「Stevenson Overall Co.」代表兼デザイナー・多賀谷強守さん
ヴィンテージのワークウエアにインスパイアされたプロダクツを独自のセンスで再構築する。素材、縫製のみならず、ディテールワークまで緻密に計算されたプロダクツが真骨頂。テンションを上げるための買い物とお酒は必須で、好きな銘柄は菊正宗純米。
Tribal Jacket&Skirt
とにかく古着であろうが新品であろうが民族的な柄が好き。これはアメリカのネイティブアメリカンであるセミノール族の伝統的な生地から作ったコットンジャケットとスカート。その手の込んだ作りと配色はすばらしく、好んで着る人は少ないと思われるけど、私はこういうアイテムが好きである。
Nike x Sacai Waffle One
銀座にあるDover Street Marketに行ったときに出会った一足。デザインのバランスもさることながら、雨の日は絶対に無理だなと思わせるアッパーにメッシュ素材を使うという思い切りのいいデザインに感心。全体的にぼってりとしていない薄さが美しく、価格も安かったのが購入の理由。
PERNOD ABSINTHE
ヨーロッパではアルコール度数が高すぎ、幻覚作用もあるために禁止されていたこともあるというアブサン。18世紀の芸術家たちも愛飲していたというちょっと危険なお酒であるが、普段から酒ばかりを飲んでいる私にはアルコール度数が強い方がたくさんの量を飲む必要がないかなと。
SONY α7C
展示会用に動画を撮影する機会があり、自分でも動画ぐらいは撮れる機材があったほうが良いと思い、いろいろ聞いたところソニーのミラーレスがいいのではないかと。いろいろあるカメラのなかでも高スペックとボディの軽さで選んだのがこれだった。ただし、まだまったく使いこなせていない。
Vintage German Tour Jacket
背中に7 steps to hellをイメージした刺しゅうが施されたドイツ製のツアージャケット。いわゆるスカジャンのスタイルがヨーロッパで進化したモノで、生地もモールスキンという変わり種。王道とは違うスタイルが気に入って、これをサンプルにジャケットを製作した思い出の1着。
(CLUTCH2022年2月号 Vol.83)
Photo by Takuya Furusue 古末拓也
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