威風堂々としながらも気品溢れるクーペの美しさ。
四輪の歴史を作り上げてきたと言っても過言ではないドイツ生まれのMERCEDES-BENZ。世界的に高級車の代名詞としても浸透しており、自動車大国であるドイツを代表するブランドでもある。
いまでこそ街を走れば、スリーポインテッドスターズ、いわゆるベンツマークのエンブレムを掲げたクルマが走る光景は、さほど珍しくないが、それほど、MERCEDES-BENZに対するユーザーからの信頼が高まっている証でもある。
もちろん自動車メーカーとして長い歴史を誇るMERCEDES-BENZであるため、かつて生産してきたクルマの中で、銘車と呼ばれるモデルは複数存在するが、なかでも誰もが認める銘車といえば、最高級パーソナルクーペとして1961年に登場したW111型280SEのクーペだろう。
同型のセダンと異なり、第二次世界大戦以降、ファクトリーにて、勢に限りを尽くし、オールハンドビルドされた最後のモデルとしても知られている。迫力のある大型グリルのフェイスを持ちつつもミニマルなサイズが気品を漂わし、どこを切り取っても美しい個体へと仕上がったクーペは、いつの時代も最高峰として語り継がれていくはずだ。
1969 MERCEDES-BENZ 280SE COUPE [W111 ]
美しい均衡を保つクーペ。W111型自体は、セダン、クーペ、コンバーチブルの3モデルが存在する。デザインは、フランス人カーデザイナーとして活躍したポール・ブラックを起用したことでも知られている。またエンジンは6気筒2.2リッターから始まり、後年式にはV8 3.5リッターエンジンを搭載するモデルなど、年を追うごとに排気量を上げ、複数のエンジンが積まれることとなる。
【問い合わせ】
VINTAGE SHONAN
Tel.045-300-3750
http://www.vintage-shonan.co.jp
(CLUTCH2022年2月号 Vol.83)
Photo by Masahiko Watanabe 渡辺昌彦 Text by Tamaki ITakura 板倉環
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