LiLiCoのスウェーデン最新情報 vol.5|スイーツショップは夢の場所♪

9月2日に始まった「スウェーデン最新事情」を紹介する連載も、早くも5回目を迎えました。ネイティブのわたしが“Dig”するリアルなスウェーデン、今回は、スイーツ事情を紹介します。これまで何度もフィーカ文化を紹介しているので、みなさん、もうじゅうぶん感じ取ってると思いますが……スウェーデン人はお菓子や甘いものが大好き。さて、スウェーデンの人々はどんなスイーツを好み、どんなふうに生活に取り入れているのか気になりませんか? 今回は、クッキーやケーキよりもグミやチョコレートにフォーカスして紹介していきます!

甘い香りに包まれるお菓子専門店「カラメラ」へ!

甘いものには変わりはないけれど、グミやチョコレートには面白い歴史があります。今回は私のお気に入り、ヘートリエットに面してるお菓子の専門店「カラメラ」。

ここにはスウェーデンに帰るたびに行っています。お菓子が売ってるところはほかにもたくさんありますが、コンビニ的なものだったり、スーパーの一角だったり。でもここは、お菓子のみに特化した専門店。外観も可愛くて、ショーウィンドウのディスプレイも思わず「かわいい」と声を出してしまうほど。つい引き込まれてしまいます。

入店したら甘い香りが全身を包んでくれます。

目移りしそうなお菓子たちがビッシリ!

ここでは、グミ、チョコレート、リコリスと、種類ごとに分けて商品が置かれています。

容器に入ってるお菓子たちの素晴らしい色合い! ちゃんと考えられています。ごちゃごちゃしてない。

いちばんの人気はカラフルなグミ!

グミを面白い形にするのがスウェーデン流。パイナップル、おしゃぶり、卵焼き、髑髏、それにおばあちゃんの入れ歯なんかもあります!

好きなお菓子を好きなだけ袋に詰める楽しさ

スウェーデンのお菓子の多くはグラム売り。「Lösgodis」(レースゴーディス)、あるいは「Plockgodis」(プロックゴーディス)ともいって、“Lös” はバラバラみたいな意味、“Plock”は取る、摘むの意味。そして“godis”はお菓子。名前の意味で見るとわかりやすいけど、自分の好きな量で自分だけの一袋を作りあげられます。日本でも映画館やショッピングモールで最近見かけますが、スウェーデンではこのやり方が50年以上根付いてます。

カラメラでは小さな紙袋にお菓子を入れますが、場所によっては大きめのカップだったりもします。

おみやげにいいかも!? 日本にはないお菓子たち

ここで楽しいお菓子を発見! ”ザ・日本”のはずなのに日本にはないもの。それは、ブルーベリーポッキー! 日本のポッキーとスウェーデンのブルーベリー……甘酸っぱくて止まりません!

そしてこれは、スウェーデンが誇る童話作家アストリッド・リングレンの「長くつ下のピッピ」とキャラメルのコラボレーション。世界中で愛されているピッピ、紙の包みも可愛い。おみやげにピッタリかも。

この真っ黒いものはリコリス。甘草の一種で作られたリコリスは日本人の口にあまり合わないみたい。たまに「美味しい」と言ってくれる方もいますがかなりレア。100人に食べさせましたが、美味しいと言ったのは4人かな(笑)。でも、せっかくなら試そう! リコリスはドイツやイギリスにもありますが、塩味のリコリスは主にスウェーデンとフィンランドのもの。真っ黒だからびっくりしますが、私たちスウェーデン人は慣れ親しんだもの。でも、安心してください。リコリスを苦手とするスウェーデン人もいっぱいいます!

そして、スウェーデンのチョコレートといえばこれ! 日本ではM──と言ったら”マンダム”ですが(笑)、スウェーデンでM──と言ったら「Marabou(マラボー)」です。1916年にノルウェーのチョコレート会社「フレイヤ」の姉妹ブランドとして立ち上がったマラボー。ミルクチョコレートの板チョコから始まり、今ではオレオ入り、ハッカのキャンディ入りと様々なコラボレーションをしてます。時代とともにスウェーデン人に甘い愛を届けています。

“土曜日のお菓子文化”とは!?

多くのこうしたグミなどは、まとめて「Lördagsgodis」(レーダスゴーディス)と呼ばれます。“Lördag ”は土曜日のこと。由来は、50年ほど前に歯科医協会が子どもたちの虫歯リスクを減らすために考えたこと。ちょこちょこ毎日甘いものを食べるよりも、週一程度にしたほうが歯のため、健康のためになると気づいて広めたかったからです。「お菓子は土曜日だけ食べていい」というかなり緩いルールでしたけど、その名は根強く今でも生き続けてます。子どもたちもわりとそのルールを守り、親もお子さんに言いやすい。今ピンと来た方はさすがです!はい、IKEAの袋詰めのグミの商品名のひとつも「Lördagsgodis」と名付けられてますね。

この週一の土曜日は小さい頃のわたしたちを興奮させてくれました。土曜日まで必死で勉強して、そして親のお手伝いをして、もらったお小遣いで自分だけのキャンディ袋を作る。小さなお店の場合は店員さんに欲しいものを指して、どれが欲しいのかを教える。途中で秤(はかり)に乗せるときはドキドキ。そりゃ、できるだけ多く欲しかったので、値段を考えずに詰めてもらいます。それで、お小遣いよりオーバーしたら泣く泣く何かを取り出す。でも、大人になったわたしは、このカラメラで好きなだけ袋に入れます。あの頃できなかったこと……子どもの頃に叶わなかったことをいま叶えてる感覚です。

カラメラに行くと両親と嬉しそうにカラフルなグミを選ぶ子どもたちを見ると微笑ましくて、つい笑顔に。途中で値段に不安を感じたら店員さんに測ってもらってもいいからね。そして、チョコレートやグミを別々の袋に入れてもOK。それがわたしからのプチアドバイス!

そんなわたしも、スウェーデンに帰ると、友達から1kgくらいの大きな袋(お菓子が入ってます!)をプレゼントされます。今でもやはり心が躍ります。子どもも大人も思う夢の国へぜひ、行ってみてくださいね。

この記事を書いた人
LiLiCo
この記事を書いた人

LiLiCo

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

昭和45年(1970年)11月16日生まれ、スウェーデン・ストックホルム出身。1989年に芸能界デビュー。以降、映画コメンテーター、タレント、女優、プロレスラーと幅広い活動を展開。レギュラーは『王様のブランチ』(TBS系)、『ALL GOOD FRIDAY』(J-WAVE)など。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

プロの現場から支持を得るモデルが今春アップデート! アシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」の実力とは?

  • 2026.03.30

世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。ミドルクラスで世界屈指のシェアを誇る同ブランドのメカニック、清水さんにアシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」を体験してもらった。 [caption id="attachment_894934" ali...

福島・郡山にある日本最大級のアメカジショップ「JOB314」はスケールが桁違い!

  • 2026.03.30

日本にアメカジショップは数あれど、ここまで大きなショップは見たことがない。それほどまでに大規模なショップがこちらのJOB314。大きな建物の中には、アメカジファンが泣いて喜ぶブランドがほとんど取り揃えてあり、一日中いても見切れないほど。近県のみならず、全国からファンが集まるアメカジの総本山なのだ。興...

Pick Up おすすめ記事

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

福島・郡山にある日本最大級のアメカジショップ「JOB314」はスケールが桁違い!

  • 2026.03.30

日本にアメカジショップは数あれど、ここまで大きなショップは見たことがない。それほどまでに大規模なショップがこちらのJOB314。大きな建物の中には、アメカジファンが泣いて喜ぶブランドがほとんど取り揃えてあり、一日中いても見切れないほど。近県のみならず、全国からファンが集まるアメカジの総本山なのだ。興...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...