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新顔&常連組がフィールドをかき回した2日目。
初日同様、好天に恵まれた2日目。男鹿フェス初登場となるASH DA HEROが、気合い十分のステージで先陣を切ると、TOTALFAT、Crossfaithとオーディエンスも心待ちにしていた男鹿フェス常連組が、白熱のステージでフィールドをかき回す。
続いての登場は、メンバーの体調不良により、出演キャンセルとなったColdrainの急遽2日連続の登場となった、SHANK。昨年の男鹿フェスでは自身が出演キャンセルとなり、悔しい想いをした彼ら。出演できなかった無念さを誰よりも理解した3人の渾身のステージと、前日のオファーを快諾した男気に胸が熱くなる。
The BONEZ、HEY-SMITH、MONGOL800、ROTTENGRAFFTYと、10年来で男鹿フェスに出演する常連バンドが勢ぞろい。男鹿フェスへの熱い気持ちを語ったり、仲間のステージに飛び入りしたり、オーディエンスとの強いつながりを見せたりと、他のフェスでは見ることのできないスペシャルなステージが続く。「みんなが笑顔で帰れるように」と熱いメッセージを届けた10-FEETが「第ゼロ感」で熱狂を生み、綺麗な夕焼けが会場を照らすと、2日間にわたるお祭り騒ぎもクライマックスに突入。
男鹿フェスでしか絶対に見られないサプライズが連発!
「さぁ始めようぜ 逆襲の時だ」と歌う「Entertain」で始まり、エンタメの完全復活と音楽の偉大さを宣言したDragon Ashは、山嵐とのコラボや最新型のバンドサウンドを見せつける堂々としたステージで会場中を圧倒。ラスト「Fantasista」では盟友であるJESSE(The BONEZ)と、昨日出演したHYDEがステージに登場し、絶対にここでしか見られないコラボでオーディエンスを熱狂させた。
さらにオーディエンスを驚かせたのが、2日間の大トリを務める山嵐の登場前に完全サプライズで登場した細美武士。前日は『FUJI ROCK FESTIVAL ’23』に出演していたが、「どうしても来たかった」と新潟から8時間かけてやって来た細見。その男鹿フェスへの熱い思いがファンを感動させ、「Make A Wish」をギターの弾き語りで披露する姿は、実にカッコよく美しかった。
そして2日間24組の熱いバトンを受けて、ステージに登場したのは山嵐。大トリに相応しい自信と貫禄に満ちあふれたステージで会場を沸かすと、HYDEを招いての「GLAMOROUS SKY」や男鹿ナマハゲ太鼓を招いての「Rock’n Roll Monster」と、男鹿フェスならではのコラボでオーディエンスを震わせる。「BOXER’S ROAD」ではKj(Dragon Ash)とJESSEが登場し、男鹿フェスへの愛と山嵐へのリスペクトを込めた熱いステージで最高潮の盛り上がりを生み、ラストはこの日の出演者全員をステージに呼び込み、THE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」の大合唱でフィニッシュ!
スタッフのすばらしいホスピタリティ。最高すぎる男鹿フェス!
すべてのアクトが終わり、船川港に大きな花火が上がると、大きな拍手と笑顔があふれ、会場を多幸感が包み込む。男鹿フェスへの熱い想いと愛に満ちた出演者とスタッフ、そしてオーディエンスの気持ちがひとつになったこの瞬間。最高だった2日間の出来事がフラッシュバックして思わず泣きそうになり、来年もまた男鹿フェスに参加したいと強く思った。終演後、退場ゲートでお客さん一人ひとりをハイタッチでお見送りする、スタッフの深い思いやりにも大感動。会場に訪れた瞬間から帰路につくまで、みんなの笑顔が絶えることのない、本当にすばらしいフェスだった。男鹿フェス、最高!
「みんなのすばらしい反応! フェスの理想形態になった感じがした。」
出演アーティスト、オーディエンス、そしてスタッフが一体となって作り上げた男鹿フェス。本フェスの主催者のひとりである、山嵐・武史のコメントで本レポートを締めくくろう。
「今年は窮屈な制約がなくなったこともあり、オーディエンスの皆様の反応がすばらしく、フェスのいちばんとも言える理想形態になった感じがしましたね。直前の大雨の被害で秋田県は大変な状況。僕たちには音楽しかできないので、音を通して笑顔になっていただけたら、と言う想いで演奏しました。アーティストの方々には『チカラを貸してください』みたいな感じで出演をお願いしているんですけど、みんなが『音楽で元気づけたい』と言ってくれて本当に助けられました。来年もやりますので、楽しみに待っていてください!」
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取材・文:フジジュン 撮影:スタジオレンズマン
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