ストリート感がカッコいい! 静岡を代表するカルチャー系バーバー「サードシェーブ」|静岡・静岡市

静岡の国道沿いに建つ一軒家。店舗兼住居のこの建物には昭和の理髪店でもなく、流行のクラシックバーバーでもない、ギャラリースペースを兼ね備えた第三のバーバー「バーバーアンドトランジットギャラリー サードシェーブ」がある。身だしなみを整えるだけではなく、地域のハブとなり、非日常的な刺激をも得られる感度の高い場所となっている。

地域のハブとして、そして非日常的な刺激が感じられるギャラリースペースを兼ね備えた第三のバーバー。

木の家に惚れ込み、8年前に建てた店舗兼住居。外壁は杉坂鎧張りにし、天然素材のウッドロングエコを塗装。施工は、浜松市で設計施工を行う『MOKURI』に依頼した。庭では趣味の植物を育てている

静岡県道67号線沿いにある鎧張りの建物。庭には手入れの行き届いた植物とベンチがあり、よく見るとモノクロの小さなバーバーポールが回っている。ここは昭和の理髪店でもなく、流行のクラシックバーバーでもない、ギャラリースペースを兼ね備えた第三のバーバー。地域のハブとして、そして非日常的な刺激を感じてほしいと2015年にオープンした。

店内へ足を一歩踏み入れると、エクステリアの木や緑とは逆に、コンクリートの床、低い天井、そして壁にはさまざまな個展の履歴が出迎える。ギャラリースペースだ。美術館のような凜とした緊張感がある。左に目を向けると、そこはカットスペース。天井高3mと打って変わって解放感があり、自分だけに与えられた特別なパーソナルスペースが心を落ち着かせる。心理的作用による緊張と緩和をうまく利用した空間づくりで、それぞれの世界観を構築しているのだ。

ジョージネルソンやフランクロイドライトなど、従来のバーバーとは一線を画すインテリアに加え、常にアンテナを張り巡らせてコネクトした作家の作品展示。髪型も無論11人毎回違うスタイルを提案するのがこだわりだ。ここに来ればいつでも感性を刺激され、自分がブラッシュアップされる感覚を味わえる。感度の高い男たちがこぞって集まる所以だ。

サインポールはあるが看板はない。真っ青な扉に書かれた店名を見て、初めて気づく人も多いだろう。余白の時間を楽しんでほしくて『Barber&Transit Gallery』とした
サインポールといえば赤、青、白。床屋でも美容院でもない新しい空間を表現するため、黒、紫、白のサインポールをフルオーダー

息抜きと地域のハブとして感覚をくすぐる男の集える空間。

店内に入ってすぐ、左側の壁にはのぞき窓が。施術中でも来店客と顔があわせられるからだ。また、ギャラリー側から見ると、絵画のような効果も。吊してあるのは今となっては入手困難なUSConverse

カットスペースは、バーバーチェアとDREXELのチェストのみ。壁にはフォトグラファーYUSUKE OISHI氏の写真を飾っている。

ミニマルな空間を大胆に彩るHarman Miller社のバブルランプ。バーバーチェアは無骨さと四角さが魅力のTAKARA BELMONT879。オーバーホール&オールペン済みだ。

ギャラリースペース中央には、DOMUSの木製シャンデリア。その下には児玉氏がつくった赤いソファを配置。壁には個展を開催した作品が所狭しと並んでいる。

ギャラリーの奥にはカウンターを配置。レジは置かず、フラットな印象に。天井から吊されているサイコロ状のものは友人作の水上スピーカー。

カウンター端には、木製アームチェアがある。座面には加賀美 健氏うんこ型クッションが鎮座。ユーモアも重要なスパイスだ。

知人や展示会などで名刺代わりに交わしたバーバーステッカーをはじめ、アーティストやショップなど、さまざまなステッカーが一枚のポスターのように額装されている。

静岡を拠点に全国を飛び回りサボテン展示販売を手掛けるdoodle&haptic横江氏のサボテンを陳列。オーナーissei氏も趣味で収集し育てている。

ギャラリー感を醸し出すアイテムとして、さりげなく設置されたフランクロイドライトROBIE1。窓辺のTHE FASCINATEDの龍神木(サボテン)との相性も抜群だ。

使用済みのスケボーデッキを用いてつくったスツールはcoreの名義で活動する逗子の作家、石田 誠氏の作品だ。

ミッドセンチュリーな面持ちを見せる蓋付きの小物入れ。実は日本製の古い民芸品。他に同シリーズの茶筒やコーヒー豆を入れる容器などを所有している。

カウンターの裏側はシャンプーブース。外の景色を見せることで、季節や時間の経過を感じさせたり、「キリマンジャロワークス」の作品を展示。お客様を楽しませることにかけては妥協しない。

DATA
静岡県静岡市葵区上土2-3-23
TEL054-262-5900
営業/9:0017:00
休み/月曜

※写真は取材当時のものです。現在とは異なる場合があります。

(出典/「バーバーインテリア」)

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CLUTCH Magazine 編集部
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