のちのスポーツカー史に多大な影響を与えたEタイプ。
曲線美が魅力の女性的なフォルムでありながらも、男性的な力強い走りから、世界中のスポーツカーファンたちを虜にしてきたJAGUARのEタイプ。1961年3月に開催されたジュネーブ・ショーで、鮮烈なデビューを果たし、当時から、世界中で注目を集めたのは理由があった。それは、1950年代にル・マン24時間レースなどで活躍していたJAGUARのCタイプやDタイプの後継車として開発された背景があったから。
そのため、生粋のスポーツカーとして生まれたEタイプは、ミニマルなボディに対して3・8リッターの大きなエンジン、最高出力265馬力、最高速度240㎞/hなど、デザインも含めてすべてにおいて、当時のスポーツカーの最高峰ともいうべき実力を誇っており、のちのスポーツカーの歴史に大きな影響を与えたことは容易に理解できる。このEタイプは1975年の生産終了まで、14年の歴史があるが、大きく分けてシリーズ1から3の3タイプが存在。なかでも、やはり初期型のタイプ1は、現存数も圧倒的に少なく、歴史的資料価値の高いモデルだ。
1965 JAGUAR E-type Series [Road Star]
航空機デザイナーとして活躍したマルコム・セイヤーによってデザインされたEタイプ。空力スペシャリストが手掛けたデザインは、ボディ全体が美しい曲線に包まれ、スポーツカー然としたミニマルなフォルムとなっている。エンジンは、3.8リッターの6気筒DOHCを搭載し、当時、265馬力を打ち出していた。のちに排ガス規制などでパワーダウンを余儀なくされていくこととなる。
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http://www.vintage-shonan.co.jp
(出典/「CLUTCH2022年4月号 Vol.84」)
Photo by Masahiko Watanabe 渡辺昌彦 Text by Tamaki ITakura 板倉環
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