世界中のヴィンテージカーに魅了された男の、スケールのデカいコレクション。

ヴィンテージという概念が存在する世界には、必ずコレクターが存在し、メジャーなものから知る人ぞ知るニッチなものまで、奥深い世界が広がっている。そんな中でも今回は世界中のヴィンテージカーをコレクションしている、ヴィンテージカーマニアの辻ノ内実さんにフィーチャーした。

国や年代に関係なくシンプルな視点と出会いでセレクト。

辻ノ内実。1977年生まれ。島根県出身。近年のガレージブランドを中心としたアウトドアブームの牽引役のひとりであるOld Mountainのクリエイティブディレクターを務める。Instagram@old__mountain

Old Mountainのクリエイティブディレクターを務める辻ノ内実さん。もともとは20代の時に建築土木業で独立し、株式会社エースサービスを立ち上げる。また別事業で出雲大社遷宮の奉納イベントなども手掛け、大の建築好きということもあり、ハウスメーカー、ORIGINの家も展開。

そして2017年には、趣味である椅子の収集とアウトドア好きが高じて、Old Mountainをスタート。自身も愛用している、アメリカ・ナッシュビルのバイカー向けチェアブランドであるKERMIT CHAIRのカスタムパーツを考案し、瞬く間に大ヒット。徹底したクオリティと職人のハンドメイドを大切にしており、生産数を増やすことができないため、常に抽選販売で手にすることがなかなかできない現状。

20代の頃から熱心なヴィンテージカーマニアであり、アメリカ、ヨーロッパ、日本と国や年代に関係なく、『自身の琴線に触れるか否か』というシンプルな視点と偶然の出会いを大切に収集している。

頻繁に出し入れしているが、ここ20年は常に10台近くをストック。ヨーロッパのスーパーカーや軍用車から、アメリカのマッスルカーまでその時代ならではの背景で生まれたグッドデザインカーが揃う。

ヴィンテージのキャンピングトレーラーも多く所有し、そのコレクションに泊まれるグランピング施設EXTRAORDINA
RY PLACE MOTO SHIMAも運営している。

1.1980 CHEVROLET Chevy Van 1947 SPARTAN MODEL25

辻ノ内氏のアイコンになっているのが、美しいブラウングラデーションのシェビーヴァンとスパルタンのオールアルミニウムのトレーラー。このセットでキャンプイベントなどに出店し、今年は北海道も訪れた。シェビーヴァンは車中泊が可能なソファーベッド仕様だ。

2.1990 CHEVROLET Chevy Van

なんとアメリカで実際に使用されていたスクールバスは、辻ノ内氏が手掛ける保育園でもお迎え用バスとして活用。シェビーヴァンをベースに、COLLINSというカンザス州のビルダーがカスタムした個体。当時のペイントをしっかりと活かしているのがおもしろい。

3.1965 Pontiac Bonneville

1960年代のPontiacを象徴する初期のマッスルカーであるBonneville。これは1965年製で同年にモデルチェンジされた第4世代。高級感を演出するために、フェンダースカートを装着するなど、この年代ならではの豪華な装備。これにキャリアを装着してキャンプに向かうそうだ。

4.1973 De Tomaso Pantera

FERRARIなどのスーパーカーも所有してきたが、もっとも気に入っているのが、アメリカのFordとイタリアのDe Tomasoが共同で開発したパンテーラ。Ford製のV8エンジンが載り、見た目はヨーロッパながらも荒々しいアメリカ車の乗り味が気に入っているそうだ。

5.1970s VOLVO C304 6×6

1974年~84年まで製造されていたVOLVO社製のミリタリーヴィークル。4×4、6×6などのバリエーションがあり、部隊によって様々なカスタムが施されていた。日本でも数台のみのスペシャルな仕様。長さ6.1m、幅2.15mほどの巨体であるが、運転しやすいそうだ。

6.1947 HARLEY-DAVIDSON FL

数年ぶりに手に入れたというヴィンテージH.Dは、ナックルヘッドの最終期モデル。oldmountainのお客様から譲ってもらい、オリジナルティの高い個体を見つけたため、大きくカスタムすることなく、純正ルックを楽しんでいる。他にも同社、同年式の車両を3台所有している。

(出典/「CLUTCH2023年11月号 Vol.93」)

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