海軍生まれのピーコート。遮風性の高さは厚手のウールメルトンならでは。

ウールを圧縮することで遮風性を高めたウールメルトンを使用したピーコート。いまや見慣れたデザインだが、元を辿ればピーコートも海軍で採用されていた銘品だ。

ジェントルマンによく似合うピーコート。

ダッフルコートと双璧をなすウールアウターの代表格といえばピーコートだ。縮絨ウールの肉厚なメルトンをメインマテリアルにダブルブレステッドでフロントボタンは8〜10個前後が装着されたヘビーアウター。このピーコートも海軍で採用されたものだが、18世紀にはすでに原型と言えるコートが存在していたとの話も耳にする。

ヴィンテージのコートは人気が高く、特に1930年代以前に士官用として作られたロングレングスのモデル、通称13スターボタンを装備したモデルは、希少性から高値で取引されている。

1910年代に採用されたピーコートを再現。極厚なウールメルトンにアメリカの国章を表す13個の星が彫刻されたアンカーボタンが付けられる。¥68,200_(BUZZ RICKSON’S Tel.03-3632-2321)

このコートが、海軍の出自であることは、錨マークが入れられたボタンを見れば、容易に理解できるはずだ。ピーコートがこれほどまでに世界中のファッショニスタたちから支持されるのは、防寒着としてのポテンシャルの高さだけでなく、時代を超えても愛され続ける普遍性。

「強さと気品を兼ね備えたミリタリー」。この言葉がピーコートの素晴らしさを何よりも語っている。ジェントルマンを理想とするのであれば、ワードローブに揃えておくべきアウターのひとつと言ってもいいだろう。

P-COAT ¥94,600_ (NIGEL CABOURN / OUTER LIMITS Tel.03-5413-6957)HI-NECK SWEAT ¥23,100_ (ANATOMICA /ANATOMICA TOKYO Tel.070-3144-0378) CORDUROY PANTS ¥33,000_(YANK SHIRE / R YANAGIBASHI Tel.080-7024-4090)SHOES ¥171,600_ (ALDEN/ THE LAKOTA & CO. Tel.03-3545-3322) CAP ¥11,000_( JOE McCOY / The REAL McCOY’S TOKYO Tel.03-6427-4300) GLASSES ¥38,500_ (OLIVER GOLDSMITH/ G.B.GAFAS Tel.03-6427- 6986)
PEA-COAT ¥49,500_ (Post O’ Alls / Post O’ Alls NAKAMEGURO Tel.03-6303-2160)VEST ¥41,800_ (ANATOMICA / ANATOMICA TOKYO Tel.070-3144-0378)CHAMBRAY SHIRT ¥12,980_ (BUZZ RICKSON’ S /TOYO ENTERPRISE CO., LTD. Tel.03-3632-2321) OVERALLS ¥42,900_ ( M A STER&Co. / MACH55 Ltd.Tel.03-5846-9535)

CLUTCHが注目するピーコート6選。

1.BUZZ RICKSON’S WILLIAM GIBSON COLLECTION

高密度な36オンスウールメルトンを採用したオールブラックのピーコート。ポケット口は補強も兼ねたレザーの玉縁仕様。¥70,400_(BUZZ RICKSON’S Tel.03-3632-2321)

2.BROWN’S BEACH JACKET

ごま塩の愛称で知られるビーチクロスを使ったピーコート。13スターの10ボタン、フロント4つポケットヴィンテージスタイル。¥88,000_(FULLCOUNT TOKYO SHOP Tel.03-6804-6541)

3.Schott

極厚32オンスのウールメルトンを使用した定番のピーコート「740」シリーズ。一貫して本国生産にこだわるMADE IN U.S.A. ¥49,500_(Schott Grand Store TOKYO Tel.03-3464-1913)

4.DOWLUCK×BROWN’S BEACH JACKET

DOWRUCK別注のピーコート。アイビーカラーであるエンジのボディがクラシカルながらも新鮮。シルエットはゆったりめ。価格未定(琵琶湖平安樓 Tel.077-594-1901)

5.TENJINWORKS

1920年代以前のピーコートをデザインベースに良質なレザーで仕立てた。ライニングはコットンサージを採用し、クラシカルに。¥214,500_(TENJINWORKS Tel.03-3870-8658)

6.BONCOURA

1910年代のピーコートをモチーフにカシミヤ混のウールを使用し、通常のメルトンにはない柔らかさも表現した渾身の1着。¥143,000_(SALON BONCOURA https://boncoura.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

2000年代初頭に姿を消した「XS バゲージ」が復活! スタイルで選ぶ、3つの選択肢

  • 2026.03.18

アメリカのファクトリーブランド「XS バゲージ」。2000年代初頭に姿を消してから10年以上の時を経て、いま再び動き出す。アイコニックなモデルを含む3つのアイテムを、3つのスタイルで提案する。 もし続いていたら。その記憶を、いまの基準で。 独特な“XS”マークのアイコンを掲げ、さまざまなスタイルのカ...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

奈良の名セレクトショップ「アンボイ」代表がおすすめする『ファインクリーク』のレザージャケット4選

  • 2026.03.06

奈良県にある名セレクトショップ、アンボイ。今回はその代表である今西さんに登場していただいた。ファインクリークのレザーウエアを扱い、シンプルながら奥深い着こなしを提案する今西さんのセンスは、多くのレザーファンに支持され、奈良以外の関西近県からも大勢のお客がアンボイに足を運ぶ。今西さんのファッション哲学...

Pick Up おすすめ記事

“ユニオンスラック”って知ってる? アメカジにもトラッドにもバチっと決まる、万能パンツシリーズを全部見せ

  • 2026.03.16

“ユニオンスラック”は、「トラディショナル ウェザーウェア」を代表するベストセラーパンツシリーズ。シルエットのバリエーションが豊富でそのどれもが美しく、ベーシック。ワードローブにあるアメカジ服もトラッド服も、クリーンにまとめ上げる名作だ。 太シルエットをほどよく楽しむセミワイドな大人気モデル|ユニオ...

奈良の名セレクトショップ「アンボイ」代表がおすすめする『ファインクリーク』のレザージャケット4選

  • 2026.03.06

奈良県にある名セレクトショップ、アンボイ。今回はその代表である今西さんに登場していただいた。ファインクリークのレザーウエアを扱い、シンプルながら奥深い着こなしを提案する今西さんのセンスは、多くのレザーファンに支持され、奈良以外の関西近県からも大勢のお客がアンボイに足を運ぶ。今西さんのファッション哲学...

エディー・バウアー吉祥寺 1周年イベント完全レポート! 来店したアツいファンの着こなしにも注目

  • 2026.03.17

2025年12月13日(土)〜21日(日)の期間で開催されたエディー・バウアー吉祥寺店の1周年イベント「Archives Meets New」は、大盛況のうちに幕を閉じた。期間中は多くのエディー・バウアーラバーが来店。熱気に包まれた会場風景とそこで出会ったファンたちをスナップで紹介する。 過去と現在...

最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」と伝統の“ジャパンブルー”が織りなす究極のトラディッショナル

  • 2026.03.17

明治時代から"ジャパンブルー"と称され、深い歴史を持つ日本の「青」。そして、日本のファッション黎明期に誕生した最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」。旧きよき伝統という点で共通する掛け合わせが、“究極のトラディショナル”という境地で交わる。 伝統でつながるヴァンと青 スタンドジップアップスウェット...

着回し難民は注目! トラッド派の強い味方エドウインのデニムセットアップ。

  • 2026.03.16

お金をかけずにファッションを楽しむという“チープシック”において、着回し力の高いプロダクトは必須。アメカジが大盛り上がりを見せている昨今において、デニムのセットアップには注目しておきたいところだ。そんな時、トラッド的なエッセンスが随所に感じられるエドウインのプロダクトは、我々の強い味方となる。 甘く...