パーカー、ウォーターマンのすべてが揃う場所「PARKER / WATERMAN FLAGSHIP SHOP」

2025年3月、日本初となるパーカーとウォーターマンの旗艦店が、丸善日本橋店内にオープンした。英国王室御用達としても知られるパーカーと、フランスのエレガンスを体現するウォーターマンは、どちらも世界に名を馳せる老舗の筆記具ブランドだ。店舗では両ブランドの定番ラインアップや限定品が豊富に揃い、先行販売アイテムも展開。季節で変わる購入特典も用意されている。ブランドの哲学とクラフトマンシップを存分に感じられる空間は、万年筆を愛するユーザーはもちろん、初めて高級筆記具に触れる人にとっても、筆記文化の奥深さを知る絶好の機会となるだろう。日本橋に足を運ぶ際には必訪の注目スポットだ。

緻密な演出で織りなす、パーカーの美学

パーカーのブランドカラーである「クールグレイ」を配したショーケース。ペンが美しく見渡せるよう、ライトの明るさも微調整している。旗艦店だからこそ実現できる、豊富なラインアップが整然と並ぶ様は圧巻の光景。

“青”に宿るウォーターマンの神髄

ウォーターマンコーナーは、ブランドアイデンティティを体現する深いブルーで統一された空間だ。ひときわ目を引くコーナーケースには、最新のコレクションが美しくディスプレイされており、注目のアイテムが一目で分かる。

ブランドの個性が息づくディテール

矢羽のパターンが輝くコーナーケース

「矢羽」はブランドロゴや現行品すべてのクリップにも採用される、パーカーのアイコン的な存在だ。日本オリジナルのコーナーケースには、この印象的なモチーフをレーザーカットで背面に刻み、特別な装飾として仕上げた。

細部にわたって作り込まれた什器

ウォーターマンの「ウェーブパターン」がエッチングされた世界初となるガラスケース。緩やかにカーブしたコーナーは、ペンのフォルムに見られる美しい曲線美を取り入れた。
ブランドの美意識が細部にまで宿っている。

高級筆記具売場以外にも両ブランドが登場

館内1~3階、書籍売り場のエスカレーター脇に目を向けると、そこには試し書きコーナーが。両ブランドのボールペンや万年筆を気軽に試せる点が嬉しい。試筆した紙を地下1階の高級筆記具売場に持参すると、嬉しいノベルティのプレゼントも。地下1階では、ビギナー向けの万年筆ワークショップなども開催される予定だ。今後のさまざまな企画にも注目したい。

【INTERVIEW】文具グループ長が語る、2ブランドの魅力

丸善 日本橋店 文具グループ長渡辺亮平/2001年丸善に入社。浜松メイ・ワン店、旧日本橋店、丸の内本店、アトレ大森店を経て、2020年に日本橋店文具グループ長に就任。

パーカーで印象的な想い出は、丸善に入社したばかりの頃のこと。お客様が購入された「デュオフォールド」に名入れしたことがあったんです。そこでこのフラッグシップモデルの魅力を知り、今に至るまで「いつかは手に入れたい!」という憧れの存在となっています。最近愛用しているのは「パーカー・インジェニュイティ」の万年筆。スチールペン先は安定感がある書き心地で、信頼できる普段使いの1本です。また、名品として語り継がれる「パーカー75」は、色々な世代から修理の依頼が来るんです。それだけパーカーが、長い時代にわたって愛され続けているブランドだということの証明ではないでしょうか。

ウォーターマンは、学生時代からそのスタイリッシュさに惹かれていました。クリップの造形や、胸に挿した時の佇まいなどが、とにかく格好良い。特に「エキスパート」のボールペンは、重量やサイズなど、全体のバランスがとても良く、自分の書き方にぴったり合うため、日々愛用しています。

世界的に見ても、パーカーとウォーターマンがこれだけの世界観を作っている売り場は無いとのことで、思い入れも特別です。今後の目標は、ここを両ブランドの日本一の売り場にすること。ぜひ気軽にお店にいらしてください。万年筆のことを知りたい、贈り物をしたいなど、皆様の想いをくみ取り、最善の提案をさせていただきます。

【COLUMN】日本橋と紡ぐ、未来へのシナジー

江戸時代初期から長きにわたり、商いと文化の中心地であり続ける日本橋。この街は多くの老舗が軒を連ね、磨かれ抜かれた「本物」が息づく。両ブランドに共通するのは、「伝統を継承しながら、進化と革新を続ける」精神だ。パーカーは象徴的な矢羽クリップに“可能性を切り拓く意志”を託し、ウォーターマンは芸術性と機能性を併せ持つプロダクトを追求してきた。その姿勢は、日本橋の持つ“温故知新”の気風と響き合う。手書きという文化の未来に向けた、新たな物語の出発点となることを願ってやまない。

【TOPIC】ウォーターマンの格調高き新作「オペラ コレクション」

華やかなオペラカーテンから着想を得た「オペラパターン」をキャップに配しており、ウォーターマンを代表する4つのシリーズが美しく揃う。オペラ座とパリの歴史文化への深い敬意を表する芸術品として、あらゆるシーンで優雅に手元を彩ってくれる逸品だ。

パーカー、ウォーターマン ブランドマネジメント ディレクター/ジョシュア・バート

「キャップの彫刻は、1980年代発売の『ル・マン オペラ』へのオマージュ。受け継がれゆく職人技と、細部に宿る価値をご体感ください。丸善 日本橋店様は、ブランドを深く理解してくれる特別なパートナーです。共に築いたこの旗艦店を、心から誇りに思います」

MARUZEN café 日本橋店とのコラボキャンペーンも要チェック!

2025年9月10日~10月13日にかけて、MARUZEN café 日本橋店にてチョコレートケーキの「オペラ」が提供される他、店内にも試筆コーナーが設置される。さらに期間中1,500円以上の飲食をすると、先着配布の抽選券から「オペラ コレクション」などが当たるプレゼント企画も実施!

【問い合わせ】
パーカー www.parker-japan.jp
ウォーターマンwww.waterman-japan.jp
丸善 日本橋店 TEL 03-6214-2001

(出典/「趣味の文具箱 VOL.75 2025年10月号」)

この記事を書いた人
趣味の文具箱 編集部
この記事を書いた人

趣味の文具箱 編集部

文房具の魅力を伝える季刊誌

「趣味の文具箱」は手で書くことの楽しさ、書く道具としての文房具の魅力を発信している季刊雑誌。年に4回(3・6・9・12月)発刊。万年筆、手帳、インク、ガラスペンなど、文具好きの文具愛を満たす特集を毎号お届けしています。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

Pick Up おすすめ記事

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...