パリを訪れたら立ち寄りたい、クリニャンクールのおすすめビンテージショップ5選。

パリ三大蚤の市のひとつとされているクリニャンクール。パリの北に位置しているクリニャンクールはかつて、パリ最後の城壁があった場所。19世紀後半、オスマンのパリ改造でパリに住めなくなってしまった人たちがそこでガラクタを売っていたのがこの蚤の市の始まりだ。今でも約3000軒の店があるクリニャンクールの中で、気になるヴィンテージショップをピックアップした。

1.THE DUKE SHOP

日本にも顧客を持つというTHE DUKEはパリのアメリカンヴィンテージ業界では有名な老舗ショップ。ここはコンディションの良いフライトジャケットが揃う。まるで小さなミュージアムのような、ディスプレイにもこだわっている。

オーナーのデュークはヴィンテージディーラーとしても有名人。1950年代以前のミリタリーに強い。

スティーブ・マックイーン、フライトジャケット、モーターサイクル、そしてハワイアンと、オーナーの好みが書物から伝わってくるショーケース。

劣化しやすいシープムートンのB-3ジャケットも、信じられないようなコンディションで残っている。こちらもオーナー肝入りのコレクション。荒々しい表情に目を奪われる。

バックスバニーのレザー製スコードロンパッチまでしっかり残っているコンディションの良いA-2。こちらはオーナーのコレクション。WW2期のフライトジャケットがとにかく凄いものばかり。

店内にチープな古着はない。ミュージアムピースとも言えるスーパーヴィンテージが整然と展示されている。ショップというよりもまるでミュージアム。WW2期のコレクションは特に充実している。

【DATA】
99 Rue des Rosiers 93400 St. Ouen Alle 1 shop n° 37( Vernaison market)
TEL +33(0)632371711
営業/12:00~18:00(土日曜)、月、木金曜は予約のみ

2.BIBI A’ PARIS

メインの取り扱いは女性もののヨーロピアンヴィンテージだが、フレンチのワークウエアのボリュームはこの店が一番。日本でも注目度の高いワークウエアやコック用のウエアなど様々なタイプが揃っている。価格も比較的お手頃に手に入る。

フレンチワークユニフォームは日本でも昨今人気が高い。アメリカ古着とは一線を画す、簡素な作りと、このブルーが特徴だ。濃淡様々な色味が揃っているので、理想的なブルーを見つけやすい。

フレンチヴィンテージワークウエアは特有の襟の形や、仕様を持つ。デニムやブラウンダックとは異なるコットンツイルやヘリンボーンが多い。

80年代や90年代に日本でも注目された、フレンチ・リーバイスなど、日本人にとっては珍しい古着が見つけられるのもこの店の特徴。

【DATA】
LES PUCES – Market Vernaison – aisle 2 stand 83 – Saint Ouen Vintage – Antique – semi-wholesale and retail bibiaparis.stefre@gmail.com

3.BERNARD LE GRAND ANTIQUITE’S

ムッシュのためのステッキに惹かれて、店内に入ると、そこはアンティーク雑貨。しかし、店内にも数々のステッキが多数並ぶ。ステッキを中心としたアンティーク雑貨店というのが正しい表現か。多くのアンティークステッキに見入ってしまう。

フランス国内のアンティークが多いが、他のヨーロッパからここに辿り着いた品もある。ステッキも同様。意匠の凝ったアンティークステッキはついつい握ってみたくなるはず。

ヨーロッパの紳士はかつて、ステッキは威厳を保つために手に持つためだけに使われていた。つまり一種のアクセサリー感覚。機能性以上にグリップエンドのデザインが重要になる。

【DATA】
Marché Vernaison Aisle 6 stand 110 99 Rue des Rosiers 93400 Saint Ouen
TEL: +33(0)668823098
EMAIL: lg_bernard@yahoo.fr

4.SYL’S ANTIQUE SHOP

店の外から奥まで見渡せるほどの小さなショップだが、壁一面に並べられたコーヒーミルは圧巻。様々な形や大きさの、アンティークコーヒーミルばかり。装飾品ではなく、使う道具として販売しているので、当然使えるものばかり。

コーヒーがどこでも簡単に飲める時代になったからこそ、コーヒーミルを持つこと自体が特別なこと。自分で淹れるコーヒーにこだわる人が多数やってくる。

クリニャンクールには毎日大勢のツーリストがやってくる。そんなツーリストに人気の土産物にもなっているのはここのコーヒーミルなのだ。

フランスは昔からホーロー食器が一般的だった。いまではホーローはステンレスにその座を奪われたが、アンティークホーローのコレクターは数多いらしい。

コーヒーミルほどではないが、ホーローのコーヒーポットも充実している。近年価値が見出されている、アンティークホーロー。ここは狙い目。

【DATA】
Marché Vernaison Aisle 1 Stand 44 Aisle 10 Stand 244 99 Rue des Rosiers 93400 Saint Ouen
TEL: +33(0)608649038
営業/10:00~18:00(土日月曜)
EMAIL: syls-antique@outlook.com

5.A VINTAGE TOUCH PARIS

80s以降の古着でも、もはやネオヴィンテージとして付加価値が着くようになった。アメリカ古着を中心に、ヨーロッパのネオヴィンテージがギッシリと詰まった店内。日本でもお馴染みのブランドも多く、若者たちに人気の古着店だ。

ミリタリーやスポーツウエア、ジーンズカジュアルなど幅広いジャンルの古着が揃っている。コンディションの良いものしか置かないスタイルなので、古着初心者にもオススメ。物量も多いのでゆっくり宝探しを楽しめる。

オーナーのサーシャは陽気なナイスガイ。最近、店舗を広い場所に移転させたばかりで、ますます充実。

【DATA】
Vintage Store Clothing-Les Puces  de Paris – Marche Vernaison – Allee 3_Shop 105 B – Founder Marginaux

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2023年11月号 Vol.93」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

上質な馬革をシンプルに愉しむ。石炭(COAL)を運ぶために使われていたコールバッグという選択肢

  • 2025.12.27

きめ細かく美しい銀面を持つことで知られる馬革。軽くて強靭、上品な質感、そして使うほどに味わい深い経年変化で、多くのレザーファンたちを魅了し続けてきた。そんな馬革をシンプルに愉しませてくれるのがINCEPTIONのコールバッグだ。 ヴィンテージをベースに、実用性を加味し再構築。 19世紀末から20世紀...

「ORGUEIL」が提案する、凛冬を彩る大人のガーメンツ。

  • 2025.12.26

凛とした寒さが日に日に増し、コーディネートが重くなりがちな季節。クラシックなデザインと丁寧な作り込みのORGUEILのクロージングが、いつものスタイルを格上げしてくれる。さりげなく上質で存在感のある一着が、冬の日々を彩ってくれるはずだ。 Aniline Steer Oil A-1 Jacket 19...

【Highland2000×2nd別注】ヴィンテージのスクールマフラーに着想を得たトラディショナル スクールマフラー登場

  • 2026.01.23

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 昨年に続く、第2弾コラボレーション! 【Highland2000×2nd】トラディショナル スクールマフラー 昨年大...

【KEATON CHASE U.S.A.×2nd別注】大人のための、ちょうどいいシャンブレーシャツ登場!

  • 2026.01.25

ライトオンスのシャンブレーを使用した、米国のシャツファクトリー「キートンチェイスUSA」の定番プルオーバーシャツ。カジュアルな要素を備えながらシャツ本来のきちんと感も残したこのアイテムを、2nd仕様に別注。胸ポケットの作りや前立てのボタンの数などを微調整し、すっきりと大人な印象にまとまっている。 >...

Pick Up おすすめ記事

デニム界の異端児・ラングラー、製造期間は約1年のみの“幻の名作”がついに復刻

  • 2025.12.27

ロデオ・ベンをデザイナーに迎えてカジュアルウエアに参入したという歴史やカウボーイカルチャーとの結びつきなど、独自の発展を遂げてきたラングラー。膨大なアーカイブの中から、王道から希少な隠れ名作まで全6型が復刻を果たした。 幻の名作が華麗なる復刻を遂げた。 アメリカ三大デニムブランドのなかでも特異な歴史...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...

憧れの平屋が実現できる! かつてスクリーン越しに憧れたアメリカンハウスで暮らす

  • 2025.12.31

かつてスクリーン越しに憧れた、夢が詰まったアメリカンハウス。到底叶わないと思っていたその景色が、実は日本でも実現できるそうなんです。新婚ホヤホヤの編集部員、パピー高野とジョージが、アメリカンスタイルを得意とする、埼玉県を中心に海外スタイルのお家を手掛ける注文住宅・輸入住宅の専門店「古川工務店」の住宅...

こんなコスパのライダース、見たことある? 「中田商店」のオリジナルブランドのライダースを侮るなかれ!

  • 2025.12.29

東京・上野にある老舗ショップ、中田商店。そのオリジナルブランドが「モーガン・メンフィスベル」だ。中田商店というと、ミリタリーのイメージが強いが、モーガン・メンフィスベルでは、ミリタリーをはじめ、様々なレザーウエアを展開している。もちろん、ライダースのラインナップも豊富。今回は珠玉のライダースを紹介す...

日本屈指のインディアンジュエリーブランドが放つ、美しき馬蹄のシルバージュエリー。

  • 2025.12.24

日本屈指のインディアンジュエリーブランド・ファーストアローズがこの冬新たにリリースした「馬蹄」を象った「ホースシュー」シリーズ。奇しくも2026年は午(うま)年。ファッション面だけでなく、来年こそは飛躍を願う人にとって最高の開運アイテムとなるはずだ。 新作「ホースシュー」シリーズを一挙紹介! 1. ...