BUCOの名作を再構築。最高傑作として誉れ高いレザージャケット。

第二次世界大戦後のモーターサイクルカルチャーの盛り上がりに比例し、ライダースジャケットのマーケットは急拡大を遂げる。ハイクオリティを突き詰めたBUCOの名作の数々は、ザ・リアルマッコイズの情熱と技術によって再構築されている。

大戦後に誕生した名作モデルをハイクオリティで復刻。

BUCOが創業した1930年代当時、モーターサイクルの立ち位置は現在とは異なり、軍事や仕事で使用することが主な目的とされていた時代。まだライダースジャケットと呼ばれるものは世の中に存在せず、BUCOにおいてもバッグやヘルメットなどを生産するファクトリーだったのだが、大きく事情が変化するのが第二次世界大戦終了後。

趣味やファッションとしてのモーターサイクルシーンが急拡大し、ライダースジャケットの需要も増え続けていた。戦時中にレザープロダクツを納入していたBUCOも当然この市場に参戦し、現在ではコレクターズアイテムとなっている数々の名作モデルが開発されていくのであった。

現在のBUCOは、ヴィンテージリプロダクションにおいて世界的評価の高いザ・リアルマッコイズが手掛ける。パーツや縫製、そして何より最高品質のホースハイドを用いて自社ファクトリーで作られるライダースは、クオリティを追求していたBUCOの精神を脈々と受け継いでいる。大量生産に舵を切らずに、変わらずにハイクオリティを求めて作り続けられていたら……。

単に復刻をさせるだけではなく、そんな妄想を具現化させたBUCOのライダースジャケットのラインナップは、いつの時代も我々の心を魅了し続ける。

BUCO|J-24 JACKET

ブランドの最高傑作との呼び声も高いJ-24ジャケットが誕生したのは1953年。特徴的なD型のポケットが付くこのモデルは収納力に富み、ツーリングに最適な仕様に。当時、様々なブランドからDポケ仕様が発売されていたが、中でもBUCOの人気は高かった。¥275,000_

BUCO|J-100 JACKET

モーターサイクルが競技として確立されて以降、レーサー向けに開発が行われたシングルライダースの傑作。レース用途のものとしては簡素なシャツデザインのものだったが、後に一般的に流通するものには裏地が付き、ジャケットとして着やすい改良が施された。¥198,000_

BUCO|J-82 PADDED

実在したJ-82ジャケットをベースに、カスタムオーダーでキルトパッドが施されたイメージで製作された。大量生産にシフトチェンジをはじめ、オリジナルのモデルはこの頃あたりから素材がカウハイドに変更されるが、あえてホースハイドで作られているのも魅力。¥297,000_

BUCO|JH-1 JACKET

BUCOがライダースを作り出した最初期に生み出された、ブランドを語る上では欠かせない一着。作りに関してはアビエイタージャケットの流れを組み、大きな襟やスナップ式のウエストベルトなどクラシカルなデザインを持つ。¥275,000_

【DATA】
The REAL McCOY’ S TOKYO
Tel.03-6427-4300
http://www.realmccoys.co.jp
https://therealmccoys.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「CLUTCH2022年6月号 Vol.85」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...