祖父が遺したピッカピカのライカ
お便りをくださったNさんはヴィンテージのカメラをたくさんお持ちということで、東京から名古屋へ、名古屋駅から北へ、電車に揺られて1時間の旅。現存12天守のひとつ、犬山城も望める田園風景のなかに、Nさんお宅はあった。

あった!
平屋建ての2棟が並び、日当たりのよい離れの方に案内されると、Nさんのお母様が冷たい飲み物を出してくださり、Nさんはさっそく床の間にあったワインセラーのような物入れから、カメラのコレクションを出してきてくれた。
カメラ、レンズと、テーブルの上にぞろぞろと並べられたそれらはすべてライカのヴィンテージ。伺う前にメールのやりとりでお話は伺っていたが、いざ目の前にすると、さほどその筋に詳しくない我々でも思わず「おおー」っとなった。

「祖父が集めていたものなんです」と長押の上に飾られた遺影にちらっと目を向けながらNさん。お祖父様は今から30年ほど前、定年退職されたあとにライカに夢中になったようで、「集めるのが好きだったみたいで、撮影しているところはあまり見たことがないんですよ」というだけに、コレクションの状態はすこぶるよい。
Nさんも、Nさんの家族もカメラが趣味ということではないので、デジタルのLS2だけたまに使い、そのほかのコレクションは高温多湿を避けて大事に保管してらっしゃった。このコレクションがどれぐらい価値のあるものなのかということも、Nさんも我々も「結構なもの」というぐらいの認識で、ライカにまつわるエピソードはあまり出てこなかったが、ご家族も交え、四方山話でのんびりとした時間を過ごさせていただいた。






そんなわけで、東京に戻ってからインターネットでいろいろと調べてみた。なかでもいちばん価値があると思われたのが、黒いボディのM4というモデル。調べてみると……1974年に発売されたもので、製造数も400台ほど。相場ではいかほどなのかとさらに探ってみると……。
……と、ここはご想像にお任せしますが、結構びっくりでした。
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