皆に愛される地元のバーバー「ローカルバーバー ヒラカワ」|埼玉・草加

1890年から130年以上にわたって続く老舗にして、アメリカ西海岸のロードサイドを思わせるオーセンティックバーバー「Local BarberHIRAKAKA」。しかしながら地元で愛されるバーバーでありたいという思いから、屋号にもLocalの文言を加え、小学生からすでに引退した長老までが来店する地元密着型ショップなのだ。

自分の趣味やバックボーンを反映しつつもあくまで地元で愛されるバーバーでありたい。

エクステリアを手掛けたのは、元M&Mのメンバーにして有名セレクトショップなどの内装を数多く手がけるUNFINISHによるもの

旧日光街道の宿場町として栄えた草加駅からほど近いLocal BarberHIRAKAKAは、1890年から130年以上にわたって続く老舗にして、アメリカ西海岸のロードサイドを思わせるオーセンティックバーバーとしても国内随一の存在感を放ち続けている。

5代目となる現オーナー康次郎氏は、幼い頃からモーターサイクルをはじめとしたアメリカのユースカルチャーに傾倒し、ヴィンテージトイや縁あるアーティストが手掛けたアートピースなどの店舗ディスプレイ、あるいはバーバーチェアや店内唯一の音響機器となる真空管ラジオなど概ねヴィンテージで揃えたインテリアにも、その影響が存分に伺える。

「狙ってカッコイイことはしたくない。自分の趣味やバックボーンを反映しつつもあくまで地元で愛されるバーバーでありたい」という思いから屋号にもLocalの文言を加え、小学生からすでに引退した長老まで地元密着型を見事に体現している。

「Local BarberHIRAKAKA」代表・平川康次郎さん|都内の有力店で修行を重ね、25歳の頃に地元へ戻りその後代替わり。叔父の影響から弱冠5歳にしてモーターサイクルカルチャーに触れ、バイク歴はすでに40余年を数える
豊富な経験に裏打ちされた技術の高さや優れた感性はもとより、その人懐っこい笑顔と柔和な人柄こそが、地元民から愛される何よりのアドバンテージと言えるだろう
それぞれに異なるバックボーンを持った個性豊かなスタッフ陣。現在は13年前に新設した同店舗と先代から続く旧店舗の2店舗体制で運営している

Local BarberHIRAKAKA」の内部を紹介!

市松柄のフロアに4機常設したヴィンテージバーバーチェアは、革を張り替え、 再塗装でリフォームした’60年代頃のもの。ほか建具類は全て特注品だ。

数年前にロングビーチで手に入れたというヴィンテージのサインボードとサインポールが目を引くシャンプーエリア。さり気なく飾られた壁掛け時計も’40s のヴィンテージとか。

SKETCHPOTSといった親交深いアーティストたちによるアートピースを敷き詰めた壁面も見どころのひとつと言えるだろう。

音響機器は’40年代頃のFire Stone社製真空管ラジオのみ。ベイクライトボディ にモノラル単発スピーカーという最小構成ながら音色はノスタルジックかつパワフル。

カウンター内のウッドラックには5歳から慣れ親しむモトクロスに端を発したヴィンテージヘルメットコレクションが。’60’70年代にかけてのレーサー仕様がメイン。

バリカンおよびトリマーは1910年代の創業から今日もなおアメリカ国内生産にこだわり続けるトップシェアブランドWahlで統一している。

Ford Model Bこと’30年代の名車デュースにインスパイアされた平川氏がプロデュースするグルーミングブランドDeuce Originalのグリースとコーム。

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...