今、最も勢いのあるアメリカンブランド「KNICKERBOCKER MFG.CO.」のスタジオに見るブランドの世界観

ブルックリン発のヘリテージファッションブランドKNICKERBOCKER MFG.CO.は、今最も勢いのあるアメリカンブランドのひとつである。その理由は彼らのスタジオを訪れてみればわかるだろう。洋服はもちろんのこと、インテリアのチョイスも高いセンスが感じられ、トータルで憧れられるような世界観を発信しているのだ。それではファクトリー内のディテールを細かく見ていこう。

インダストリアルの中にユーモアのあるアートでアクセント

IMG_7580
打ち合わせなどを行う商談スペース。鉄や木材の旧びた素材の表情を活かしシンプルにまとめているなか、壁にかけたアートが華やかさを添えている。この絵はオーナーのアンドリューが母親から譲り受けたもの。
1
中央の棚はミッドセンチュリーのもので、前オーナーがバーで使えるようにカスタムしたものと思われる。FLUSHING AVENUEはこのスタジオがある通り。旧いサインを見つけて思わず飾った。
2
トランプの絵はアンドリューの友人が壁にペイントした。インダストリアル一辺倒だと冷たい印象になってしまうので、ユーモアのあるアートでアクセントをつけている。
3
流木を使って自分たちでカスタムしたランプ。シェードランプだけでもいいが、ダイナミックな流木を合わせることで部屋の主役級のインテリアになる。経年変化も楽しみだ。
4
アンドリューが特に気に入っているスペース。脚の曲線が美しい譜面台はブックシェルフとして、旧い電話はオブジェとして活用。チラリと見えるグリーンが爽やかさをプラスしている。

点数を絞って空間をすっきりと見せる

ブルックリンには、かつて倉庫や工場として使われていた建物が今でも多く残っている。KNICKERBOCKE R MFG.CO.のファクトリー兼オフィスも、元々は旧い帽子工場。
ブランドオーナーのアンドリューが一念発起して買い取り、チームの皆で内装デザインを考えた。インダストリアル系のヴィンテージインテリアを主に使用しているが、それだけでは味気ないのでアートや色味のある家具を足してオリジナリティを出している。また、アンドリューをはじめ、チームにはスケート好きなメンバーが多いので、思い切ってファクトリーとオフィスの間にスケートランプを置いた。
「旧いインテリアや小物は大好きですが、欲張らないようにしています。ごちゃごちゃしていると重厚になりすぎてしまうので」と自身のスタジオについて話すアンドリュー。旧いものへの尊敬の念を持ちつつ、20代らしいセンスを取り入れ、ブランドは現在好調に知名度を上げている。そんな彼の姿勢はスタジオの空間作りにも反映されている。また、情報収集や頭のリフレッシュのためにブルックリンのヴィンテージファニチャーショップを巡ることも多い。現在、模様替えも計画している最中で、旧いボタニカル系のデザインに注目しているという。
5
Andrew Livingston
大学在学中に旧い帽子工場を買い取り、OEM生産とKNICKERBOCKER MFG.CO.を並行して運営。コラボレーションも積極的に行うなど今最も勢いのある24歳(取材当時)。

自分たちでデザインをし、時にはD.I.Y.も行う

6
所々に珍しいデザインのヴィンテージインテリアがある。これは旧い身長測定器。実際に使うことはないが、旧びた鉄の表情や武骨なパーツが気に入って、オフィスのドアの前に置いている。
8
スタジオの敷地は広く、オフィス兼ショールームと、スケートランプを挟んでその奥がファクトリーになっている。KNICKERBOCKER MFG.CO.のコレクションはすべてここで生産されている。
【DATA】
●KNICKERBOCKER MFG.CO.
http://knickerbockermfg.co
(出典:『CLUTCH web』、写真: Lisa Kato 加藤里紗、文:CLUTCH Magazine編集部)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

エディー・バウアー吉祥寺 1周年イベント完全レポート! 来店したアツいファンの着こなしにも注目

  • 2026.03.17

2025年12月13日(土)〜21日(日)の期間で開催されたエディー・バウアー吉祥寺店の1周年イベント「Archives Meets New」は、大盛況のうちに幕を閉じた。期間中は多くのエディー・バウアーラバーが来店。熱気に包まれた会場風景とそこで出会ったファンたちをスナップで紹介する。 過去と現在...

奈良の名セレクトショップ「アンボイ」代表がおすすめする『ファインクリーク』のレザージャケット4選

  • 2026.03.06

奈良県にある名セレクトショップ、アンボイ。今回はその代表である今西さんに登場していただいた。ファインクリークのレザーウエアを扱い、シンプルながら奥深い着こなしを提案する今西さんのセンスは、多くのレザーファンに支持され、奈良以外の関西近県からも大勢のお客がアンボイに足を運ぶ。今西さんのファッション哲学...

最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」と伝統の“ジャパンブルー”が織りなす究極のトラディッショナル

  • 2026.03.17

明治時代から"ジャパンブルー"と称され、深い歴史を持つ日本の「青」。そして、日本のファッション黎明期に誕生した最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」。旧きよき伝統という点で共通する掛け合わせが、“究極のトラディショナル”という境地で交わる。 伝統でつながるヴァンと青 スタンドジップアップスウェット...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

Pick Up おすすめ記事

2000年代初頭に姿を消した「XS バゲージ」が復活! スタイルで選ぶ、3つの選択肢

  • 2026.03.18

アメリカのファクトリーブランド「XS バゲージ」。2000年代初頭に姿を消してから10年以上の時を経て、いま再び動き出す。アイコニックなモデルを含む3つのアイテムを、3つのスタイルで提案する。 もし続いていたら。その記憶を、いまの基準で。 独特な“XS”マークのアイコンを掲げ、さまざまなスタイルのカ...

最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」と伝統の“ジャパンブルー”が織りなす究極のトラディッショナル

  • 2026.03.17

明治時代から"ジャパンブルー"と称され、深い歴史を持つ日本の「青」。そして、日本のファッション黎明期に誕生した最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」。旧きよき伝統という点で共通する掛け合わせが、“究極のトラディショナル”という境地で交わる。 伝統でつながるヴァンと青 スタンドジップアップスウェット...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

着回し難民は注目! トラッド派の強い味方エドウインのデニムセットアップ。

  • 2026.03.16

お金をかけずにファッションを楽しむという“チープシック”において、着回し力の高いプロダクトは必須。アメカジが大盛り上がりを見せている昨今において、デニムのセットアップには注目しておきたいところだ。そんな時、トラッド的なエッセンスが随所に感じられるエドウインのプロダクトは、我々の強い味方となる。 甘く...

奈良の名セレクトショップ「アンボイ」代表がおすすめする『ファインクリーク』のレザージャケット4選

  • 2026.03.06

奈良県にある名セレクトショップ、アンボイ。今回はその代表である今西さんに登場していただいた。ファインクリークのレザーウエアを扱い、シンプルながら奥深い着こなしを提案する今西さんのセンスは、多くのレザーファンに支持され、奈良以外の関西近県からも大勢のお客がアンボイに足を運ぶ。今西さんのファッション哲学...