「Made in Japan」世界が認める藍の力。オランダ・アムステルダムで開催された生地の見本市「KINGPINS SHOW」レポ

オランダ・アムステルダムで開催されるKINGPINS SHOWはデニム生地に特化した生地の見本市。世界各地からブランドオーナーやデザイナーが新作のデニムを探しに訪れることで知られている。ロンドンを拠点に活躍する日本人モデルTomo KurataのKINGPINSリポート。

「Made in Japan」― 世界が認める藍の力

2日間にわたり、西アムステルダムの旧砂糖工場で開催された KINGPINS SHOWに招待され、取材を行うことになった。

ひときわ賑わっていたのがMade in Japanコーナー。セルビッジデニムをはじめ、天然藍染め、リサイクルコットン、環境配慮型染色技術など、各メーカーのこだわりが凝縮された生地が並ぶ。

このエリアの魅力は、伝統と革新の共存にある。古くから続くシャトル織機を使った旧式織りと、最新の環境配慮型染色技術を組み合わせた生地。手染めのようなムラ感をデジタル管理で再現する試み。そして、藍染めの深い色味を生かしながら、水や薬品の使用量を大幅に削減するサステナブルな工程。これらの展示は、単なる素材サンプルではなく、職人の哲学の結晶として訪問者を魅了していた。

藍染めは単なる色ではない。長い歴史を持つ生活の知恵であり、自然との共生の象徴でもある。そうした文化的背景を現代的な形で再提示している。生地に触れながら「これが本物のデニムだ」と感嘆する光景は、もはや恒例となっている。藍が語るのは、流行ではなく「時間と手間の尊さ」。それを改めて思い出させてくれる場所だった。

HP:https://kingpinsshow.com

(出典/「CLUTCH Magazine 2026年5月号 Vol.103」)

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