機能美という家具選び。vol.24「1950s TOLIX C Chair」

とかくファニチャーといえば、デザイナーやそのデザインセンスによって名作と呼ばれることがあるが、そんなファニチャーの歴史の裏側には、その対極にある機能美あふれるファニチャーも存在する。見た目こそ派手ではないが、そんな質実剛健なヴィンテージファニチャーにスポットを当ててみる。

1950s TOLIX C Chair

グザビエ・ポシャールが1934年にデザインしたAチェアを筆頭に、多くのバリエーションが存在した。これは背もたれからアームが伸びるような形状になるCチェア。クリアの塗装を施してさらに実用性を高めている。¥55,000_

ヴィンテージファニチャー、とくにインダストリアル系と言われる業務用ファニチャーの魅力は、その時代、その時代の限られた素材、製法のなかで、いかに用途と耐久性を追求していくかというアイデアを詰め込んだスタイルが機能美にある。

機能とはかけ離れた見た目だけを追求した魅せるファニチャーではなく、使われる環境を考えて生まれたフォルムは、いっさいの無駄のない美しさを持っている。

フランスのTOLIXを立ち上げたデザイナー、グザビエ・ポシャールはメタルという素材を実用的な家具へとデザインした立役者の1人。スチールに亜鉛メッキを施したチェアはオフィスや病院、それにカフェなどで幅広く使われ、インダストリアルファニチャーの歴史のなかで、今も確固たる存在感を放っている。そのヴィンテージともなればさらに魅力は倍増する。

【DATA】
eel
福岡県福岡市中央区薬院1-7-12
Tel.092-406-8035
営業/11:00~19:00
休み/水曜

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(CLUTCH2022年2月号 Vol.83)

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