLXをベースに、DIYでチョッパーにカスタマイズした。シート下にモノサスペンションを装備し、リジッドフレームに見えるダブルクレードルフレームのサブフレームをカット。

フラットフェンダーを装着し、リジッドチョッパーのシルエットを形成。フレームやスイングアームの塗装を剥離し、経年変化によるサビを生かして荒々しさを演出した。シンプルな三角形のシルエットにまとめつつ、ハンドルやマフラーなどに個性的なディテールを詰め込んだ。

ユニークなデザインのライザーが一体型になったハンドルはワンオフ品を購入。鋭角な絞り角がワイルドなルックスとライディングポジションを生み出している。

ダブルクレードルフレームに“パンダロケット”でワンオフ製作したスポーツスタータイプのタンクを装着。スチール素材で、エイジングによるサビがポイント。

スラッシュカットされたドラッグパイプは、アメリカンドラッカーズ製。サーモバンテージを巻きつけて熱対策。サブフレームをカットし、麻紐を巻きつけた。

パンダロケットでワンオフ製作してもらったフラットフェンダーとシッシーバーを装着。麻紐とミリタリーバッグで無骨な雰囲気を演出している。

ライディングスタイルは、ストリートファッションが基本。デニムはBOSSで、オーバーサイズをルーズフィットで着用。スニーカーはVANSのハーフキャブ。東京を拠点にグラフィティライターとして活動するESSU氏のオリジナルニットキャップ。財布や指輪はフリマで手に入れた。

\人気の“ジャメリカン”をもっと知るならコチラ/

「ジャパニーズ アメリカン」、略して「ジャメリカン」…、言葉を真正面から捉えれば何のこと!? と、戸惑ってしまう方も多いかもしれませんが、これは現在でいうところの「クルーザー」のこと。アメリカンスタイルを起源とし、ゆったりとクルーズを楽しむことに特化したモデルを指します。それだけに、乗れば低いシート高ゆえに足つきもベッタリ、しかもポジションも快適でラクチンと、初心者からベテランはもとより、女性にもオススメで、現在はホンダ「レブル」やカワサキ「エリミネーター」が人気を博しているのはご存じの通り。しかもジャメリカン人気は今に始まったことではありません。1990年代から2000年代にかけて空前の大ブームとなり、各メーカーからは魅力的なモデルが数多く発売されました。そのため中古市場も潤沢で価格もリーズナブル。“遊び倒す”ならまさにもってこいというワケです!! そこで、いま最注目株と本誌が睨むジャパニーズ アメリカンの魅力を、さまざまな切り口で紹介しました。購入はこちら

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タンデムスタイル編集部
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タンデムスタイル編集部

初心者にも優しいバイクの指南書

バイクビギナーがもっとも知りたい、ハウツーや楽しいバイクライフの提案がつまったバイク雑誌。タイトルの"タンデム"は本来"2人乗り"の意味だが、"読者と編集部をつなぐ"、"読者同士の輪が広がる"といった意味が込められているぞ。バイク選び、ライディングギア選び、ツーリング、メンテナンス情報のほか、チャレンジ企画も大好評!
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