一人で営むLAの小さな帽子店【フォトグラファーMaikoのLAガイド#27】

  • 2021.11.01  2016.11.18

ロサンジェルスを拠点に、小さな体と重たいカメラで写真を撮り続けるフォトグラファーMaiko。実際にMaiko自身の足で訪れた、話題のスポットや立ち寄ってみたくなるようなショップをMaikoの目線から切り取って紹介する。
今回は、『CLUTCH Magazine vol.52 』でも紹介しているロサンジェルスの帽子店Monsivais & Co.をご紹介。

店主ひとりがハンドメイドで仕立てる帽子店「Monsivais & Co.」

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彼がMonsivais & Co.のオーナー、ダミアン。彼が帽子店を営むきっかけとなったのは、一枚の旧い写真だった。‘20年代に撮影されたその写真には、ニュースボーイキャップを被った一人の男性が写っていたという。ニュースボーイキャップとは、俗にいうキャスケット。しかもそれはクラウン部分が一枚の生地で作られた縫い目のない帽子だった。
1枚はぎの帽子は、‘30年代までは主流であったものの、当時高価であった生地をまとまった大きさで必要とするため、だんだんと8枚はぎの帽子に取って代わられた。だが彼は、写真で一目ぼれしたその帽子を作ることをすぐに決意。独学で帽子づくりの勉強をし、生まれ育った地・ロサンジェルスで帽子店を営むようになった。

一目ぼれから独学で帽子作りの道へ。彼にしか作れない帽子が生まれる場所

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ここが、彼が帽子をつくる工場。決して広くはないが、必要なだけのミシンを置き、ひとりで営むには十分の広さだ。
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ダミアンは、帽子づくりにおいてヴィンテージの帽子を解体して研究することはない。旧い写真や広告を資料として、そこに写るコーディネイトや背景、そして彼がそこから感じ取った雰囲気をそのまま反映させ、帽子をつくるのだ。ダミアンにしか作れない帽子は、こうして生まれている。
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彼の工場にはたくさんの種類の生地が常備してある。お客さんが持ち込む思い出の衣服をリメイクして、帽子を作ることもあるという。
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現在展開されている、一枚はぎのThe All Sportコレクション。ヴィンテージのフレンチウールを使用し、’20年代当時さながらに仕上げている。秋らしいカラー展開でこの季節にぴったりだ。

Monsivais & Co.×IrregulaR by ZIP STEVENSON

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右にいるのはIrregulaR by ZIP STEVENSONのジップ本人。彼が見つけてきたヴィンテージの生地から、ダミアンが帽子を制作するというコラボレーションが実現した。
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そしてこちらが、先月横浜で行われたメンズファッショントレードショー「CCSHOW」で初お披露目となった帽子だ。
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帽子はウェブサイトからオーダーが可能で、生地、スタイル、サイズを選択でき、オーダーから1~2週間ほどで完成する。
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●Monsivais & Co.
http://www.monsivaisco.com
●フォトグラファープロフィール
静岡県出身。都内の大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に携わる。退社後、心機一転しフォトグラファーとしてハワイへ移住。仕事を通じて技術と語学力を身につけ、2015年に以前から憧れていたロサンジェルスへ。クリエイター集団Seven Bros. Picture所属(http://seven-bros.com
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