1.THE DUKE SHOP
日本にも顧客を持つというTHE DUKEはパリのアメリカンヴィンテージ業界では有名な老舗ショップ。ここはコンディションの良いフライトジャケットが揃う。まるで小さなミュージアムのような、ディスプレイにもこだわっている。
オーナーのデュークはヴィンテージディーラーとしても有名人。1950年代以前のミリタリーに強い。
スティーブ・マックイーン、フライトジャケット、モーターサイクル、そしてハワイアンと、オーナーの好みが書物から伝わってくるショーケース。
劣化しやすいシープムートンのB-3ジャケットも、信じられないようなコンディションで残っている。こちらもオーナー肝入りのコレクション。荒々しい表情に目を奪われる。
バックスバニーのレザー製スコードロンパッチまでしっかり残っているコンディションの良いA-2。こちらはオーナーのコレクション。WW2期のフライトジャケットがとにかく凄いものばかり。
店内にチープな古着はない。ミュージアムピースとも言えるスーパーヴィンテージが整然と展示されている。ショップというよりもまるでミュージアム。WW2期のコレクションは特に充実している。
【DATA】
99 Rue des Rosiers 93400 St. Ouen Alle 1 shop n° 37( Vernaison market)
TEL +33(0)632371711
営業/12:00~18:00(土日曜)、月、木金曜は予約のみ
2.BIBI A’ PARIS
メインの取り扱いは女性もののヨーロピアンヴィンテージだが、フレンチのワークウエアのボリュームはこの店が一番。日本でも注目度の高いワークウエアやコック用のウエアなど様々なタイプが揃っている。価格も比較的お手頃に手に入る。
フレンチワークユニフォームは日本でも昨今人気が高い。アメリカ古着とは一線を画す、簡素な作りと、このブルーが特徴だ。濃淡様々な色味が揃っているので、理想的なブルーを見つけやすい。
フレンチヴィンテージワークウエアは特有の襟の形や、仕様を持つ。デニムやブラウンダックとは異なるコットンツイルやヘリンボーンが多い。
80年代や90年代に日本でも注目された、フレンチ・リーバイスなど、日本人にとっては珍しい古着が見つけられるのもこの店の特徴。
【DATA】
LES PUCES – Market Vernaison – aisle 2 stand 83 – Saint Ouen Vintage – Antique – semi-wholesale and retail bibiaparis.stefre@gmail.com
3.BERNARD LE GRAND ANTIQUITE’S
ムッシュのためのステッキに惹かれて、店内に入ると、そこはアンティーク雑貨。しかし、店内にも数々のステッキが多数並ぶ。ステッキを中心としたアンティーク雑貨店というのが正しい表現か。多くのアンティークステッキに見入ってしまう。
フランス国内のアンティークが多いが、他のヨーロッパからここに辿り着いた品もある。ステッキも同様。意匠の凝ったアンティークステッキはついつい握ってみたくなるはず。
ヨーロッパの紳士はかつて、ステッキは威厳を保つために手に持つためだけに使われていた。つまり一種のアクセサリー感覚。機能性以上にグリップエンドのデザインが重要になる。
【DATA】
Marché Vernaison Aisle 6 stand 110 99 Rue des Rosiers 93400 Saint Ouen
TEL: +33(0)668823098
EMAIL: lg_bernard@yahoo.fr
4.SYL’S ANTIQUE SHOP
店の外から奥まで見渡せるほどの小さなショップだが、壁一面に並べられたコーヒーミルは圧巻。様々な形や大きさの、アンティークコーヒーミルばかり。装飾品ではなく、使う道具として販売しているので、当然使えるものばかり。
コーヒーがどこでも簡単に飲める時代になったからこそ、コーヒーミルを持つこと自体が特別なこと。自分で淹れるコーヒーにこだわる人が多数やってくる。
クリニャンクールには毎日大勢のツーリストがやってくる。そんなツーリストに人気の土産物にもなっているのはここのコーヒーミルなのだ。
フランスは昔からホーロー食器が一般的だった。いまではホーローはステンレスにその座を奪われたが、アンティークホーローのコレクターは数多いらしい。
コーヒーミルほどではないが、ホーローのコーヒーポットも充実している。近年価値が見出されている、アンティークホーロー。ここは狙い目。
【DATA】
Marché Vernaison Aisle 1 Stand 44 Aisle 10 Stand 244 99 Rue des Rosiers 93400 Saint Ouen
TEL: +33(0)608649038
営業/10:00~18:00(土日月曜)
EMAIL: syls-antique@outlook.com
5.A VINTAGE TOUCH PARIS
80s以降の古着でも、もはやネオヴィンテージとして付加価値が着くようになった。アメリカ古着を中心に、ヨーロッパのネオヴィンテージがギッシリと詰まった店内。日本でもお馴染みのブランドも多く、若者たちに人気の古着店だ。
ミリタリーやスポーツウエア、ジーンズカジュアルなど幅広いジャンルの古着が揃っている。コンディションの良いものしか置かないスタイルなので、古着初心者にもオススメ。物量も多いのでゆっくり宝探しを楽しめる。
オーナーのサーシャは陽気なナイスガイ。最近、店舗を広い場所に移転させたばかりで、ますます充実。
【DATA】
Vintage Store Clothing-Les Puces de Paris – Marche Vernaison – Allee 3_Shop 105 B – Founder Marginaux
※情報は取材当時のものです。
(出典/「CLUTCH2023年11月号 Vol.93」)
Photo by Olivianne Iriarte Text by CLUTCH Magazine 編集部
関連する記事
-
- 2024.11.08
古着好き必見! ネクストヴィンテージの教科書。Tシャツの章